2023年12月28日木曜日

御用納め

今日は御用納めです。
おひさまクリニックも予約診療なのですが、予約外の患者さまもしっかりと診させて頂きました。すぐに対応すべき症例もあり、内藤先生のお力をお借りしてスムーズに事が運びました。ありがとうございます!
午後のあおもり協立病院でも治療もしっかりやらせて頂きました。
ありがとうございました!

昨日は、東海大学八王子病院での年末最後の外来でした。予約通院患者さんは少なかったのですが、新患患者さんが多くいらっしゃいました。働き方改革の日本なのに、新患患者さまが多いと嬉しいのは昭和のオトコだからでしょうか?(笑)
2023年の通常のお仕事はオシマイです。皆さま、ありがとうございました!

もちろん「自己研鑽」という名目のお仕事に正月休みはありません!
頑張りましょう!

 

2023年12月26日火曜日

第24回 東海八王子病院循環器内科カクテルセミナー

 

今年最後のカクテルセミナーを開催いたしました。病診連携をWEBでやろうという会合です。スポンサーなし、自由な内容で我々がやっています。

今回は長松先生の薬剤溶出性バルーン(DEB)のミニレクチャーから開始です。
ステントをしのぐよい効果があるのか、それとも医学会のよくある「勝らないけどほぼ同等なので、新しいモノで商業的価値?があるから使う」なのか...まだまだ解らない所があります。もちろん、今までにないDESではできない、DEBならではの使い方もあると思います。発売されて10年も経っていますが、まだまだ答えが出ないデバイスだと思っています。

症例は、飯島先生と橋本先生が紹介いたしました。どちらも非情に興味深い症例で、我々循環器だけではなく、消化器系や外科系の先生との連携をもちながら診断と治療が必要な症例でした。

ご参加頂いた皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!

今度こそ、これで年内の研究会はオシマイです。

日常業務はまだまだ!
緊急の治療も入った様です。お疲れさまです!

2023年12月25日月曜日

クリスマス PCI ライブ

クリスマスPCIライブをWEB開催いたしました。
無料でCVIT専門医更新点数を2点プレゼントという企画です!

私・吉町が2例、笠井先生が1例、河村先生が1例と4例の治療のライブと、ミニレクチャーを3つというプログラムでした。
ゲストコメンテーターは、櫻井先生、加藤先生、藤本先生、高橋佐枝子先生というメンバーです。

1例目はVirtual 3FrでのdRAでしたが、血管径がギリギリで少し痛がっていますので、GCのアクションを大きく取れないという少し不自由な状況での、右肩上がりのRCAです。
2例目は、LADとDの病変。Dは大きな灌流領域ですが...皆さまどうしていますか?
3例目は、DESかBMSか解らない古いステントの再狭窄。DES? DEB?どうします?
4例目は、CXのCTOです。

レクチャー1は「学会・研究会運営のピットフォール」レクチャー2は「映像配信システム構築に関して」レクチャー3は「CTOにおける順行性アプローチ」でした。


某SNSに正しいマイクロチャンネルトラッキングを知らない人が「適当にワイヤーさまの言うとおりにツルツルやる初診者の技」というような情けない書き込みありました。粗末に適当にやっているので解離を作り、結局やらなくてもよいレトロが多くなるのでしょうけれども....しかし良い機会なのでレクチャー3には、丁寧にやるマイクロチャンネルトラッキングやマイクロチャンネルサーフィンを紹介させていただきました。

丁度、ライブの症例4で、ワイヤーの尖端が鈍縁側に行こうとするのを抑えて左房側にコントロールしたのを解って頂けましたでしょうか?ワイヤー様が行きたい方向を抑えるマイクロチャンネルトラッキングでした。

レクチャーではCTOでのIVUSガイドは、長軸をみることと、どこでリエントリーさせるかでワイヤーの曲げや堅さを考えなければいけないことなども説明をしました。

まったくノン・スポンサーでのWEB配信でありましたので、偏りもなく普段の治療をそのままに見て頂けたかと思います。いかがでしたでしょうか?

そして....秘かに私の鼻が赤かったのを見て頂けました?(笑)

ご参加・ご視聴頂いた皆さま、ありがとうございました。お疲れさまでした!

もちろん、日常業務はまだ続きます。。。

2023年12月19日火曜日

TAMA Interventional Cardiology Workshop

 

TAMA Interventional Cardiology WorkshopがWEBで開催されました。

まずは、八王子医療センターの久保先生の御講演です。Imagingの近未来をご紹介いただきまして、非情に興味深い内容でした。ありがとうございました。

その後は、2例のcase discussionです。あいにく、ディスカッサーとしてお願いした若い先生が、それぞれの施設で御多忙ということでドタキャンでした。...WEBあるあるですが、できればお仲間のお力もお借りして、お仕事の時にはいらして頂きたいと思います。

個人的には時間をかけてやるcase discussionは大好きで、勉強になると思っています。若い先生方にどんどん参加して頂ければと思います。

ご参加されたみなさま、お疲れさまでした!


WEB研究会の残念な点も見えてきました。便利だけど、軽視されがちということです。やはり、対面での研究会が良いなぁと思う今日この頃です。コロナ時代が沢山の事を便利にしたけれども、沢山のよいモノを潰したようにも思います。

2023年12月17日日曜日

the 30th KAMAKURA LIVE DEMONSTRATION

 年末の風物詩となっています、鎌倉ライブデモンストレーションが開催されました。コロナで開催できなかった年もありましたが、それを抜かして今回で30回の記念すべき会でした。WEBでは無料資料できる太っ腹の企画です!

一日目はSHDのライブ/ビデオライブです。若い先生方を中心に新しい内容を勉強させて頂きました。ありがとうございます。


二日目、三日目の中心企画は齋藤滋先生の治療のライブです。難しい症例をお一人でガンガンこなしていくというスタイルのライブは世界でただ一つだと思います。

私は二日目、三日目ともに朝一番の座長をさせて頂きました。実際の治療現場以外では、一番近い場所での参加をさせて頂いた気持ちです。ありがとうございました!

三日目の昼からは、恒例の高橋先生の心電図講座。楽しく素晴らしい内容でした。午後からはメディカルスタッフ向けのコメコメクラブです。防御板をどの位置にするのが被ばく低減効果が強いか?など、興味深い内容も沢山ありました。

働き方改革を真剣に考えるセッションもありました。厚労省の方のお考え、お話しの進め方、スライドなど...いろんな意味で勉強になりました。

寒暖の差が激しい中での、3日間のライブだったのですが、ホール内にいると外の暑さも寒さも判りませんでした。。。すみません。

齋藤先生、湘南鎌倉総合病院の皆さま、ライブ実行委員の皆さま、ご参加された皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!

2023年12月9日土曜日

第52回 多摩虚血


多摩虚血こと、多摩地区虚血性心疾患研究会が開催されました。
非情に長く続いている多摩地区での由緒正しい研究会でなのですが、コロナの影響で約4年間開催されておりませんでした。
ここに代表世話人の黒澤先生のご判断にて、第52回を当院・当科東海大学医学部付属八王子病院にて私・吉町が大会長にて開催させて頂きました。

黒澤先生より「この研究会は、この地域の仲間たちが困った症例をディスカッションする場であり、大きな研究会や学会に出す前の踏み台としても使って欲しい。もっと密に若手が話し合える場所にしたい」という強い思いをお話し頂きました。
私は「八王子も熊が出没するので、時間通りに終わらないと怖いことになりますよ!」と時間厳守の重要性を説明してはじめの挨拶といたしました。
今回も、若手の先生方の症例発表とディスカッションです。
症例ベースでのディスカッションです。13演題を医師より、2演題をメディカルスタッフより、特別講演は当院放射線科技師の岩崎さんよりというラインナップでした。
この地域の重鎮の先生、K先生、T先生、T先生、A先生が各症例で言いたいことがあるのでしょうけれども手を上げずにガマンしている姿を後ろからみて、私は一人ニヤニヤしていました。
少し反省は、その重鎮の先生のご意見を伝える時間が無かったこと。若手だけのディスカッションでは少し内容が足りない場面もあります。まぁ、それはその後の懇親会でも良いのかもしれませんが...

コロナにて凍結されていた研究会の口火を切らせて頂いたのは非情に光栄です!
ご参加頂いた皆さま方、ご協力頂いた皆さま方、ありがとうございました!お疲れさまでした!

2023年12月8日金曜日

いわき心血管治療研究会ライブデモンストレーション2023

 ICVC 2023(いわき心血管治療研究会ライブデモンストレーション)が開催されました。on site & WEBのハイブリッドです!

私は朝一番のセッションの術者です。今日の手技は手早くやるようにとの使命がありました。多くのインターベンションがあり、全術者が時間内に放映されるには最初のセッションは早めに終わって欲しいということだったのです。

1カテの齋藤先生の御手技が一段落するのを待って、私は2カテで穿刺から放映のはずだったのですが...
左橈骨動脈は前回のPCI時にすでに使えずにTFIだったようです。いつものように右遠位橈骨動脈の穿刺の予定だったのですが...あれ?触れない?エコーでみると0.5mm程度です。前腕橈骨動脈は1.6mm程度です。...さて、私はどうするべきでしょう?

放映を待たずにコースディレクターの山本先生の許可を頂きエコーガイドであれを穿刺しシースを挿入。いつもの5Fr SL4.0 & SIONを使用してIVUSまでやって待機していました。IVUSでは、2.5mmの長いステントが良いなぁと考えたのですが、なんと!スポンサーメーカーのステントにはそのサイズと長さがない!...さて、私はどうするべきでしょう?

こちらの会社の放映システムでは自分のカテ室の音声しか入らないので、他で何をやっているか全く判りません。待ち時間が続きます。
やっと私の方にカメラがきました。朝のご挨拶をして、「では、症例紹介をお願いします」と言ったのですが...症例紹介はされずに、すーつと無言の真っ白な時間が過ぎます。その後正体不明のハウリング。また、真っ白な時間....さて、私はどうすれば?(笑)

IVUSではほんの短い距離だけ全周性の石灰化で、ほかはそれなりの柔らかい組織でした。テーパーしている長い病変でもあり、低圧から徐々に圧をあげてバルーンのインデンテーションがとれる事を確認しながら...のはずだったのですが、いきなり「はい、ノミナル!」と助手の先生が圧をかけそうになったので大慌て!...さて、私はどうすれば?
(もちろん、後で助手の先生が「すみませんでした」謝りにきていただいたので、誤解の無いようにしっかりと理由を説明しました。将来が期待できる立派な先生です!)

あの方法で、スポンサー企業のステントををLAD OSまで留置し、ギリギリプラーク全部をカバーして、ちゃんとテーパーさせて入れることができました!よかった、よかった!

沢山のトラップをどうにか逃げる事ができて、治療は無事に良い出来合いでの終了でした。ご協力ありがとうございました。結果良ければ全て良し!

高橋先生の症例も、増田先生の症例も、飛田先生のEVTさまざまなトラップあり。しかし、それを回避して良い結果を見せるのはライブデモンストレーションの醍醐味です!みなさま、さすが!素晴らしい!

角辻先生の症例は、今年も放映時間が...こればかりはどうにもならず(>_<)
きっと素晴らしい技術とスピリッツで、サクサクと終わっていると信じています!

山本先生、杉先生、スタッフの皆さま方、ご参加された先生方、関係者の皆さま方、お疲れさまでした!ありがとうございました!

2023年12月3日日曜日

CIAT 2023

 

CIAT 2023 (Cardiovascular Intervention Association of Thailand)に参加いたしました。
タイのCVITのような学会です。

ライブは30分刻みで冠動脈、SHDなど様々なライブがされていました。
AWARDセッションが2日間、ずーっとあります。もちろん、世界ビックリ症例も見ることができてなかなかエキサイティングでした!AWARDセッションは、審査員で一つ、座長で一つ参加させて頂きました。

さらに、セッション座長とプレゼンテーションもいたしましいた。


キムニー先生にうまく連絡がついていなかったのですが、当日御登壇を快くお引き受け頂きました!嬉しいですね!
私はSlender CTOの基礎的な技と、その発展版の○○技をご披露!喜んで頂けましたでしょうか?(笑)

タイは若い先生が多く、非情に盛り上がっている学会の印象です。数は沢山こなしているのですが、情報不足でなかなかステップアップしないと悩んでいらっしゃる先生もいらしてました。これからが楽しみな国です!
日本人がエラそうにふんぞり変えていたらあっという間に飛び越えられそうです。学会だけではなく街全体が活気ある国の印象です。
我々もウカウカしてじゃ居られない!頑張りましょう!

Tanyarat先生はじめ多くのタイの先生方にお世話になりました!
日本の仲間とも交流を持つことができて嬉しかったです!
皆さま、ありがとうございました!お疲れさまでした!

