「心血管イベント抑制に対する血圧・脂質管理の重要性」という講演会で講演をさせて頂く事ができました。
開業医の先生や薬剤師の先生に向けて、私の意見をお話しさせて頂きました。
降圧や脂質低下のスタディやエビデンスの紹介と、当科のデータなど含めまして紹介させて頂きました。そして、私の私見としての、最近流行の合剤に関してとジェネリックに関してのお話しもいたしました。
ところで皆様、ジェネリック薬って、皆様ご存じですか?
「仕分け」で「高価な先発品を使う場合は、差額の一部を患者に負担させる」「処方時は先発品と後発品の両方のリストを患者にみせることを義務とする」との検討しているらしいです。
主成分が同じ事が条件で、溶剤などは全く違っても良いんです。
同等性は±20%でいいんです。要するに、効果も20%増しも20%減も同じ薬と言えるんです。
安定性は、6ヶ月条件の悪いところに完全包装でよければ、3年間OKと言っても良いんです。
米国食品医薬品局(FDA)は『承認医薬品と治療同等性評価』(通称「オレンジブック」=ジェネリックのオフィシャル評価)があり、それを見て処方します。厚労省は、それも無いくせにジェネリックを出せと医師に要求するのは間違っていると思います!
「効き目が同じ」の説明はちょと違いますので、皆様注意しましょう!
ACE-Iを勝る効果は一つも無いのに、ACE-Iは咳が出る可能性が5%あるから、ARBを処方するというのは、もっとどうかと思う私です。
失礼ながら血圧を下げることを期待されていない降圧剤・アルドステロンブロッカーは、心臓に良いです。...と言うことは…ARBは、ACRよりも値段が2倍高く(ACE-Iのジェネリックを使用するとそれこそ10倍?!)、心臓を守る薬理作用の一部は無い薬という事です。
これが世間に取り上げられない理由はなぜなんでしょう?解っているけど書けないですね!(笑)
2 件のコメント:
私の患者さんでジェネリック薬品会社に勤めている人がいますが、処方は先発薬品でお願いしますと頼まれます。
カテおやじ さま
コメントありがとうございます。
ジェネリック、すべてを否定するモノではないのです。先発品とは違うことを理解した上で、処方・内服した方が良いと思っています。
また、ジェネリックの中でも、いろいろあります。
内服する方が「○○社のジェネリックではなく、××社のジェネリックにしてくれ」というオーダーをするようでなければ十分ではないように思います。
もちろん、お勧めする薬剤師も、「うちに置いているジェネリックはこれだから、これを処方します」では許されません。全ての種類のジェネリックを在庫して欲しいですよね。
よろしければ、私の友人のblogもご参照下さい。
http://scj.blog40.fc2.com/blog-entry-499.html
コメントを投稿