2009年11月25日水曜日

第一回青森ブレーンハートセミナー

平成21年11月25日、第一回青森ブレーンハートセミナーが開催されました。
当院神経内科と私たち循環器とのコラボレーションでの研究会です。
今回は、パーキンソン治療薬「カバサール」の弁膜症に関してです。
弁や検索に繊維芽細胞が付着して、重篤なARやMRを来たし心不全になるようです。内服の中止で元に戻るんだそうです。私は見たことが無いです。
この内服をするために、心臓超音波検査が必要とされています。
でも、超音波検査は誰がやるの?
やはり、病院/施設や医師/技師がしっかりとエコーができるという背景が無いと、薬の処方もできません。そんな施設ではどうすればよいのか?薬を処方しなければよいのか?しかし、必要な処方はしたい...。こんなジレンマが起きています。
私の意見は、
(1)薬を処方したい医師が自分でやる。
(2)自分でできないのであれば、誰かがやるシステムを作るために努力する。
(3)それができないのであれば薬は処方しない。
仕方がないと思います。

さて、研究会は、当院神経内科の冨山先生が抗パーキンソン薬のレビューを行いました。
座長は私です。実は、義兄弟なんです。
次に、榊原記念クリニックの羽田勝征先生が「パーキンソン病患者における心臓弁膜症の考え方」のタイトルで特別講演をして下さいました。
最初の動画スライドをみて「えー?!」見たことが無いエコーです。非常に興味深い病態です。
カバサールを内服して1,000〜1,500人にひとり心不全になるようです。これをどう考えるか...難しいですね。
司会は、当院神経内科の馬場正之先生でした。
最期に、副院長の藤野先生の〆で研究会は終了です。
皆様、お疲れ様でした。

2 件のコメント:

yangt3 さんのコメント...

カバサールは私も使ったことがなく
当然それによる心不全も診たことがありません.
貴重な情報ありがとうございました.
私は怖いのでカバサールは控えることにします.

PTCA5Fr さんのコメント...

yangt3 さま
パーキンソンは難しいです。私も神経内科にお願いするしか無いので困っています。
カバサールも難しい薬ですね。薬剤性の心不全...怖いですね。