2023年11月25日土曜日

PAC23

急性冠症候群にフォーカスした研究会、PAC23が開催されました。
伊苅先生、中川先生、安藤先生に加え、中澤先生が中心となって、2日間にわたって症例ベースでディスカッションします。

ACSは若い先生方が患者様の命を救うために一所懸命、身を粉にして頑張っている分野です。それだけに、手技や治療方法、考え方が随分違っていて、興味深い内容ばかりです。

2日間、いろいろ勉強しておりますが、「さすがにそれはダメだろう!」「それは昭和のPCIのオマジナイでしょう」というのも幾つかありました。あとは、これはWEBで放映している=openな会合なのに、そんなこと話したら、その話題のスタディは倫理的にヤバイでしょう!というモノまでありました...いいんでしょうかね?
やはり、もっともっと若い先生方の情報交換を増やして、ちゃんとしたコンセンサスを作らないとダメなんじゃぁないかと思いました。

私は、アクセスサイト・アプローチに関するkey note lectureをさせて頂きました。
いつものdRAに関してではなく、今回はTFAの話がメインでした。合併症の話しと、なぜそれが起きるかということ、そして、エコーガイドに関するお話しでした。もちろん、TRAの誰でもできるエコー穿刺の話でした。いかがでしたでしょうか?
アクセスサイトのセッションは、舛谷先生、増田先生、武田先生を始め、TRAやdRAを育ててきた仲間たちが一緒だったので和気藹々としたセッションでした。皆さまお疲れさまでした。

働き方改革に関する中川先生のkey note lectureをベースに、メディカルスタッフセクションもありました。全員、来年始まる働き方改革に備えていろいろ準備が必要ですね!

2日間、朝から夕方までの研究会、皆さまお疲れさまでした!

2023年11月18日土曜日

伊勢志摩ライブ


玄人好みのテクニカルライブと私は思っております、伊勢志摩ライブが開催されました
WEB視聴の他、座長として参加させていただきました。ありがとうございます!

辻先生の御治療です。LADのCTOで、CTでは一見石灰がひどくて大変…と見えるますが、実は柔らかいところをたどっていくと順行性にいけそう?と思われる病変でした。丁寧に石灰を剥がしていくような順行性のワイヤリングを見せて頂きました。すごいです!そこから特殊なアプリを使用して、面と面を合わせて(三次元的に直線に見える面と、tangentに見える面をアプリで探し出し、方向と長さを同定する方法だと思います)出口を探していく方法はなかなか興味深い方法でした。ワイヤー通過後、IVUSをみてから2.0 mm balloon→3.0 mm wolevrien後にLAD OSにはDCA !!さすがです。最初からmax3気圧でカットされまして、大胆素敵でした!
この辺で放映終了。残念です。

CTOはいろいろなやり方があるとお思います。術者しか解らない感触もまだまだ残っています。多くのバリエーションをつかんで、CTOだけではなく様々な症例に、もっともっとスイスイいける技を身につけ、それをかみ砕いて後輩達に教えていきたいなぁとおもったセッションでした。

ディレクターの西川先生はじめライブに実際に運営される先生方、ご参加、ご視聴された先生方、お疲れさまでした。ありがとうございました。


2023年11月14日火曜日

OAS DCB Webinar in 多摩


若手の先生方のためのダイヤモンドバック&薬剤溶出性バルーンの研究会がWEBで開催されました。

私は第一部の司会をさせて頂きました。
榊原記念病院の萩谷 健一先生、多摩総合医療センターの宮部 倫典先生に症例ベースでの御講演をいただきまして、公立昭和病院の大森 康歳先生、災害医療センターの近江 哲生先生、東大和病院の加藤 隆一先生、杏林大学医学部付属病院の小山 公平先生とディスカッションさせて頂きました。
石灰化病変、やはり悩ましいのですが、各先生方しっかりした戦略を考えて綺麗に治療をされているのが伺えて素晴らしかったです。ありがとうございました。

第二部は特別講演です。座長を公立昭和病院の田中 茂博先生、御講演を蔵野赤十字病院の足利貴志先生で開催されました。いやぁ、勉強になります!ありがとございました。

石灰化病変に対する戦略は、まだまだ未確定だと思います。ロータブレータ、ダイヤモンドバック、ショックウエイブやスコアリングバルーンとDES, DEBの組み合わせで何ができるか、抗血小板剤はどうするか?これからまだまだ研究を行い発展していく分野かと思います。

ご参加いただいた先生方、関係者の皆様ありがとうございました!
お疲れさまでした!

2023年11月11日土曜日

仙台PTCAネットワークライブ2023

仙台PTCAネットワークライブ2023に参加させて頂きました。
石巻赤十字病院を訪問させて頂きました、

まずは、今回のライブのディレクターでもある山中多聞先生の御手技です。長いLADの病変でD1の入口部に一番リッチプッラークが目立つ病変です。途中の様々なトラップをくぐり抜け、良い結果で終わりました。

齋藤滋先生の御手技も拝見しました。VLCがnoduleに非情に効果的な症例でした。ワイヤー通過が難しいほどの大きな大きなnoduleでしたが、VLC使用後のOCTでは山が崩れかつバック利割れている画像が!自分たちの使っているVLDと違うもの?と思えるほどでした。あとはWolverineでガッチリわって、ステント&後拡張でした。素晴らしい結果でした。


私の出番です。RCAのBMSの再狭窄です。すでに20年以上の経過が立っているのかと思います。前回の治療はワイヤーは何とか通ったのですが、6Fr & 子カテでバルーンもマイクロも何も通過しなかった厳しい石灰化病変なのだそうです。
そういうワケで、6Frでダメなら5Frですよね!(笑)ワイヤーはするりと通過しましたのですが、バルーンは通過しませんでした。なんとかマイクロ通過。結局はロータです。1.25mmで22万から1万ダウンしました!小さいバルーンで拡張して、angio scalptでガッチリ広げ、長いDESを使用して終わりました。良かったです!

