2022年2月8日火曜日

こんな時期だけど...

どこの病院もコロナのために、入院が限られており、ギリギリのところでやっていると思います。
でも、心疾患の患者もギリギリのところなのです。

こんな時期ですが、かなり遠方より私の検査・治療を受けに来ていただいた患者様がいらっしゃいました。御自身でホテルに宿泊され外来受診。もちろん事前のPCRもしっかり受けて、「もしもコロナのために入院できない場合には、突然延期になるかもしれません」という事にも同意いただいての入院予約でした。

遠方寄りの患者様でもお近くの患者様でも、もちろん私のやることは変わらないのです。しかし、この時期にわざわざいらして頂けたのは嬉しいです。我々の提供できる低侵襲さで、しっかりとやらせて頂きました!

患者様の地元でのカテーテル検査・治療も可能だと思いますが、「心臓の血管が悪いので、なるべく早く心臓にカテーテルというものを入れ、検査・治療をうけた方がよい。でも、その検査・治療は万が一の可能性もある。」と医者からきくと、患者さん御自身はお気持ちもギリギリのところに成るのはもっともです。私自身は御面識が無い患者さまなのですが、様々なご縁でわざわざ八王子までいらして下さったのです。

コロナだから良性疾患の治療は待てるはずだとか、有名なスタディによるとカテーテル治療をしてもしなくても変わらないとか、いろいろなご意見はあるとおもいますが、患者様からするとそういうことではないと思います。

もちろん動脈硬化の治療は、検査室だけで終わるわけでは無いです。これからの生活習慣の改善や内服薬が大切です。その患者様がかかりつけ医としているクリニックに普段の何倍もの長さの診療情報提供書を書きました。お目にかかることは無い遠方のクリニックの先生に対して失礼ながら、私の思う動脈硬化治療と薬物治療をこのようにして欲しいという内容を延々と書いてしまいました。
「紹介状が長いのは、文章をまとめる力が無い医者だ。1枚でおわるように」と若い頃は先輩から教わってきましたが、今回だけはお許しください。

遠方の患者様の治療の難しさを実感するとともに、わざわざ八王子までいらして下さった患者様に感謝する一日でした。

(写真と内容は無関係です)

 

0 件のコメント: