2012年1月7日土曜日

救急車がきます...

昨日、「○○病院を救急車が出たそうです。5分くらいで到着だと思います。」と外来から私のPHSに連絡がありました。
他の仕事もありましたが、救急優先です。急いで救命センターに行きました。
「救急車、きました?」
「救急車....消防からの連絡は入っていないんです。先生、どこから救急車って話しを聞いたんですか?」
「外来から。連絡は入っていない?」
「循環器外来からは入ったんですけれど、救急隊からは....」
「もしかすると、その病院の救急車かな?」
「そうかもしれないですね。待ちましょう。」
待ちました。
救急車はきません。
「先生同士では連絡をとったのですか?」と、救命センター看護師より。
「向こうの病院を出るときには連絡くれるって...」
「へー。そうですか。」
随分まちました。救急車はきません。
”オオカミが来たぞ少年”の気分の私です。
「ちょっと外来に行ってくるね」
救命センターからの渡り廊下からみた夕日が綺麗で、一瞬立ち止まり写真を撮りました。(本物はもっと綺麗でした!iPhoneの写真なのでこれで勘弁してください)
外来に確認に行きました。確かに連絡はあったらしいです。(嘘をつくわけもないのですが)
でも、まぁ、そのうちにくるだろうと....。
そうしているうちに、「今、救急車が向こうの病院から出るようです。」と救命センターより連絡。そこから15分後に救急車はきました。最初に連絡があってから、1時間ほどのタイムラグです。

情報収集と伝達に問題があるのです。我々医療従事者はこの辺がダメです。
このことが問題になる事もありません。患者さまへの直接の被害ではないからです。企業としては最悪です。時間は金銭と関連しているという通常の概念を持っている企業だとこれらは許されない事です!
もちろん、このタイムラグは患者さまに間接的には迷惑をかけているのです。


”オオカミが来たぞー少年”は、嘘つきかもしれないですが、それを鵜呑みにして、逃げるだけの街の人も悪いように思います。情報を確認せずに、不確かな情報で困惑し、それを他人のせいにする。そのうち、その情報の重要性も忘れ、自分に被害がなければ、少年がオオカミに食べられ=同朋を失っても「あいつは嘘つきだから」で済ませてしまう。よろしくないですね。


みんなで考えていきたい課題です。

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