2011年4月4日月曜日

情報の大切さ


当科の會田先生が、今回の災害地域医師派遣で頑張っています。
現地に行くのはもちろんですが、その他のサポートもよくやっています。

現地の情報を細かく仕入れ、分析して準備と計画をたてることが大切だと言っています。
どの指導チームに所属して、仕事や価値観がバッティングしないように動くか。地元の方々とどのように上手くやっていくか。不要な仕事をどう減らすか。何をどのように持って行って、どのように現地で配るか?...自分たちの現地での生活情報を含めて、必要な情報は沢山あります。
超急性期のDMATの派遣から、3週間以上たって徐々に復興の兆しが出てきている変化していく中で、必要と思われる内容や情報も日々代わって行っていると言うことです。
この情報化時代なのに、継続する情報が十分ではなく、貴重な医療資源である人材の派遣を有効に活用されていない場面もあるようです。正義感だけではもう戦えないようです。暴虎馮河は本当の勇気ではないのです。

当科の會田先生は、ありとあらゆる情報をインターネットや自分のネットワークを利用して、それをワープロで書類にしてみんなに配布しています。
そして、次につながるように、現地での継続した情報を誰もが行っても解るようにと様々な方法で伝達手段を作っています。お薬手帳をどうするか、カルテをどうするか…医療の継続には必要です。この辺のマネージメントをしっかりやっているのは素晴らしいです。

行ってみて、足りないことで思いついたのは、被災者へのポスターと、パタパタ音がしないスリッパなのだそうです。
DVT予防の啓蒙ポスター、感染症予防のポスターなど、あちこちに張りたくても、現地ではコピー機も無ければ紙も無いようです。派遣チームが前もって必要なポスターを被災地以外で作成し、それを持参で被災地に入るべきだと言っています。
また、避難所、たとえば体育館での生活行動で気になるのは音です。夜中にトイレに行くとき、パタパタとスリッパの音がします。仕方が無いのですが、しかし、時間が立つにつれて徐々にイライラ度が増してくるのも仕方が無いと思います。小さな子供がトイレに行くときのパタパタ音に、眉間にシワを寄せる人達が減るだけでも、随分環境が改善されるのかもしれません。(こういう小さい事に気がつくのが偉いよね!)
是非、これから被災地に入る方がいらっしゃれば、ご検討下さい。

もちろん、心のケアのチームが全然足りないのではないかという、會田先生の指摘もあります。
まだまだ、支援は必要なものもありそうです。
會田先生には、現地に行くだけではなく情報をまとめて発信する係としても、もうちょっと頑張ってもらいたいと思います。よろしくね!

計画的で効率的な支援をどうするか、何が本当に必要なモノであるのか、….やはり情報ネットワークをしっかりするのは良いですね!
TRA-NET、IVUS-NET、J-WINK、PAD-net、Slender Club Japanメーリングリストなども良いですし、Facebookを使用しての情報交換も良いと思います。
現地支援に行った人も、これから行こうとしている人も、留守番隊も、まだまだできることがありそうです。
頑張ろう日本!

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