夕方には仙台まで移動して、会場で参加していました。

一例印象深い症例が有りました、2ヶ月前は狭窄だったのがライブで見た時には完全閉塞でしかも閉塞長も長くなっているような症例でした。術者の若い先生に座長の先生が、「なんとなくワイヤーを通過させ、何となくステントを追加しようというのは良くない。まずは全体を把握すべきで側副血行路がどうなっているのか確認しないのはどういうことだ!造影から放映まで時間があったのなら、その時間に過去の造影とIVUSをしっかり見直していないのはどういうことだ!何が起きて何をすべきかをはっきりさせないで手技を進めるのは許されない。ライブというのは教育であって、それを見た若者はその真似をするのだから、確実に上手くいく治療を見せなければいけない、その為には全ての情報をかき集めて、正しい戦略をたてて術者は治療に臨むべきだ。自施設の、自分の患者なら尚のこと、手を抜いては許されないでしょう。ちゃんと上級医の先生の指導を受けてライブの望むように!」とおっしゃいました。厳しいけれども正しいご発言で、さすがM先生と感動した次第です。
世代交代と聞きやすい言葉が流行っている今日この頃ですが、ただ交代するだけではダメで、人前でしっかりと見せられる術者が育ってからこその世代交代だと思った次第です。

ライブ治療の難しさも、術者としての心構えも、いろいろ勉強させて頂いた仙台ネットワークライブでした。

三引先生、山中先生、岩淵先生はじめ仙台ネットワークライブの先生方、全国からご参加頂いた先生方、ご視聴頂いた皆さま、関係者の皆さま方、お疲れさまでした。お世話になりました。ありがとうございました!


2023年10月31日火曜日

第22回 東海八王子カクテルセミナー

22回を迎えましたカクテルセミナーでは、石灰化病変の治療を笠井先生が話して下さいました。いろんなデバイスが出てきて、数年前よりも治療のバリエーションが広がったと思います。それをどう使うかは我々次第!頑張ります!

症例は、最初は長松先生。
ドキっとしたら何でもNOACという商業的なガイドラインもありますが、..そうではなく、まずは基礎疾患を問診や小さなコメントから拾い出して探し出し、治療をするという基本的な事を説明できた良い症例だったと思います。
次の藤井先生の症例も、しっかり問診と検査を行い生活指導しながら外来で診ていくといういい流れでした。

病名に薬を出して満足するとか、ガイドラインに書いているからというだけで治療を進める若い医者が多い中、良い症例発表が続いて嬉しい次第です。
皆さまおつかれさまでした。

次回は11月28日(火)19時からの開催です。どなたでもご視聴できます。お時間ございましたらご参加ください!

ミーティング ID 880 4243 1081
パスコード 515151

....そろそろ、リアル会合を開きたいなぁ。🍸🍺

2023年10月28日土曜日

Student Doctorへ手技をどこまでやってもらうか?

最近の医学生は4年生で実技と学科試験をクリアしたあとで、Student Doctorとして病院実習に回って臨床を勉強します。そこで、どこまで手技をやってもらうか...。手技・実技はStudent Doctor含めた若い先生方には魅力的で、なんでも「やってみたい」と思うはず。また、「やらせてくれる科は良い科」と思う反面、「暇で早く帰れる科は良い科」と思うらしいです。(もちろん、カリキュラム的に「早く帰る」のはダメでして、あくまでも自習時間という事になりますが。)この二つを兼ね備えるのはなかなか難しいですが、しかし、Student Doctorのみんなが熱心であれば、我々は問題ない範囲でどんどん手技をしてもらっています。

一番左(主術者)のポジションに立って、彼は何をしているでしょうか?!
もちろん、室谷先生・河村先生が、自分で手を動かすよりもドキドキしなから指導しています。(笑)

まぁ、なんとなく実習にきている初期研修医にもでもやらせられない手技かもしれませんが、しっかり教えるとStudent Doctorでも大丈夫!どんどん経験して欲しいです。

もちろん、基本的な事をクリアしてもらわないと手技には進んでもらえません。最近の教育では「理解していなくても、まずは触って覚えろ!」というのが流行なのか主流の様ですが、私はそれはやっていません。逆に、基本的な事をクリアできれば、どんどん前に進んでもらいます。
患者さまとちゃんと接する事、お話しを聞くこと、説明ができる事、病気を理解する事、手技を理解する事、そして手技はいつものようにデバイスをちゃんと持つこと、「何cmすすめて・引いて、何度の角度で回して」という数値を理解して実践できること...などです。

今の手技は科学的になっています。数をやれば何となくできるよという意味の無いラーニングカーブを経験する必要はなく、根拠と数値とデバイスを理解すれば、どんどん上達できるはずです。

と、いうことで10月にはいって4週間頑張ったStudent Doctorの皆さまには、ご褒美としてちょいと手技をしてもらいました。皆さまお疲れさまでした!良かったら、進路も循環器科を選んでくださいね!

2023年10月21日土曜日

SCJ @ CCT 2023

CCT 2023が開催され、その中でSCJ @ CCTを開催させて頂きました。今回はなんと、日本語!(笑)

最初は高橋先生のビデオライブです。
シースレス、FFR angio、shock wave、OCTガイドのPCIと盛りだくさんの内容でした。さすがです!


次は私のビデオライブ。


LAD石灰化ガチガチのCTOですが、両側dRA,5Frです。GAIA next 4でとトラッキングしてXTRにダウングレード。そのあと、様々なトラップがありましたが、ちゃんと順行性に完遂しました。
地味な症例ですが、けっこうtips & Tricks満載だと思います。いかがでしたでしょうか?


最後までいらした先生がたとみんなで記念写真を撮りました。
ご参加ありがとうございました!


その後は、International Joint Session/ Middle East Sessionに参加。Tammam先生の大活躍セッションでした!


アジア・インドの先生が非情に多くいらしている印象のあるCCTでした。日本人は少なめだと思います。
ライブは1会場だけで、少し会合の規模を縮小しておりました。海外からのライブトランスミッションもありました。
増田先生が「昔、我々が海外にライブを見に行って、日本からライブをとばして、嬉しかった時代があったでしょ?あれを今、アジア・インドの皆さまが日本に対してやっているんだよ」とおっしゃっていました。
日本の先生方が、IVUSが必要とか、これは難しいのでレトロを組まないといけないとか、いろいろディスカッションしているうちに、あっという間にアンテで通してステント入れまくる海外の先生の技術を目の当たりにして、我々も治療そのものを考えなおす必要があるように思いました。いつまでも、「日本人のテクニックは上手い!」と思ってはいけないようです。

では、神戸から帰ります。
皆さまお疲れさまでした!

2023年10月14日土曜日

第62回日本心血管インターベンション治療学会関東甲信越地方会

第62回日本心血管インターベンション治療学会関東甲信越地方会の大会長をさせて頂きました。

こちらも経費削減と、全員に口演でのご発表をしていただきたいと思いまして、よくあるイベント系、会長講演などは無しです。

会長講演にかわり、スポンサーさまのセッションで私は30分ほど若い先生方へのメッセージ「君たちはどう生きるか?」というタイトルでお話しをさせて頂きました。「時間をしっかり意識して、良い医療を提供してください!」というお話しでした。
上妻先生、伊苅先生、横井先生というCVITを代表する先生方にも企業枠でのお話しということで大変申しわけございませんでした。でも、皆さまのお話、やはりオモシロイです!さすがです。

会長要望演題は「次世代に伝える最高のインターベンション」です。こちらも10演題いただきました。私も1演題出させて頂きました。

座長もコメンテーターも、運営委員の若い先生から順番に指名させて頂きました。かなり大きな改革であり、ベテランの先生方には失礼かとも思いましたがお許しください。しかし、みなさま、しっかりとされていましたよ!

