2025年8月26日火曜日

第44回 東海大学八王子病院カクテルセミナー

 第44回 東海大学八王子病院カクテルセミナー を開催いたしました。


今回のメインの御講演は、当院に1月よりいらして頂いた心臓外科の西先生より「MICS」に関してです。MICS(Minimally Invasive Cardiac Surgery)とは小開胸による低侵襲心臓外科手術です。僧帽弁、大動脈部、冠動脈、左心耳閉鎖など、さまざまな方面でも手術に関してビデオ画像も含めて御講演いただきました。ありがとうございました。

西先生はこの第一人者であり、当院にいらしてからも様々なMICSを施行していただいております。近隣の患者様、もしくは少し遠くからでも、多くの患者様に治療を受けて頂きたいと思います。

河村先生より「術前評価」に関して、和田先生より「肺塞栓症」に関して、新しガイドラインとともに症例とあわせて発表がありました。

さて、次回のカクテルセミナーは、なんと!「大島太一先生による心電図講座」です。これは必見!心電図では多くの著書や御講演で超有名な先生です!よろしくお願いいたします!

2025年8月2日土曜日

SCJ secret Workshop & meeting in NEBUTA 2025


青森で、夏のヒミツのworkshop & meetingが開催されました。悪い事を使用というのではなく、会員限定なのでsecret meetingなんです。まずは高度石灰化をともなう右の入口部病変の治療です。CTではへんなnoduleにみえた石灰化病変。IVUSで確認したところ、ちょいと形が違って、もしかすると良い感じでデバルキングできるかという予想ができました。Rota, IVL, OASのディスカッションになり、OASをlowで試みました。丁寧に削ったところ、これが良い感じで効果あり!IVUSではかなり綺麗に削れています。再度のディスカッションで加藤先生よりのお勧めでhighで再度sanding !! これは効いた!安心してスコアリング。神様がここに置けば良いよと示してくれたがごとく、そこだけプラークが少ない所があり、そこを目がけてstenting !!IVUSで確認後に、high pressureで後拡張して終了。教科書に出せるくらい良い治療でした!内藤先生、お疲れさまでした!

会議室に移り、ランチョンセミナー、症例検討会、特別講演です。

症例ベースのディスカッションはいいですね!いろいろな意見がでてとても為になります!姫野先生、片平先生、正村先生、プレゼンありがとうございました。

特別講演は、長谷部先生から。いかに自分がスレンダーであるか(笑)とともに、新しいステントの話を熱くしていただきました。いやぁ、何度聞いても深い話です。元祖SCJの物理化学に詳しい片平先生より、するどい質問に、もの凄いクリアカットな答えで、なんかものすごい基礎学術的な世界になっていました。

そういうワケで、研究会は終了。皆さまお疲れさまでした!webでご視聴頂いた皆さまもありがとうございました!

あとは、自由行動なのですが....なぜかこの日、偶然ですが青森では熱い夏の特別な6日間がはじまる日なのです。

2025年7月29日火曜日

第43回 東海八王子カクテルセミナー

恒例になりました、月末のカクテルセミナーを開催いたしました。


前半は私が「バルセロナレポート!最新のカテーテル治療はどこからやるの?」をお話しさせて頂きました。先日参加した、Euro Vascのお話しです。我々がアプローチ部位に関して、どう考えていけばよいのかを考えるよい機会になった会合ですので、それを地域の皆さまにシェアしようと思ってプレゼンいたしました。いかがでしたでしょうか?

今回ご視聴できなかった皆さまには、どこか別な機会にでもまたお話しいたします。

症例のプレゼンは、長谷川先生と相原先生よりのお話しでした。長谷川先生よりは、ACSの治療はカテーテル治療だけではなく、そこからの内科コントロールやリハビリによる介入が大事であるという内容でした。相原先生よりは、DEBの症例とお話しでした。ありがとうございました。

いろいろな知識の整理として、自分達にも役立っていると思います。まだまだカクテルセミナーは続けて行こうと思います。ご視聴をご希望の方は、私まで御連絡をください。ミーティングパスコードをお知らせいたします。


2025年7月19日土曜日

CVIT 2025

万博で非情に混んでいて、そのためか宿代も高騰している大阪でのCVIT 2025が開催されました。

お仕事を頂いたのは、2つの合併症のセッションの座長(日本語と英語)と、LMTの座長(英語)でした。あとは、角辻先生やテルモさんからいただいたハンズオンのお仕事でした。

合併症セッションでは、どうやってベールアウトしたかも大事なのですが、なぜ起きたかを検証することも大事だと思います。もちろん、もうちょいと良い方法も、会場の皆様も含めたセッションにいらして下さった全員で考える必要があると思います。今回の2つともとても有意義なセッションになったのではないかと思います。私自身も参加してよかったなぁと思いました。

LMTセッションは、挽地先生がもう一人の座長で、村里先生が2つ一般演題としての発表で...もう、専門家達がそろいすぎたセッションです!そんな中でも、統計っておもしろいなぁと思える内容や、「ちょいとイジワルな質問ですが...なぜこの治療をやるんですか?」の問いに「ポリシーだからです」という返答とか、楽しめる内容でした。(笑)会場係の方も学会終盤になってお疲れのようで、タイマーのスイッチを押し忘れてウトウトされていましたが、ちゃんと座長で時間を確認しながらやっていましたよ!(笑)


ハンズオンセッションも楽しくやらせて頂きました。私の勘違いでレクチャーを思いっきり短くしなければいけなかったので、角辻先生にご迷惑をおかけしました。(今回は角辻理論をサポートする内容を沢山入れたんですが、そこを全部カットせざるを得なくて...)

