2023年12月8日金曜日

いわき心血管治療研究会ライブデモンストレーション2023

 ICVC 2023(いわき心血管治療研究会ライブデモンストレーション)が開催されました。on site & WEBのハイブリッドです!

私は朝一番のセッションの術者です。今日の手技は手早くやるようにとの使命がありました。多くのインターベンションがあり、全術者が時間内に放映されるには最初のセッションは早めに終わって欲しいということだったのです。

1カテの齋藤先生の御手技が一段落するのを待って、私は2カテで穿刺から放映のはずだったのですが...
左橈骨動脈は前回のPCI時にすでに使えずにTFIだったようです。いつものように右遠位橈骨動脈の穿刺の予定だったのですが...あれ?触れない?エコーでみると0.5mm程度です。前腕橈骨動脈は1.6mm程度です。...さて、私はどうするべきでしょう?

放映を待たずにコースディレクターの山本先生の許可を頂きエコーガイドであれを穿刺しシースを挿入。いつもの5Fr SL4.0 & SIONを使用してIVUSまでやって待機していました。IVUSでは、2.5mmの長いステントが良いなぁと考えたのですが、なんと!スポンサーメーカーのステントにはそのサイズと長さがない!...さて、私はどうするべきでしょう?

こちらの会社の放映システムでは自分のカテ室の音声しか入らないので、他で何をやっているか全く判りません。待ち時間が続きます。
やっと私の方にカメラがきました。朝のご挨拶をして、「では、症例紹介をお願いします」と言ったのですが...症例紹介はされずに、すーつと無言の真っ白な時間が過ぎます。その後正体不明のハウリング。また、真っ白な時間....さて、私はどうすれば?(笑)

IVUSではほんの短い距離だけ全周性の石灰化で、ほかはそれなりの柔らかい組織でした。テーパーしている長い病変でもあり、低圧から徐々に圧をあげてバルーンのインデンテーションがとれる事を確認しながら...のはずだったのですが、いきなり「はい、ノミナル!」と助手の先生が圧をかけそうになったので大慌て!...さて、私はどうすれば?
(もちろん、後で助手の先生が「すみませんでした」謝りにきていただいたので、誤解の無いようにしっかりと理由を説明しました。将来が期待できる立派な先生です!)

あの方法で、スポンサー企業のステントををLAD OSまで留置し、ギリギリプラーク全部をカバーして、ちゃんとテーパーさせて入れることができました!よかった、よかった!

沢山のトラップをどうにか逃げる事ができて、治療は無事に良い出来合いでの終了でした。ご協力ありがとうございました。結果良ければ全て良し!

高橋先生の症例も、増田先生の症例も、飛田先生のEVTさまざまなトラップあり。しかし、それを回避して良い結果を見せるのはライブデモンストレーションの醍醐味です!みなさま、さすが!素晴らしい!

角辻先生の症例は、今年も放映時間が...こればかりはどうにもならず(>_<)
きっと素晴らしい技術とスピリッツで、サクサクと終わっていると信じています!

山本先生、杉先生、スタッフの皆さま方、ご参加された先生方、関係者の皆さま方、お疲れさまでした!ありがとうございました!

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