DESの使用、とくに第2世代のDESの使用で、低圧でステントを置いてきて後拡張に高圧バルーンというパターンが増えてきています。BX Cypherの用に最初から「22気圧!」と叫ぶ時代は終わってしまったようです。
昔のHigh pressure balloonは、ひどいモノでした。通過性は最悪。チップも最悪。ただただ、高圧をかけられれば許されると考えて制作されたのではないかと思われるほどのものが沢山ありました。それはそれで、嫌いではなく、無理矢理ステントに突っ込んで無茶苦茶な高圧をかけて使用するのも快感でした。
最近の耐圧バルーンは良くできています。
たとえば、これ。
「Cyclone HP」 byフクダ電子さんよりの製品です。
チップ悪くないです。
通過性結構よいです。
ステント後にproximal edgeにHP balloonが引っかかってステントの仲間で入っていかないという事になりにくいです。
最近流行のOEMではなく、自社開発と言うところが気に入っています。ナショナリズムが強く、国産品を応援する私としてはもっともっと頑張って欲しいメーカーさんの一つです。
こんな感じで拡張されます。
(個人を同定できないように画像には処理を加えています)
DES挿入後に、まったくindentationが取れないほどの石灰化もどうにか満足できるほどの拡張されました。
嬉しいです。
しかし、最近のHP balloonの問題点は縦伸びです。高圧をかけると長くなってしまいます。
メーカーさんによっては「RBPまでしかかけないでください」の一点張りの所もあります。論外です!わざわざもう一本出すということはどういう事なのかご理解して欲しいです。
別なメーカーさんは「マーカーより外側はテーパーしているのでそんなに実際に前後は広がりませんよ」と言います。そんなことはありません!あるバルーンを使ったときに、ステントからはみ出て、思いっきりドッグボーンのように広がった事があります。ドキドキしました。
大気圧で高圧拡張をした写真を持ってきて、「うちのバルーンはlongingしませんよー」とお話しをされる方もいます。意味が無い事です。拡張しない部分があるからこそ、耐圧バルーンを使用するのですから。
「縦伸びを計算して、バルーンの長さ表示を変えました」という裏技を言われたメーカーさんもあります。それって....なんか違う様に思うのは私だけ?
まだまだ、解決すべき問題点が残っている高圧バルーンです。
さらなる開発を期待しております!
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