2025年6月7日土曜日

多摩虚血

半年に一度の多摩虚血が開催されました。多摩地区の症例ベースの研究会です。今回は多摩医療センターの磯貝先生が当番幹事です。企画運営おつかれさまです‼️

まずは多摩医療センターの大きさや豪華さにビックリです!いやぁ東京都のお財布の大きさに感動です!

当科からも三澤先生が発表しました。ACSはこわいなぁという大変だった症例です。

非常に興味深い症例が続きます。中にはビックリするような、どこかの雑誌のimaging部門にぜひ投稿して欲しい衝撃的な一枚とかもあります。

他科と関連している症例では、いろいろな考え方ややり方の違いがありますが、唯一の正解というのがあるわけではないのが症例の面白さだと思います。

症例ベースだと、隣に座った当科の若い先生に基本を教えながら、どこでつまずいたのかを解説できるのもこの形式の研究会の良いところだと思います。

約4時間の研究会もあっという間でした。

終わったあとは院内での懇親会でした。

磯貝先生はじめ多摩医療センターの先生方、ご参加された皆さまおつかれさまでした‼️ありがとうございました‼️

2025年6月6日金曜日

ADATARA LIVE Demonstration 2025


ADATARA LIVEは28年間続いた東北を代表する老舗のライブです。私もほとんど全会に参加させて頂きました。

青森時代はもちろん、東海大学に異動してからも、様々な形で参加させてもらっています。郡山詣を一年に1回か2回するのは非常に楽しみであり、DCAやCTOを勉強させて頂きました。

しかし、時代とともにその内容や役目が変わり、今年で発展的終焉となりました。

木島先生の特別講演や、最後のご挨拶には少しうるっときてしまいました。

木島先生、添田さん、星総合病院の皆さま、会を支えてきた皆さま、本当におつかれさまでした。ありがとうございました😊

ADATARA LIVEは今年で終わり、仙台ネットワークライブと合併して、みちのくライブになるようです。大きな南東北のライブデモンストレーションは、さらに我々に沢山の事を教えて下さると期待しています。

2025年6月5日木曜日

ADATARA LIVE 2025 Slenderセッション

 ADATARA LIVE 2025にてSlenderセッションが開催されました。いわき医療センターの山本義人先生がコースディレ
クターです。山本先生は最後のADATARA slenderセッションにたくさんのお友だちを呼びたいという事と、若手に未来を託すセッションにしたいという思いでプログラムを作成したとの事です。

EVT、PCI、imaging、そして総括的なセッションにわけ、飛田先生、河村先生、上月先生、加藤隆一先生と皆様の元気な発表を見せて頂きました。

私は最後のセッションの座長をさせて頂きました。

途中で木島先生が覗きにいらして下さって、ニッコリ笑って目を合わせて頂いたのが嬉しかったです!

slenderな治療の定義はひとそれぞれあって良いと思うのですが、最初から「自分にはできない」と決めつけるのは良くないと思います。もちろんトリッキーな技もたくさんありますが、我々のやっている事は誰もができる事だと思っています。

これからを担う若手の皆さま、すでにベテランとなっている皆さま、まだまだ新しい仕事はたくさんあります!これからもよろしくお願いします。

山本先生、企画からマネージメントまで本当におつかれさまでした‼️

ありがとうございました‼️

2025年5月31日土曜日

KAMAKURA Calcification Live 2025


湘南鎌倉総合病院より、石灰化病変にフォーカスあてたライブがWEBで開催されました。

齋藤先生、田中先生、宍戸先生の3名が術者で、OCTやIVUSに基づきながら、ロータやダイヤモンドバックそしてショックウエイブを使用しての治療でした。

私は第4部の座長をさせて頂きました。田中先生の前下行枝の長い病変で石灰は捻れるようなロケーションで2つくらい出っ張った部位があります。一つは噴火型でもう一つはお椀型。さぁ、どんな作戦で行くのか⁈1.75mmロータ&IVLという作戦が見事にドンピシャで最高の結果だと思います。素晴らしい!

