2023年3月4日土曜日

小樽ライブ2023

 コロナで2回お休みいたしましたが、なんと今年10周年を迎える老舗ライブとなりました小樽ライブ、通称「樽生」2023が開催されました。

今回は、まだ現地・病院にはそんなに集まるのは難しいために、ハイブリッド型のライブです。

低予算にて運営し、ZOOMミーティングを極限にまで使用した画像と音声のクオリティの高さには驚くばかりです!

症例は、CTO、CTO、屈曲蛇行、CTO、FFR Guide、CTOと、とても一列で1時間の持ち時間では無理な治療ばかり。高川先生の恐ろしさを思い知りました。(笑)



齋藤滋先生の起死回生のワイヤー選択には皆が感動しました。松隂先生も時間はかかりましたがとても患者様には良い結果で終了。高川先生は、V3のギリギリのバランスを曲芸のように見せつけてくださいました。舛谷先生の独特のワイヤー選択とワイヤリングは無双としか言いようがありません!山田先生のimaging読みのサポートによる、高橋先生の着実な手技は素晴らしいものでした。会場やWEBでは微妙にタイムラグがでるimagingとトークではラチがあかないので、山田先生に会場からそのままカテ室に移動してもらって指示をしてもらったりもしました結果、ミリ単位の微妙な治療ができる結果でした。


私の出番は…もちろん、普通の放映が終わったあと。19時前からの治療です。自分の中でベストな治療をするには、4時間くらいかかる予想でいましいたので日付が変わる前に終われるかなぁという程度でした。

しかし、一緒にディスカッションしながらやっていた舛谷先生も「えっ!これでベストじゃないか!」と思われる結果が得られて驚きです。4時間コースが1時間で終了。これはライブでIVUSをみて、あーだこーだとディスカッションしながらやったからの結果だと思います。私も多くの治療経験をしてきた一人ですが、このような結果は初めてでした。また、万が一今回の治療が再狭窄したとしても次の一手ができる事も確認。

学ぶところが多い治療でしたし、患者様にお喜んでもらえる結果だと思います。独りよがりの戦略と治療では勝てなかったと思います。舛谷先生、高川先生ありがとうございました。


いろいろなライブがWEBで眺められる時代になりました。ディスカッサーならWEB参加もできる時代になりました。それはそれで便利で良いのですが、それ以上に直接治療に関わる生のライブデモンストレーションの素晴らしさを再度実感する1日でした。

まだ、コロナの状況、社会の状況は厳しく、数年間に医療経済事情や、日本の経済事情も悪化しております。しかし、それでも我々は小さく籠もって机上の学問だけで医療をほどこすべきではないと思います。

若い皆さまも、オジサンもオバサンも、みんな集まってトコトンお話しをしましょう。何が目の前の患者さまに一番良い治療なのか、できる事とやるべき事の違いは何か、そしてそれをいつやる誰がどうやって施行するべきなのか…。医療の本当の課題はそこにあるように思います。


学会・研究会に関しても、経済的にどうとか、世代交代とか、誰が主権をとるとか…そんな世知辛い話題ばかりの時代ですが、そんな事は本質ではないように思います。「そうは言っても、お金がが無いと研究会はどうにもならないじゃぁない」と言われますが、昭和の偉人は言いました「金が無いヤツは俺んとこへ来い!俺も無いけどなんとかなるさ!」そうですよ!SCJも経済的に厳しいのも事実ですが、頑張ります!


いろんな事を考える、樽生2023でした。

過去にはコロナ禍に入る直前で滑り込んだギリギリに開催された地方ライブであり、今回はコロナ禍を破る最初の地方ライブかもしれない樽生!

高川先生、古川先生、斉藤先生はじめ小樽市民病院のスタッフの皆さま方、ご参加された皆さま方、関係社の皆さま方、本当にありがとうございました。

素敵な時間をありがとう!

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