経費削減の為、「セッション終了まであと3分です」「セッション終了です」「次のセッションを開始します。座長の先生、コメンテーターの先生御登壇ください」などのアナウンスも私の声を録音したものを使用。徹底してるでしょう!

YIAに研究で4演題、症例で23演題も頂きました。また、初期研修医の先生の発表も3演題ありました。これが嬉しいですね!

一般演題はなかなか興味深いものばかりで、最後の最後まで勉強させて頂きました。

最後に表彰式とご挨拶をいたしました。遅い時間まで多くの先生方にご参加頂きました。

東京ライブと地方会で1011名の参加者を頂きました。ありがとうございます!1000名越えるのを目標にしていたので、達成できて嬉しいです。

学会のテーマは「TOKYO is Burning !!」でした!
インターベンションに関わる仲間たちの熱い想いで沢山助けて頂きました。
どうにか成功に終わったと思います。みなさま、本当にありがとうございました!


2023年10月13日金曜日

東京ライブ2023:TOKYO is Burning !!

東京ライブ 2023開催いたしました。

前々日にトンデモナイ事務的なトラブルがありました。まさか、こんな形の炎上かとは夢にも思わず!TOKYO is Burning !!という一日半を過ごしました。水曜日の夜には、今回中止かと思いました....。
しかし、関東甲信越のインターベンションの仲間たちのお力添えにてどうにか開催できました!本当に感謝です!ありがとうございます。ご心配いただいて、会場にいらして下さった先生方にも、もの凄く感謝しております。
「困った時に助けてくれる、駆け付けてくれる、自分の仲間達ってかっこいいなぁ!」と惚れ惚れしました。本当に嬉しくなりました!ご協力に感謝いたします!

会場のお役目は、なるべく若い先生方にチャンスをということでご活躍いただいた次第です。お疲れさまでした。ライブのコメンテーターも初めてという先生もいらっしゃった様ですが、ご立派にお勤めされておりました。

治療も4件、無事に良い感じで終了いたしました。
私の症例、final OCTをお見せできずに申しわけございません。厳しい石灰化もあの後さらに高圧をかけてしっかりと広がりましたし、LMTもちゃんと処理できました。応援ありがとうございます!

当院にいらしていたメディカルスタッフの皆さま、樋熊先生、車谷先生、お疲れさまでした。ありがとうございました。

明日は、CVIT関東甲信越地方会です。大手町でお会いいたしましょう!


2023年10月7日土曜日

東海大学医学部循環器内科 同門会

夕方からは、東海大学医学部循環器内科 同門会が東京・新宿で開催されました。


伊苅先生からの、ご挨拶と様々な御報告で会はスタートです。

楽しく歓談の後、今年は5人の将来有望な若者が入局予定です。一人一人自己紹介されてました。
私も昨年の昇進のご挨拶と、最後の〆をさせて頂きました。

4年ぶりの同門会で、皆さまにお会いできるのがお久しぶりで嬉しかったです!

残念ながら一部の先生はお忙しいようで、...いつも騒がしい連中が少なかったです...しかし、それでも新宿の夜は更けていったのでした。

POPAI 2023

PCI Optimization by Physiology And Imaging 2023 = POPAI 2023に参加させて頂きました。WEBでの開催で、私はライブのコメンテーターをさせて頂きました。術者は松尾先生、座長は岩淵先生と、岡田先生ともの凄いアニキたちばかりです!


病変は石灰化の強いdiffuse lesionです。
まずは、CTの読影です。CT読影を勉強するために海外留学している若い先生たちが、かなり細かい所まで読んでいただき、戦略をご説明いただきました。凄いですね!

さて、IVUS後に改めてみんなで戦略をディスカッションです。スポンサーのものデバルクを使うであろうという予測はありましたが(笑)、逆にそれに適した症例のご選択ということで、とても良い事だと思います!
さて、2mmで削った後はどうするか?無理する必要は無いという意見と、強引にかち割ってみるか?という意見と分かれました。
また、中枢側の、本来IVUSではデバルクが不必要に思えた部分が少しあやしい...ここをどうするか?
今回は、そーっと何もおきない事を祈りながら経過観察。他の枝の治療時にあらためて造影やimagingで確認という事になりました。

松尾先生が「今回のセッションは武闘派が多いので...」なんて言うモノですから、まるで私が武闘派のように...!いやいや、私よりもあの先生とか、この先生のほうが、武闘派でしょ!(笑)私は舞踏派で、優雅に踊るように手技をしたい派閥です!

その後も、ライブはフィジオロジーもimagingも交えた内容で、夕方まで続きました。勉強させて頂きました!

松尾先生、大久保先生、運営されている皆さま方、ご参加された皆さま方、ありがとうございました!とても勉強になりました!


2023年10月3日火曜日

東京ライブ症例検討会

10月13日(金)に予定している東京ライブの症例検討会をWEBで開催いたしました。

4症例で、普段からお目にかかるような病変ですが、それぞれちょいとだけクセがあるようなヤツです。

多くの先生方のご意見やコメントをいただきました。ありがとうございます。

来週、河村先生、笠井先生、車谷先生、吉町と4名、一所懸命頑張ります!
みなさま、よろしくお願いいたします!


2023年9月30日土曜日

KAMAKURA Ultreon2.0 Web Live


KAMAKURA Ultreon2.0 Web LiveがWEBで開催されました。OCT Ultreon2.0にフォーカスしたWeb Liveを湘南鎌倉総合病院より発信です。

齋藤先生、田中先生、飛田先生、宍戸先生と鎌倉を代表されるPCI術者4名が治療をされました。OCTと石灰化病変がメインのテーマであり、各種デバイスでデバルをするのか、IVLをするのか、そのまま広げるのか?という問題提起から始まり、治療の効果も含めてディスカッションできるライブでした。齋藤先生はFFRも使用して、適応もしっかりとお話しをされておりました。
私は田中先生の治療セッションの座長でした。IVLの威力を実感する凄いライブでした。お疲れさまでした!
最後までゆっくり見させて頂きました!勉強させていただきました。
湘南鎌倉総合病院の先生方、スタッフの皆さま、ご参加されたみなさま、お疲れさまでした!