ご指導にいらした中村先生と柴田先生に、DESを入れない戦略について伺ったところ、やはり小さめロータ後のロングインフレーションで患者さんが耐えられるかどうかと言う戦略をとるとの事。勉強になります。

石灰化はDEBで終わるという戦略がより良いのかというディスカッションもさせて頂きました。「高齢者なので、ステントいれましょうか?もう二度とPCIしないとおもうので」というディスカッションにはちょいと疑問でした。「DESを使うと再狭窄時のオプションが無くなる。」という、再狭窄前提の戦略が流行っている理由と思いますが、そもそも3mm以上の血管に対するDEBの再狭窄率はDESより高く、それ以下の細い血管では非劣性です。これはオーバーオールなので、石灰化病変に関しては解りません。DEBのクスリは石灰化部位には効果が疑問であり、健常部や石灰の少ない部位に効く...という事は単にパーフュージョンバルーンでロングインフレーションしても同じなのかもしれません。誰かがDEBとただのロングインフレーションのスタディでも組んでくれないかなぁと思いますが、やはり盲目的にDEBを使う今の時代がこれを許さないかもしれないです。PCIもsecound patencyという概念があればまた違うと思いますし、おそらくそのうちそんなスタディや論文も出てくるのかもしれないです。

朝からずーっと視聴させて頂きました。鎌倉スタイルが強く出たライブは見応えのある凄いものでした。さすがです❗️齋藤先生始め、湘南鎌倉総合病院の先生方、スタッフの皆さま方、本当におつかれさまでした!ありがとうございました!

つい先日、一つのスタディの結果により、デバルキング後にIVLを使っても保険適応されるというお達しが出たばかりです。多分、みんなバンバン使うでしょうね!一回ロータかけたからと言って石灰化スコアが下がる事は少ないと思います。海外の先生方からしたら当然の治療で、ロータで石灰に穴をあけて、そこにIVLいれて石灰砕くという戦略がやっと使えるのです。医療費は高く付きますが、より効果的な治療ということになりそうです。


2025年5月27日火曜日

第41回 カクテルセミナー

 第41回カクテルセミナーを開催いたしました。

レクチャーは奥津先生より、「心臓CT最前線」のタイトルのお話しでした。CTが不得意な私にとっては非常に勉強になる内容でした。CTをこれからどう使っていけるか、期待してしまう内容でした。まだまだ造影剤や被ばくといった問題点もありますが、少しずつ解決していける内容かと思います。

症例は、河村先生の心サルコイドーシスの症例と、三澤先生の甲状腺機能亢進症による心不全の症例でした。いずれも原疾患をしっかり鑑別して治療していくことが大事な症例でした。

ご参加された皆さま、ありがとうございました!

次回、私の都合にて、6月17日(火)の予定です。皆さまお誘い合わせの上ご参加頂けますようお願い申し上げます。

2025年5月24日土曜日

Euro PCR2025

Euro PCR2025に参加いたしました。ヨーロッパで一番大きなカテーテルインターベンションの年次集会です。


ライブは、「教育的」にこだわっているので、症例としては難しいものはありません。欧州も、魔神のような術者を求める時代ではなく、みんながちゃんとできることを求める時代になってきたようです。まずは、症例紹介。つぎに、問題点をピックアップして、ステージ上でのディスカッション。そして、電子ホワイトボードに書き込んで、一般論の説明。ここで初めて、カテ室につなぎます。治療が進んだところで、またステージ上で、ホワイトボードで図示して説明をしたり、数分前のシネやIVUSを巻き戻して説明したりと、本当に教育的です。


私は、「ACSでの大きな血栓をどうする?」セッションで、いつもの5Fr de parachuteを披露させて頂きました。素晴らしいと評価してくれる先生もいましたが、もちろん、7Frとか8Fr使った方が合併症が起きたときに対応できるんだとイヤな事をいう座長もいらっしゃいました。まぁ、無視ですが。(笑)

発表終わった後、見ず知らずの先生から「あまりオモシロイので途中からだけどビデオとったんだ。よかったらair dropでビデオあげるよ」と言われてとても嬉しかったです!