ライブをみたり、いろいろなセッションいったり、メディカルスタッフのセッションも覗いたりと、あっという間の3日間でした。皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!


万博にCVITでも出資・出展しているようです。もちろん、学術に関係ないので無料券はもらえません。(スタンプラリーでグッズをばらまいていました=万博から購入したのでしょうね!)さらに、宝塚歌劇団を呼んだり、プロゴルファーを呼んだりと、学術に関係の無い出費は沢山あったようです。歌劇やゴルフに全く興味の無い私の参加費25,000円の一部がこれに使われているというのも、リッチで豪華な学会のCVITを象徴しているようで、素敵です!
きっと、「我々、こんなに景気いいんだから!学会なんて遊びなんだから!若い人たちどんどん入ってよ!」というアピールに違いありません!

お楽しみ会にお金を浪費してもよいという太っ腹の医学の学会!まだまだ、スポンサーにも余裕のあるこの世界を厚労省のエライひとはわかっているでしょう。そうなると、もっともっと、デバイスの値段も薬の値段も手技料も保険点数も下がってくるのでしょうね。

2025年7月5日土曜日

TOPIC 2025

TOPIC 2025に参加いたしました。渋谷セルリアンで開催されるライブデモンストレーションです。今回は2日間に短縮し、日本人だけでの開催という形式でした。

私はJ-WINCのセッションのコメンテーター(スーパーバイザーともオブザーバーとも記載あり...)と、ACSセッションでのプレゼン、そしてライブデモンストレーションのコメンテーターのお仕事をいただきました。ありがとうございます。

ACSセッションのプレゼンでは、「世界のスタンダードは生命を守るために標準治療である橈骨動脈・遠位橈骨動脈アプローチになっている。日本だけまだ、”これらが得意なひとだけ”になっている。」「なにかあったらどうしよう?という不安のために太いカテーテルをTFAで挿入するのを推奨するのも、一部の日本の先生と、海外の実際にACSの治療をしていないエライ先生だけです」とプレゼンしましたが、どうもagreeしていただけない人たちもいらっしゃるようで...まぁ、なれっこなので良いのですが。

今回はいつも以上にライブをじっくり見る事ができました。勉強もさせていただきました。いろいろな御手技を拝見して、自分に吸収できそうなもの、自分でモディファイできそうなもの、自分ではきっとやらないもの、これは気をつけないといけないなぁと考えるもの...さまざまありました。ライブは勉強になりますね!

TOPIC主催者の先生方、ご参加のみなさま、関係者のみなさまお疲れさまでした!

2025年6月28日土曜日

急変時シムレーション

当院のカテ室では、年に1度か2度、急変時シムレーションをします。
PC中に突然VFになって、止まらない!という状態になったら…
医師、看護師、技師などが、本当におきたときと同様な事をします。心電図も血圧もすべてモニターにでます。
DCかけて、心マして、必要な薬を時間みて投薬して、挿管して、PCPCいれて...という流れです。

終了後に、客観的にみた人たちからのディスカッション。

その後に反省をふまえて2回目のシムレーション。
1回目よりも、かなり上手い事いきました!

Dr.「エクモはまだ準備できないのか?」
ME「あと、1分だけ待って下さい!」
ドラマみたいでカッコ良かった!(笑)

皆さま、お疲れさまでした!

2025年6月24日火曜日

地域で考える抗血栓療法 〜AF-PCI〜


地域で考える抗血栓療法 〜AF-PCI〜が八王子で開催、WEB配信されました。

講演1は、当院の笠井智司先生が「当院に於けるAF-PCIの対応」ということでガイドラインとともに具体的 な症例も含めてお話しされました。小松医院の院長・日名子尚子先生に座長の労を賜りました。

講演2は、滋賀医科大学教授の中川義久先生が「虚血性心疾患における抗血栓療法をめぐるトピックス」というタイトルでお話しを頂きました。まずは、循環器の医師が足りないというところから、そして不整脈ガイドラインのアップデート、クロピドグレルやプラスグレルに関する内容、とくに遺伝子多型と薬剤量に関する話、そしてSTOP DAPT2, 3のお話しなど、多岐にわたるお話しでした。私は座長を務めさせて頂きました。

出血と凝固の振り子がどっちに振れるかでその時の論文や社会の動向が変わるという内容は非情におもしろかったです。これ、聞かなかった人少し損をしている気がします。(笑)

日名子先生、笠井先生、遠くからいらして下さった中川先生、本当にありがとうございました!お疲れさまでした!