Ultreon 2.0はなかなか凄いですよ!それこそ、近未来はAIに任せて何でもできちゃうのが見えてきたくらいの勢いです!次回の東京ライブで、私達からも披露いたしますので是非ともライブにご参加下さい!

今回はPeatixというシステムを使用してイベント管理をしておりました。ご興味あるみなさま、チェック願います!

https://peatix.com

2023年9月29日金曜日

角辻先生がいらっしゃいました

角辻先生が八王子にいらっしゃいました。

せっかくなので3症例の治療を見てもらい、ご指導していただきました...といっても見ていない?(笑)その合間にCTの読み方とかセッティングとか、いろいろ教えてもらいました。
私もCTO一例。いつもの5Frアンテで、一番柔らかいワイヤー → 一番硬いワイヤーというヤツで治療をしました。少し時間がかかって申し訳ないです。


終わった後に角辻先生のbale out seminarをやってもらい、一時間程御講演いただきました。なかなか見ない合併症やbale outの方法に、私含めてスタッフみんな勉強になりました。ありがとうございました。

まぁ、相変わらずの角辻節!楽しめました!

こんな田舎まで、わざわざありがとうございました。お疲れさまでした!

10月13日、14日と東京ライブとCVIT地方会を私が会長で開催いたします。外部ゲストの御講演をお願いして、特別講演をやらないのか?と角辻先生より聞かれたのですが、今回はいろいろな事情でそれは無しです。代わりに関東の若い先生達のクラブ活動で楽しんで欲しいと思っております。若手のパワーに期待する会合です。関東甲信越の皆さまだけではなく、普通のライブとしても、全国からのみなさまに、お集まり頂ければ幸いです。

2023年9月26日火曜日

第21回 東海大学八王子病院カクテルセミナー

 第21回 東海大学八王子病院カクテルセミナーを開催いたしました。


今回のミニレクチャーは看護師の山口さんにお話しをしていただきました。
心不全は自己評価と客観評価の両方から改善点を見つけて行くことや、当院では外来患者さんでも入院担当看護師が心不全の治療に携わっていることなどをお話しされていました。
とてもまとまって良い内容でした。

その後、病診連携が大事である症例も2例発表ありました。

ご参加された先生方、皆さま、お疲れさまでした。
ありがとうございました。

終わった後みんなで話し会い、そろそろコロナも無関係に実際にクリニックの先生方とface to faceでお話しをしたいなぁという意見がでてきております。まだダメなのでしょうか?

2023年9月16日土曜日

公開講座 「胸が痛いのはどんな病気?」

 市民公開講座「胸が痛いのはどんな病気?」を開催させていただきました。

もちろん、狭心症、心筋梗塞もありますが、大動脈解離などさらに怖い病気もあります。しかし、ほとんどは神経や筋肉の痛みであり問題が無いようなものです。
痛みの正常と持続時間を知ることで、命に関わる病気なのか、そうでは無いのかをある程度予測できます。
しかし、何よりも悩んだら相談にいらして下さいというメッセージでした。

いかがでしたでしょうか?

ご参加された皆さま方、お疲れさまでした。ありがとうございました。

2023年9月5日火曜日

Cardiologist Symposium in 多摩

Cardiologist Symposium in 多摩が開催されました。
私は特別講演の座長です。
特別講演は、名古屋ハートセンターの徳田尊洋先生です。
SGLT2阻害剤の心不全におけるエビデンスからはじまり、MRAのエビデンス、そして最近流行のfantastic 4を直ちにいれ、高K血症になったらK吸着剤を使用するという戦略などなどです。
勉強になりましたありがとうございました。

続いて、東大和病院の加藤隆一先生が座長で、心不全治療における取り組み・多職種連携というテーマで、災害医療センターの土屋健先生、東京医科大学八王子医療センターの忽滑谷尚仁先生の御講演でした。こちらは院内での心臓リハビリのチーム作りがメインでした。組織を作るのは大変ですよね!お疲れさまでした。

ご参加された皆さま、ご視聴された皆さま、関係社の皆さまありがとうございました。お疲れさまでした。

心不全に○○○のクスリというのが最近の流行ですが、心不全というのは大きな症候群でそれぞれの病態で治療は異なると思います。なぜ心不全を呈する病態になって、どこをメインに調整すればバランスが取れて悪化しないかを考える必要があると思います。
薬理の成書には、「副作用を別なクスリで打ち消そうとするのはよろしくない。まずは、そのクスリを減量から中止すべき」と書いていたように思います。
またポリファーマシーの問題をよく考えて行く必要もあります。たとえば、虚血=心不全になるのですから、抗血小板剤、皆さまの好きな胃薬(私はあまり好きではないです)、スタチン、βブロッカーですでに4剤。そして、心不全のクスリをだまって4剤。これで8剤です。糖尿病の合併や、高血圧の合併であと数剤くわわり...。御高齢者には厳しいです。ポリファーマシーはダメってエビデンスは沢山ありますので。(笑)
実際の処方は難しい!世間の思惑に踊らされずに、患者さんを診ながら慎重に考えて行きたいといつも思っています。

2023年8月29日火曜日

第20回 東海大学八王子病院カクテルセミナー

すでに20回を迎えました、東海カクテルセミナーです。

今日は、橋本考明先生より「新しい形の除細動器〜皮下植え込み型・着用型など〜」のレクチャーでした。沢山の図を交えて、適応や症例など解りやすい内容でした。ありがとうございました。


河村先生からは「心臓限局性サルコイドーシス」の症例です。診断も苦慮しますが、経過を追っていくのも難しい疾患です。

橋本佳穂先生は「感染性心内膜炎」の症例でした。抜歯後の菌血症よりの感染性心内膜炎には注意です!

今日も皆さまのご視聴・ご参加ありがとございました。

次回は9月26日(火)19時からです。

当科の看護師よりのレクチャーですので、メディカルスタッフの皆さまもどうぞご参加下さい!