ちなみに、ビデオをみると、やっぱり私の英語は津軽弁イングリッシュで...わいはどんだんずって話しているように聞こえて、まるでフランス語なまりの英語のようだとか!

もう一つは、メカニカルサポートをどう使用するかというセッションです。ECMOとIABPを突っ込んでえいやっとやるしかない症例をプレゼンさせて頂きました。もちろん、座長からは「それ、何フレンチのカテーテル?」と聞かれたので、にっこり笑って5Frと答えました!

小さなホールや小部屋も沢山あり、そこでは「うわー」っという症例も時々見ることができます。これがオモシロイのでPCRはやめられない!私のプレゼンも、この「うわー」の一つである事を願っています。人気のあるセッションは部屋に入れないほどの混雑ぶりでした。


小さな会場では、会場を巻き込んでディスカッションする方法もおもしろかったです。20cm暗いのサイコロ型のクッション付きのマイクをオーディエンスに投げるんです。つかんだ人はなにかしゃべらないといけないキマリになっています。日本でもこれやろうよと、日本の仲間たちが言っていました。マイクを投げるなんて...ともったいないと思う根性が卑しいのかなぁ・・



ハンズオンやシムレーターを使ったセッションも多くやっていました。これもまた人気のセションになっているのですね!

企業展示は、かなり派手です。まったくこの業界が景気悪いなんて思えません!(日本はすぐにそんな言い訳するのでダメですね!)しかし、現実はインドや中国の企業と思われるブースが沢山ありました。

では、帰ります。

留守をしてくれたみんな、ありがとうございました!

学会参加して、いろいろパワーアップしましたので、そこから恩返しを致します。


2025年5月17日土曜日

第59回 山形冠疾患治療検討会

第59回 山形冠疾患治療検討会 に参加いたしました。この会は山形大学関連の病院医師による症例ベースの冠動脈治療の研究会です。

前半はスパズム関連の症例が並びました。どれも、これも大変な症例であり、気の利いたコメントが難しく、…「いやぁ、大変でしたね」というのがメインになってしまいました。申し訳ありません。

βブロッカーの内服もしていないのにボスミンの効きが悪い造影剤アレルギー疑いとか、怖い症例もありました。臨床現場の先生方の、毎日毎日大変な思いをしなががら働いていることに深く共感する次第です。(βブロッカーは入っていなくてもグルカゴンを’使用してみるとか、造影剤以外のアレルギーや局所麻酔中毒との鑑別も必要かと思いました)

後半は、私がゲストということもあり遠位橈骨動脈の演題が並びました。

もちろん、合併症はゼロにはならないのですが、命に関われる合併症は無いというのがdRAの良い所の一つです。それと引き換えに万能ではないのが弱点です。食わず嫌いの術者も多いと思いますが、慣れると普通のaccessの一つと解って頂けると思います。

ゲストの私は、全ての症例にコメントをいれなければいけないという大変なお仕事もある会です。外科治療の合併症で大変な症例へのコメントなど、なかなか微妙です。。。

ゲストとしての私のお役割りは講演です、約1時間のお時間をいただきました。

まず、ありやったことがない、八王子の紹介をしてみました。次に、いまさらながらのSCJの簡単な紹介からdRAのお話し。誰でも穿刺できるdRAを目指してエコーのお話し。次にdRAでもslenderカテーテルでも、複雑病変も治療できますが、とくにslender systeでの有効な石灰化の治療をお話しさせて頂きました。

いかがでしたでしょうか?

涼しい山形ですが、皆さまに熱意を感じて汗ばむような会でした。地方で一人一人の患者さまを細かく診て、一例一例を大事に一所懸命治療されている先生方はやはり素敵ですね!「エビデンスがあるから」「ガイドラインがあるから」と、病名で判断して誰にでも同じ治療しか提供できない医者とは正反対の姿勢は、本当に素晴らしいです。

会の代表者の福井先生はじめ、お集まりいただいた山形の先生方、関係者の皆様本当にありがとうございました!