Euro PCR2025に参加いたしました。ヨーロッパで一番大きなカテーテルインターベンションの年次集会です。
ライブは、「教育的」にこだわっているので、症例としては難しいものはありません。欧州も、魔神のような術者を求める時代ではなく、みんながちゃんとできることを求める時代になってきたようです。まずは、症例紹介。つぎに、問題点をピックアップして、ステージ上でのディスカッション。そして、電子ホワイトボードに書き込んで、一般論の説明。ここで初めて、カテ室につなぎます。治療が進んだところで、またステージ上で、ホワイトボードで図示して説明をしたり、数分前のシネやIVUSを巻き戻して説明したりと、本当に教育的です。
私は、「ACSでの大きな血栓をどうする?」セッションで、いつもの5Fr de parachuteを披露させて頂きました。素晴らしいと評価してくれる先生もいましたが、もちろん、7Frとか8Fr使った方が合併症が起きたときに対応できるんだとイヤな事をいう座長もいらっしゃいました。まぁ、無視ですが。(笑)
発表終わった後、見ず知らずの先生から「あまりオモシロイので途中からだけどビデオとったんだ。よかったらair dropでビデオあげるよ」と言われてとても嬉しかったです!
ちなみに、ビデオをみると、やっぱり私の英語は津軽弁イングリッシュで...わいはどんだんずって話しているように聞こえて、まるでフランス語なまりの英語のようだとか!
もう一つは、メカニカルサポートをどう使用するかというセッションです。ECMOとIABPを突っ込んでえいやっとやるしかない症例をプレゼンさせて頂きました。もちろん、座長からは「それ、何フレンチのカテーテル?」と聞かれたので、にっこり笑って5Frと答えました!
小さなホールや小部屋も沢山あり、そこでは「うわー」っという症例も時々見ることができます。これがオモシロイのでPCRはやめられない!私のプレゼンも、この「うわー」の一つである事を願っています。人気のあるセッションは部屋に入れないほどの混雑ぶりでした。
小さな会場では、会場を巻き込んでディスカッションする方法もおもしろかったです。20cm暗いのサイコロ型のクッション付きのマイクをオーディエンスに投げるんです。つかんだ人はなにかしゃべらないといけないキマリになっています。日本でもこれやろうよと、日本の仲間たちが言っていました。マイクを投げるなんて...ともったいないと思う根性が卑しいのかなぁ・・
ハンズオンやシムレーターを使ったセッションも多くやっていました。これもまた人気のセションになっているのですね!
企業展示は、かなり派手です。まったくこの業界が景気悪いなんて思えません!(日本はすぐにそんな言い訳するのでダメですね!)しかし、現実はインドや中国の企業と思われるブースが沢山ありました。
では、帰ります。
留守をしてくれたみんな、ありがとうございました!
学会参加して、いろいろパワーアップしましたので、そこから恩返しを致します。