2023年11月11日土曜日

仙台PTCAネットワークライブ2023

仙台PTCAネットワークライブ2023に参加させて頂きました。
石巻赤十字病院を訪問させて頂きました、

まずは、今回のライブのディレクターでもある山中多聞先生の御手技です。長いLADの病変でD1の入口部に一番リッチプッラークが目立つ病変です。途中の様々なトラップをくぐり抜け、良い結果で終わりました。

齋藤滋先生の御手技も拝見しました。VLCがnoduleに非情に効果的な症例でした。ワイヤー通過が難しいほどの大きな大きなnoduleでしたが、VLC使用後のOCTでは山が崩れかつバック利割れている画像が!自分たちの使っているVLDと違うもの?と思えるほどでした。あとはWolverineでガッチリわって、ステント&後拡張でした。素晴らしい結果でした。


私の出番です。RCAのBMSの再狭窄です。すでに20年以上の経過が立っているのかと思います。前回の治療はワイヤーは何とか通ったのですが、6Fr & 子カテでバルーンもマイクロも何も通過しなかった厳しい石灰化病変なのだそうです。
そういうワケで、6Frでダメなら5Frですよね!(笑)ワイヤーはするりと通過しましたのですが、バルーンは通過しませんでした。なんとかマイクロ通過。結局はロータです。1.25mmで22万から1万ダウンしました!小さいバルーンで拡張して、angio scalptでガッチリ広げ、長いDESを使用して終わりました。良かったです!

夕方には仙台まで移動して、会場で参加していました。

一例印象深い症例が有りました、2ヶ月前は狭窄だったのがライブで見た時には完全閉塞でしかも閉塞長も長くなっているような症例でした。術者の若い先生に座長の先生が、「なんとなくワイヤーを通過させ、何となくステントを追加しようというのは良くない。まずは全体を把握すべきで側副血行路がどうなっているのか確認しないのはどういうことだ!造影から放映まで時間があったのなら、その時間に過去の造影とIVUSをしっかり見直していないのはどういうことだ!何が起きて何をすべきかをはっきりさせないで手技を進めるのは許されない。ライブというのは教育であって、それを見た若者はその真似をするのだから、確実に上手くいく治療を見せなければいけない、その為には全ての情報をかき集めて、正しい戦略をたてて術者は治療に臨むべきだ。自施設の、自分の患者なら尚のこと、手を抜いては許されないでしょう。ちゃんと上級医の先生の指導を受けてライブの望むように!」とおっしゃいました。厳しいけれども正しいご発言で、さすがM先生と感動した次第です。
世代交代と聞きやすい言葉が流行っている今日この頃ですが、ただ交代するだけではダメで、人前でしっかりと見せられる術者が育ってからこその世代交代だと思った次第です。

ライブ治療の難しさも、術者としての心構えも、いろいろ勉強させて頂いた仙台ネットワークライブでした。

三引先生、山中先生、岩淵先生はじめ仙台ネットワークライブの先生方、全国からご参加頂いた先生方、ご視聴頂いた皆さま、関係者の皆さま方、お疲れさまでした。お世話になりました。ありがとうございました!


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