2020年5月6日水曜日

こんな時期ですが、新しいステント

 コロナウイルスの為に世界が混乱し、通常の治療が難し大変な時期です。しかし、その中でも新しいステントが出てきています。
こちらは、SYNERGY XDです。ステント自体は新しくないのですが、細部が変わっています。まずは、ハブ。今までのこちらの会社のハブは特徴が無く持ちにくく、よく言うとシンプル。悪く言うとちゃちな印象でした。このため一度インデフに付けた後に時々強く噛んで締まって外れない事がありました。しかし、今回はちょいと豪華な感じ!しかも、この形状はインデフから取り外し安いです。メインオペレータだけしかしない方には解らないと思いますが、バルーンとインデフが外れないというのは助手にとって少し困る場面です。すぐにポストバルーンを要求する目上の術者になんか適当な言い訳をしながら、外回りの看護師さんに「すみません、外れないのでコッヘル頂戴。」と言うのです。この部分を馬○力でコネクトをした術者を、もしくは微妙に真っ直ぐにねじ込めてず変にネジがかんで簡単に外れないようにコネクトした術者を怨みながら、しかしそう言えない自分を哀れみながら、一生懸命反時計回りに力を込めるのです。(笑)この新しいハブでそれが無くなるのであれば...!
 そしてシャフトが少し変更になっているようです。シャフトが硬くてグイグイ押すパターンで進めるのではなく、途中でバネのようになっている構造が盛り込まれており、beatに合わせて少しずつ進める事ができるというデバイスです。もともと通過性が良いステントなので、この新しいシャフトの効果を実感するほどの症例がどのくらいあるのかは解りませんが、TRI & slenderには適しているのかもしれません。
もちろん、ステントの選択は、長さと径、そしてステントの構造で決めています。TRI & slenderだから入らないという言い訳はしたことはありません。しかし、その手技の中でストレスが少しでも減ると嬉しいとはおもっているのも事実です。

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