医師になってすぐに当科にきて、一所懸命やっておりました。お腹がすいたときには美味しくないキャンディーを食べて血糖を上げてから心カテに入っていました。ときに体調を崩して休暇を取りながらも、仲間同士助け合って頑張っていました。みんな独身ですが、女性の好みもそれぞれ違ったのが友情の秘訣だったようです。(笑)
皆様お疲れ様でした。
研修医の先生方にあまり教えることができずに申し訳ないといつも思っています。しかし、「3ヶ月で何を?」...難しいです。
これから来る研修医の先生方は2ヶ月か1ヶ月です。あまりに短期間です。結局何も教えられずに終わる方々が多いです。
もちろん、教わる気持ちもなく、義務としてじっと耐える為に過ごす先生もいます。1ヶ月の研修で、夏休みと他科の学会出張休暇をたっぷり取って去っていく先生もいます。まったく意味のない無駄な1ヶ月です。最初から来ない方がお互いに良いのではないかと思います。
1年目から2年目のこの時期は、自分の進路を決めるだけではなく、医師としての基礎を身につける時期だと思います。適当な医者になるのか、しっかりした医者になるのか境目です。まぁ、適当でも、患者を全く診なくても(診れなくても!)、医者のライセンスがあればメシは食えますので、汗水流す必要がないと言われればそれまでで、むしろ、その方が偉くなれるかもしれません!(爆笑!)
この間、ある研究会である先生がおっしゃった言葉です。「"ごめんなさい"で済めば警察いらないと昔流行りました。医者も同じです。"治りません"ですめば、医者はいらないのです。"治りません"と"ボクは治せません"との違いもわからないのも困りますしね。」素晴らしい!
「血圧は、そうそう下がらないからねぇ」「糖尿病なんか、そうそう良いコントロールには成らないでしょう」「本来は手術適応なのに、患者様がご希望しないので手術はしないことにしました」よく聞く言葉です。
以下は私の考えです。生活習慣病のコントロールを放棄する医者は、医者として存在価値がありません。適応をしっかり説明・説得できない医者も、医者として存在価値がありません。どうしても自分の力が足りなかったり、医学全体の力が足りなかったりで、上手くできな事もあるのも事実ですが、そう簡単に「できません」はダメでしょう!
患者さんの希望は「治りたい」なのです。動物の本能は個体の存続であり種族の存続=「生きたい」=「治りたい」なのです。だから病院に来るんです。
前置きが長くなりました。医師に成り立ての先生に、ほんの数ヶ月で教えられることは、医者の存在価値なのではないかと思っています。
自分たちが医者として普通の心構えで仕事をしていることを見せてあげることです。
本に書いていることは本を読んで下さい。基礎的な事は、自分で勉強して下さい。社会人なのですから。プロフェッショナルなのですから。大切なことは、良いサービスをするために、目の前の人に何を提供してあげれるかを考えることです。
私も、先輩からそのように教えられて育ちました。そしたら、こんなお医者さんに成っちゃったのです。それを後輩に教えるしかできないのです。
あと、必ず研修医や学生に聞くこと「狭心症って何?定義は?」「心筋梗塞って何?定義は?」「心不全って何?定義は?」「動悸って何?」「肺炎って何?」「高血圧って何?「糖尿病って何?」....その他日常よくみる病気に「何?定義は?」と必ず聞きます。
定義と病態を把握すれば、治療は自ずと見えてきます。(見えない難しい病気もありますが...)しかし、本質を知らずに、「○○とう病気には××という薬」と書いているマニュアルを鵜呑みにして平気で処方をしやがる大馬鹿野郎達もいるのも事実です。困ったものです。
「マニュアル本に書いてますよ」と平気でぬかしやがります。
その、マニュアル本ってどのくらい信憑性があるのか解っていません。マスコミや世間に踊らされ、詐欺にあいそうな世間知らずのお坊ちゃまお医者さん達です。
だって、「マニュアル本」なんか、たとえば私のような適当な人が、カテの合間にちょこちょこ書いて、もしくはその後輩達に「ちょっと書いてくれない?」程度で下請けに出して、....そんな程度ですよ!(笑)
いえ、世間の先生のお怒りを買わないように、誤解されませんように弁解しておきます。マニュアル本にも凄い立派なのもあります。すべてが適当とは言いませんのでご理解下さい。
まぁ、そんな事を考えながら、根性塾とは言い切れない程度で申し訳ないのですが、医師基本塾程度のことで考えて研修をしていただいております。
循環器の専門的なことは余り解らないで終わってしまうのが残念な方は、是非、後期研修にもいらして下さい。
高等テクニックなどは、当科に魂を売ったらいくらでも教えてあげます!(笑)すごいあれとか、びっくるするこれとか!
心カテの専門的な事が解らないで残念な方は、是非、当科へ仲間入り宣言をして下さい。楽しい世界が待っています!だって、細いカテいじり放題ですよ!
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