とうとう、Slender 01が終焉の時を迎えることになってしまいました。
おもえば、このワイヤーがあったからこそ、Ikazuchi 10もできました。そして、5Fr de KBTができたのです。Slenderの歴史が変わりました。
Slender 01があったからこそ、eel 10もできました。そこから、舛谷先生のMicro Channnel理論による細く柔らかい親水性コートGWによるCTO治療が確立され、世界に広がりました。CTOの歴史が変わりました。そして、そこから発展してWizardもできました。
もちろん、他社の10 wireにも大きな影響を及ぼしたと私は思っています。
開発時のメンバーは、ほとんどもう日本ライフラインさんには居らっしゃらないとおもいますが、皆様には本当に感謝しております。無名の田舎のアンちゃんが、細い変なワイヤーの制作依頼をしたんですよ!それに乗ってくださるなんて、本当に冒険です!また、その際にワイヤー作りをゼロから教えていただいまして、それが今の私のモノづくりの基礎ともなっております。ありがとうございます。そして、Slenderなんて、お下品な名前も付けてくださいまして(登録商標になっているらしいですけど)、嬉しい限りでございます。
制作に2年以上かけました。瞬間的にボツになったモノも含めて、プロトタイプもずいぶんつくって頂きました。Magic 10もプロトであったのですが、今の私は多分使うことが出来るかもしれませんが、当時の下手クソだった小僧は使い切ることができずにダメ出しをしてしまいました。もったい無いことをしました。
今でも、Slender 01は、バランスがまぁまぁ良い、いいワイヤーだと思っています。本管に丁寧に入れていくワイヤーとしては普通に使用できるワイヤーです。
しかし、ぶっちゃけ、売れていないんです。(笑)
Slender 01を発売するか決めるときに、条件として1ヶ月に30本の売上がなければダメと条件を出されました。みんなに電話やメールでお願いしたことを覚えています。私が10本使って、舛谷先生、松陰先生に5本づつお願いして、あと10本どうしようかなぁ….なんて時代でした。
今は、10wireの代表はeel 10です。eelで完結してしまうことも少なくないです。残念ながら私達自身も月に10本なんて数字は全然無理な時代になってしまいました。5Fr de IVUSもvolcanoやTerumo IVUSで0.014"GWで済んでしまいます。わざわざSlender 01を使用する必要もないのです。
そんなわけで、製造中止になってから、それでも日本中から在庫をかき集め、私たちはチマチマ使っていました。
そして、最後の一本をライフラインの方が記念にということで、このように額縁を作って持ってきてくだったのです。ちゃんと中身もサンプルとして入っていますよ!
裏には多くの寄せ書も頂きました。ありがとうございます。
ちょっと寂しい、Slender 01の最期であります。時代を切り開いたデバイスが終わるのは辛いです。でも、まだまだ10 systemは終わったわけではありません!eel 10の活躍や、Ika 10 Hyper含めて、もっともっといい所を出していきたいと思っています。
Slender 01と関係者の皆様、発売から約7年間、制作から約10年間、本当にありがとうございました。
4 件のコメント:
私が最初にコメントさせていただく立場にはないのですが・・・場違いですみません。
10年一区切りと言いますが、新たな10年を刻むためにも、従来の理論を越えられるテクノロジーの出現が予感されます!
MEK007みなとみらい様
思えば21世紀も1/10過ぎるんですね。
また、新たなDicadeを刻むべく頑張ります!
奥様とのデート、楽しそうですね!
素晴らしいです。
今度ご挨拶させてください。
Slender 01の開発の苦労話は
またいつかどこかで聞かせていただけるとうれしいです.
私はEelからしか使っていないので
何かを言える立場ではありませんが
皆様の苦労に本当に感謝の気持ちで一杯です.
次の10年、そしてその先は、ぜひご一緒させてください.
yangt3 さま
みんなで新しい世界を作りましょ!
お力を貸してください!
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