2023年9月5日火曜日

Cardiologist Symposium in 多摩

Cardiologist Symposium in 多摩が開催されました。
私は特別講演の座長です。
特別講演は、名古屋ハートセンターの徳田尊洋先生です。
SGLT2阻害剤の心不全におけるエビデンスからはじまり、MRAのエビデンス、そして最近流行のfantastic 4を直ちにいれ、高K血症になったらK吸着剤を使用するという戦略などなどです。
勉強になりましたありがとうございました。

続いて、東大和病院の加藤隆一先生が座長で、心不全治療における取り組み・多職種連携というテーマで、災害医療センターの土屋健先生、東京医科大学八王子医療センターの忽滑谷尚仁先生の御講演でした。こちらは院内での心臓リハビリのチーム作りがメインでした。組織を作るのは大変ですよね!お疲れさまでした。

ご参加された皆さま、ご視聴された皆さま、関係社の皆さまありがとうございました。お疲れさまでした。

心不全に○○○のクスリというのが最近の流行ですが、心不全というのは大きな症候群でそれぞれの病態で治療は異なると思います。なぜ心不全を呈する病態になって、どこをメインに調整すればバランスが取れて悪化しないかを考える必要があると思います。
薬理の成書には、「副作用を別なクスリで打ち消そうとするのはよろしくない。まずは、そのクスリを減量から中止すべき」と書いていたように思います。
またポリファーマシーの問題をよく考えて行く必要もあります。たとえば、虚血=心不全になるのですから、抗血小板剤、皆さまの好きな胃薬(私はあまり好きではないです)、スタチン、βブロッカーですでに4剤。そして、心不全のクスリをだまって4剤。これで8剤です。糖尿病の合併や、高血圧の合併であと数剤くわわり...。御高齢者には厳しいです。ポリファーマシーはダメってエビデンスは沢山ありますので。(笑)
実際の処方は難しい!世間の思惑に踊らされずに、患者さんを診ながら慎重に考えて行きたいといつも思っています。

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