2023年8月12日土曜日

MYLIVE

マレーシアで開催されているMYLIVEに参加していました。正式名称は、19th MALAISIAN CARDIOVASCULAR INTERVENTIONAL SYMPOSIUMです

会場はクアラルンプール中心から少し離れたエリアらしいです。学会手配のクルマで連れて行かれて指定のホテルに入るので、詳しくはわかりませんが...少なくと街の中心からは随分離れている場所です。

マレーシア国内のcardiologistとメディカルスタッフが、ライブだけではなくさ様々なものを勉強する会です。
非常に活気があり15年くらい前の日本の活気を見ているようです。良い環境だと思います。ゲストには、アジアはもちろん欧米の著名な先生もいらしていました。


さて私のプレゼンテーションで頂いたお題は「Choosing between the antegrade vs retrograde approach in CTO PCI」です。
私の発表は「レトロはいろんなチャンネルを通過させることは可能になったけど、でもアンテを優先にいつも考えるべきだ」と話させて頂きました。
レトロは可能だけど、絶対にアンテの方がよい症例とか、レトロで粘り閉塞末梢ギリギリまで根性でワイヤーもってきたけど、アンテに切り替えた瞬間2分でワイヤーが通ったヤツとか…症例ベースに発表しました。
でも、…他のほとんどの先生はレトロ優先組でして…空気が読めない日本人医師だったかな?(笑)さらに、治療前に事前に多くはCTで情報あるし、日本人のCTO成功率って95%程度だし…といったら、よく解らない因縁つけられて、ちょいと困りました。

コメンテーターをしていたいた松野先生にも助けて頂きまして、なんとか場は落ち着きました。ありがとうございます。


鹿島先生のロータも良い感じで終わっていました。さすがです!お疲れさまでした!

このライブ、面白いのは10時から11時までブレックファーストセッションとして、朝ごはんがでます。12:45からランチョン。その他紅茶もコーヒーも飲み放題でお菓子もおやつも盛りだくさん!お腹いっぱいの会合でした。

どこかのエライ人の共通点かと思いますが、有るセッションで自分の意見しかみとめず違う事を言うとそれに攻撃を始める先生もいました。はっきり言ってみにくいなぁと思うのですが…(笑)あーはなりたくないもんだと、つくづく思いました。

日本の冷めた感じとは違い、医師もメディカルスタッフも熱心で熱く語る良い会合の自分の発表以外には遊びに行くどこかの学会とは全然違う!皆さま会場にずーっといます。最終日の最後のセッションまで満席・立ち見です。すごいなぁ。
マレーシアに負けない熱意をもった日本を再構したいなぁと思いつつ、夜中の便で帰ります。

留守して頂いたみなさま、ありがとうございました。
おみやげはもちろんドリアンチョコ!(笑)お楽しみに!

2023年8月10日木曜日

University Malaya Medical Centre


MYLIVEのライブ中継のために、University Malaya Medical Centreで治療をさせて頂きました。

事前に画像情報はなく、「LMT」とだけ聞いていました。症例は病院に入るまで見ていません。スクラブに着替えて「症例見る?」と聞かれたのでもちろんYES。見る前にスタッフに、「LMT bodyの狭窄だけだから、easyだよ」と言われニッコリ...したのは1秒でした。


ガリガリ石灰あり、CXのOSは99%で、LADとCXの分岐角度はほぼ180度ですし。しかもその末梢のLADとDの分岐も90%とキツイし、絶対に2ステントのパターンで、CXにステント持っていくのにキツイやつです。

患者さんはもうカテ室に入って寝ているとのこと。あら!すでにfemoral から7Frシースが入り、6Frの診断カテでアンギオが終わっているじゃないですか!まぁ、それなら慣れない7Frでと治療を始めました。(笑)

術者と助手はマイクを着けますが、会場からの音声はスピーカーから音が流れます。向こうのマイクの音だけなので、ハウリングはありません。いいシステムかもしれないです。

IVUSがボルケーノでは無くフィリップスのオートプルバックシステム(Eagle Eyeでないヤツです)、ワイヤーはインテック、ステントはテルモという縛りありです。
あまりやらないTステント。、本幹には長いステントで一本。POT、KBT、POT、IVUS、LADを後拡張、D拾い....とかなり大変な作業になりました。
いつものように、超高圧をかけたら少しビックリしていましたが、スタッフは皆さま非常に手慣れていて、治療はスムースにいきました。最後はいい感じで仕上がり、CXのOSも思いっきりlumenが取れているとIVUSコメンテーターのTan先生に喜ばれました。

ライブという事もあり、時々ディスカッション待ちも含め、2時間ほどかかってしまいました。長時間すみませんです。

終わった後、患者様と片言英語でちょいとお話しをして、上手く言ったから良かったね!と言ったらニッコリ笑ってくれました。

マレーシアは何回目か忘れましたけど、みなさま人柄がよく良い感じで治療が進むのが嬉しいですね。


最後に記念写真を撮って、学会会場へと戻りました。

みなさま、ありがとうございました。


2023年8月6日日曜日

CVIT 2023


CVIT 2023が暑い福岡で開催されました。Pay Payドームでの開催で、屋内ですが屋外でやっている感じの不思議感覚です。

私も3つのプレゼンと、座長とコメンテーターと...といろいろお役割りを頂きました。ありがとうございます。


ライブデモンストレーションもありました。齋藤先生の御手技で私は座長でした。齋藤先生、タフケースお疲れさまでした!

KSICーCVIT合同企画では教育が大きなテーマだったのですが、そこで海外のエライ先生に「you are real teacher」と言われたのはちょいとうれしかったです。
当科のみんなもあちこちで発表があったのですが、私も含めてほぼみんな同じ時間帯での発表でして...応援に行けずに済みませんです。


会場はお祭り騒ぎではありません。本当のお祭りです!
最終日は福岡市民の皆さまのために、巨大滑り台や様々な遊び場を提供し、大きな心臓バルーンを打ち上げ、芸能人を沢山よんで、今回の為に作詞作曲された脈拍音頭をみんなで踊るという凄いものです。
政治家が海外研修で有名建築物の前で写真を撮るだけで大騒ぎになる昨今ですが...公務員の皆さまがこのお祭りに行った写真をどこかにあげても決して責めないでください!
参加費もどんどん高くなってきていますが、お祭りを盛り上げるための税金なのでしょう!
この業界はまだまだお金があるようです。厚労省も、もっともっと絞ってもよいって判断してくれそうです!バブリーにいきましょう!(笑)


我々もslender Club Japanのブースを出すように命じられましたので、久しぶりにブースをだしました、ボランティアの皆さまとともに、市民公開講座のURLを描いた、ウチワやステッカーを配りました。少しは健康啓蒙活動として社会貢献したかな?と思っています。

皆さまお疲れさまでした!
多くの方々とお会いできて嬉しかったです!
ありがとうございました!


