2022年1月28日金曜日

OCTの勉強会

A社とのOCTの勉強会がありました。
(写真は今日の勉強会とは関係がありません)

笠井先生からは、OCTでなければ見えないような表面の細かいところから、再狭窄になった機序を考えた症例をプレゼンしてもらいました。「よく見つけたね〜!」と私達も驚いた症例でした。
臨床工学師の中沢さんからは、我々のデバイスの操作・使用方法や何を目的に見ているかなどを紹介してもらいました。...私は注文が多い術者のような感じでおもわれているのかなぁ...(>_<)

いろいろディスカッションもしましたが、企業の開発の外国の方のご意見と今後の展望、企業の日本人の開発やマーケのご意見、企業の病院担当の方のご意見、臨床工学師の意見、医者の意見...立場が変わると、みんなが違う方向で考えているような印象でした。 

皆様お疲れさまでした。


最近のOCTで思う事です。
実際に治療をする日本の医者のimagingの見方は、日本のIVUSの先駆者達が教えてくれたように、末梢からの病変の連続性を考えながら見ていくことが特徴だと思っています。一断面で何かを判断しようとか、健常な場所だけみて他は無視しようとか、そんな事をしたら、あの先生にもこの先生にも正座させられ、朝まで説教されるのが目に浮かびます。(笑)IVUSを見るときに断面、断面をみるのだけではなく「末梢から流して下さい」とよく言われるのがこれだと思います。そしてこれをアタマの中で立体構築をして、枝や病変の方向性や位置を理解してから手を動かすように教わりました。これが実際のステント挿入や拡張に大きく関わると=つまり良い治療を患者に提供できると思っているからです。
そして、過去のOCTは、都合良く連続での縦軸情報やちょっとした3Dを観察できる感覚があったからこそ、我々には受け入れられたものだと思っています。
...今のOCTはアメリカ人に「そんなの不要だ!」と言い切られているようで非常に寂しい限りです。

海外の企業にとってのエンドユーザーは器機やデバイスを使用する医者。一方、日本の企業や我々医療関係者にとってのエンドユーザーは患者。以前からこの乖離を実感する事が多いのです。マニュアル通りで誰もができる治療をして早く帰りたい労働者としての医者と、少し苦労してもしっかりした治療を提供したいとおもうオタクの医者の違いかもしれません。これは、海外とか日本とか関係が無いかもしれません...。


0 件のコメント: