2023年10月28日土曜日

Student Doctorへ手技をどこまでやってもらうか?

最近の医学生は4年生で実技と学科試験をクリアしたあとで、Student Doctorとして病院実習に回って臨床を勉強します。そこで、どこまで手技をやってもらうか...。手技・実技はStudent Doctor含めた若い先生方には魅力的で、なんでも「やってみたい」と思うはず。また、「やらせてくれる科は良い科」と思う反面、「暇で早く帰れる科は良い科」と思うらしいです。(もちろん、カリキュラム的に「早く帰る」のはダメでして、あくまでも自習時間という事になりますが。)この二つを兼ね備えるのはなかなか難しいですが、しかし、Student Doctorのみんなが熱心であれば、我々は問題ない範囲でどんどん手技をしてもらっています。

一番左(主術者)のポジションに立って、彼は何をしているでしょうか?!
もちろん、室谷先生・河村先生が、自分で手を動かすよりもドキドキしなから指導しています。(笑)

まぁ、なんとなく実習にきている初期研修医にもでもやらせられない手技かもしれませんが、しっかり教えるとStudent Doctorでも大丈夫!どんどん経験して欲しいです。

もちろん、基本的な事をクリアしてもらわないと手技には進んでもらえません。最近の教育では「理解していなくても、まずは触って覚えろ!」というのが流行なのか主流の様ですが、私はそれはやっていません。逆に、基本的な事をクリアできれば、どんどん前に進んでもらいます。
患者さまとちゃんと接する事、お話しを聞くこと、説明ができる事、病気を理解する事、手技を理解する事、そして手技はいつものようにデバイスをちゃんと持つこと、「何cmすすめて・引いて、何度の角度で回して」という数値を理解して実践できること...などです。

今の手技は科学的になっています。数をやれば何となくできるよという意味の無いラーニングカーブを経験する必要はなく、根拠と数値とデバイスを理解すれば、どんどん上達できるはずです。

と、いうことで10月にはいって4週間頑張ったStudent Doctorの皆さまには、ご褒美としてちょいと手技をしてもらいました。皆さまお疲れさまでした!良かったら、進路も循環器科を選んでくださいね!

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