2023年7月31日月曜日

WEB医局説明会

今日はこんなのやっていました。

これから世界を担う皆さま、東海大学にご興味あれば御連絡ください!お待ちしております。
 

2023年7月25日火曜日

第19回 東海八王子カクテルセミナー

今日は、森田先生のICD/CRTDのお話しからスタートです。
ペースメーカー、IDC,CRTDの歴史からはじまり、同期療法の適応やその効果など詳細をお話しいただきました。
同期療法の適応は、ガイドライン上非常に細かく設定されており、とても覚えきれないです。心不全で困っているのか、困りかけているのか、これから困る予測がつくのか、そして同期療法がどのくらい役に立ちそうかという面とともにしっかりやっていきたいと思っています。

次は牛島先生の症例発表はオスラー病でした。
病名は有名ですが、実際に診ることがあまりないのが現実です。耳鼻科の先生は診た瞬間診断が付くとおっしゃいますが...さすがです。
長い経過で様々な症状がでますので、それぞれに対してどのように対応していくべきか、難しいですね。

では、今日もご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!お疲れさまでした。
次回は、8月29日(火)を予定しております。皆さま、ご参加下さい!

 

2023年7月21日金曜日

心疾患の今を考える会

福井・中村病院の正村先生御主催の会「心血管疾患の今を考える会」が開催されました。

WEBでの講演でしたが、「循環器疾患に関わる皆さまが今すべきこと」のタイトルでお話しをさせて頂きました。
今回はちょいと控えめの内容でして、いつものマンガ的なスライドとともに地味な話です。
コロナの影響で、学会とか交流に関して、時代が20年くらい戻ったような気がします。WEBという一方通行のメデイアをインタラクティブと勘違いしてしまい、都合の良い情報だけみて全世界だと思いこむところがコワイですよね。テレビのチャンネルが増えたのと同じなのに...。
そして、自分に都合の良い病名をみて、クスリや治療方針をたてる医者が多くなってしまった事への懸念もお伝えいたしました。
結論はいつもの、しっかり病態をみて、ちゃんと効果のある治療を自分の責任で提供しましょうということでした。
あとは、患者様にネバく治療の説明をするオジサンの根性をみていただいたかと思います。
いかがでしたでしょうか?

後半は、スポンサーメーカーさまが御用意された症例に関して、中村病院の兼八先生検討。情報が少なすぎて検討の余地もないのです。それこそ、病名にクスリをどうする?という事を求められてしまうセッションでした。(笑)まぁ差し障りの無いディスカッションで和やかに終わったように思います。

中村先生、兼八先生、ご参加された皆さま、関係者の皆さまありがとうございました!

 

2023年7月15日土曜日

TOPIC 2023

TOPICに参加させていただきました。
ライブコメンテーター始め、幾つかお仕事頂きました。
落合先生の卒業式と銘打ったライブですが、そう簡単に逃げられない業界ですので、また落合先生のライブはTOPIC含めてどこかで観れると思っています単に代表世話人を卒業だけですので!何も心配無いと思います。
しかし、20年間の代表世話人おつかれさまでした!オープニングビデオも素敵でした!


角辻先生にお誘い頂きまして、CT幼稚園に参加いたしました。ご指導ありがとうございます!確かに結構面白いね!次にやる予定のCTOを早速組んでみます。

若い先生方の活躍が目立つライブでした。EVTSHDも盛りだくさんです。
皆さまおつかれさまでした!
しかし夏の渋谷は暑い‼️

 

2023年7月11日火曜日

Focused Scoring Balloon PCI研究会

Focused Scoring Balloon PCI研究会がWEBで開催されました。

当科の河村先生、浅間総合病院の篠崎先生、災害医療センターの近江先生がスコアリングバルーンの良いところ、悪い所を、症例ベースでプレゼンテーションし、綾瀬循環器病院の三俣先生、玉川病院の小泉先生、山梨大学の吉崎先生、武蔵野赤十字病院の三澤先生がディスカッションするという内容でした。私は座長をさせて頂きました。

皆さま、興味深い使用方法やTips & Tricksあり非情に面白い内容だったと思います。

デバイス一つにしてもまだまだ奥深いこの業界です!なんとなくデバイスを使うのでは無く、どうせ使うなら自分がきっと患者さまに、その病変に効くと考えるデバイスを選択し、有効に上手いこと使用するのが良いと思います。「バルーンもステントも何でもいっしょでしょ?」という諸兄にはわからないオモシロさだと思いますが...ちょいとオタクはいっていますかね?

ご発表された先生方、コメンテーターの先生方、ご視聴された皆さま、関係社の皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!

2023年7月1日土曜日

第29回日本血管内治療学会

日本血管内治療学会は、放射線科、脳神経外科、心臓外科、循環器科のカテーテル治療の学会です。4つの科が関わる学会としてユニークな存在です。

第29回日本血管内治療学会が、国際医療福祉大学の東京赤坂キャンパスで開催されました。

4領域横断を目的としたシンポジウムはなかなか興味深いものでした。中でも10 systemが脳外科領域で生きていることに感動です!

我々は一般演題で発表をいたしました。

2024年7月12日、13日は伊苅先生が大会長です。横浜での開催です。テーマは「低侵襲治療」ですので、皆さまご応募ください!横浜で会いましょう!

2023年6月27日火曜日

第18回東海八王子カクテルセミナーと同時にACS治療

いつもの月末カクテルセミナーです。


河村先生がロータブレータに関してをお話しし、飯島先生と室谷先生が症例をプレゼンいたしました。

でも、同時にACSで緊急カテでした。長松先生と河村先生コンビでスムーズに治療は行われました。マルチタスクを同時にこなす、長松先生、河村先生さすがです!

ご参加頂いた皆さま、ありがとうございます。

私の声も随分まともになってきました...。

次回のカクテルセミナーは、7月25日です。
ミーティングID: 862 0103 6303
パスコード: 095026
どうぞ、ご参加下さい。

2023年6月23日金曜日

ACS-Club from TAMA

 

ACS-Club from TAMAがWEB開催されました。
ACSの二次予防をどうするかという内容でした。

まずは、田中信大先生の座長のもと、瀬上先生、長瀬先生が学術的で臨床的なプレゼンテーションをされました。若い先生の熱意は凄いですね!感動です。


そのあと田中茂博先生に座長をして頂きまして、私の聞き苦しい声でのお話しです。
声がガラガラですみませんでした。なんとか40分しゃべりました。
内容はいつもの感じのねちっこい根性論です。(笑)ちょいと面倒でも、エコーで刺しましょ!

週末の良い時間に、お聞き苦しいコンテンツを失礼いたしました。
みなさま喉へのお気遣い、感謝いたします。
週末は声を出さないように靜にすごします。

ご参加、ご視聴いただいた皆さまありがとうございました。