2021年6月29日火曜日

WEB講演会「遠位橈骨動脈アプローチ」


 今日はWEB講演会「遠位橈骨動脈アプローチ」を開催して頂きました。
非情に沢山の先生方のご視聴があったということでとても嬉しく思います!

内容は、「遠位橈骨動脈アプローチはしっかり適応と方法を理解すれば、きっと患者さんのためになると思う」という事につきます。
エビデンスとさせるデータがまだまだそれほど多く無い「遠位橈骨動脈アプローチ」ですが、手技をされている先生方は、その良さを患者の笑顔で理解していただいていると思うのです。

今日ご紹介したのはエコーガイドで角度と距離を考えて穿刺することが良いのでは無いかということでした。
オリジナルは齋藤滋先生のfemoral approachエコーガイド穿刺から始まり、radial & distal radial approachエコーガイド穿刺の方法です。エコープローブを垂直で穿刺角度45°というのが確かに良い方法だと思います。深さとプローブ・穿刺部の距離が同じ長さです。
私は最近、遠位橈骨動脈尖塩合谷突きのための浅い角度での穿刺に、プローブ`60°、針は30°と思っています。そうすると、エコーで見える皮膚から血管までの距離の2倍の距離をもって穿刺すると針先が見えるのではないかと思って穿刺しています。針の入る長さは√3です。
皆様も、プローブから穿刺部位までの距離とそれぞれの角度を意識してやってみて下さい!

御参加いただいた皆様、関係者の皆様、どうもありがとうございました!




2021年6月23日水曜日

昔からのカテーテル

こんなに新しいモノを作ったり使ったりしているのに、やはり昔からのカテーテルが便利な事もあります。

副腎静脈サンプリング用のカテーテルがその一つ。
長松先生がプログレートとの組み合わせでサクサクとサンプリングしていました。

このカテーテルでとくに問題はないのですが... どなたかもっと使い勝手の良いもの知りませんか?ご存じでしたら是非とも私にメールをください。

 

2021年6月18日金曜日

香港の先生方とのCTOミーティング on WEB

今日も、夜の8時から香港の先生方とのWEBでのCTOミーティングでした。

Dr. Raymond Chi-yan Fung先生はStingrayのお話しをして下さいました。日本ではあまりポピュラーではないのと、私には経験が無いので、とても興味深いものでした。

私は、IVUS guided wireingのお話し。かなり詳細にオリエンテーションを図示して説明したつもりです。「どうすれば、そんなに細かく方向性が解るの?」と聞かれたので「普段からIVUSつかってトレーニングしているから」と答えました。

Dr. Ivan Tsang先生は、低左心機能で非常に難しい分岐のCTOをIVUSで入り口を見つけて..完全血行再建されていました。根性ありありです!

笠井先生はパラレルワイヤーとシーソーワイヤーテクニックに関してのお話しでした。笠井先生らしい丁寧な治療を見せて頂きました。

「香港の先生のCTO PCIは剛で、日本の先生のPCIは柔という印象だ」と参加していた企業の方が言っていました。今回のプレゼンはそうかもしれませんし、海外に行ったり、あちこちでお呼ばれして治療をすると、私も剛のPCIをせざるを得ないことが多くあるのですが...。

いろいろな意味で学ぶことが多い海外の先生との交流会です。またお願いしたいと思っています。

御参加された皆様、お疲れさまでした!ありがとうございました!

 

2021年6月16日水曜日

市民公開講座をYouTubeチャンネルにアップしました

 

SCJ 2021で開催しました市民公開講座をYou Tubeにアップしました。
宜しければ御覧下さい。
患者さまにも「みてねー」とオススメ頂ければ幸いです!

2021年6月15日火曜日

第二回 TAMA Interventional Cardiology Workshop

第二回 TAMA Interventional Cardiology Workshopが開催されました。コロナ禍といえ、日常臨床で遭遇するさまざまな症例をこのエリアの仲間たち、とくに若い先生方でディスカッションしてもらおうという会です。

最初に加藤隆一先生の特別講演をいただきました。解りやすくスムースで素晴らしい御後援でした。

その後は近江先生の座長で2例の悩ましい症例に関して話し合いました。
かなり活発な意見交換がされて、有意義な会であったと思います。
でも、もう少し過激な発言や質問があってもよかったかなぁと思います。たとえば、ロータでステント削ったら実際にどうなるのかとか、poor metabolizerと思える血栓症を一例でも経験たあとにでも他の患者さまに次からもその薬を使い続けるのかとか...。

オジサンの私達は、発言をぐっとこらえて我慢でした(笑)同じテーマでオジサン達のディスカッションもすれば良かったかもしれないですね。すみません。

ジェネレーションギャップを少し感じましたが、しかし若い世代が真剣に色々な事を話し会い、次の症例に活かそうという姿勢は素晴らしいです!

みなさま、お疲れさまでした!
第三回はいつにしましょうか?

全国区(SCJ)で症例検討会もあっても良いかもしれないと思いました。企画を考えます。

 

2021年6月13日日曜日

熱心な学生さん


熱心な学生さんが実習にいると、ついついみんなが教育モードになって一所懸命教えながら手技をします。
学生さんにも良い事だと思いますが、上級医も自分の診ているモノを整理して伝えるというトレーニングにも良いと思います。
解剖を理解して、機材を理解して、基本的な器機の持ち方、動かし方、距離感と角度を理解して、そのとおりに手を動かすと、完結するのが手技だと思います。
逆に、なんだか解らないけど、とりあえず触るという医者もいるのも事実です。「先輩の手技をみて、とにかく触っていじっている内に覚えるもんだ」という古い考え方がまだ医学会には存在するのです。道具も解剖もわからないけど、なんとなく手を動かしてみるお医者さん。数をやれば巧くなるとかいうけれど、そこに至る間の犠牲はどこにシワ寄せが行くのだろう。そして、その手技は本当に良い手技なのかどうか...術者が自分で満足しているだけで、自画自賛するだけの手技かもしれません。非侵襲的なものならそれでも良いでしょう言われたことがありますが、時間という大事なものを患者や関係者に費やさせることも宜しいことでは無いと思います。

もちろん、学生さんにはそんなことより大事なことが沢山あります。基本をしっかり理解していくことです。
私の近くに来た熱心な学生さんには必ず聞きます。「あなたが今突然倒れたとします。とくに器質的疾患や炎症などありません。データや心機能など全て正常。生命を維持するために、あなた自身に点滴で一日に入れて欲しい水分量を教えて下さい?Na量は?K量は?カロリーは?」こんな補液の超基本の方が大切だと思います。あとは「高血圧の診断基準」とか「高血圧を見たら、まず何の検査をする?そして、最初にすべき治療」などなどです。

将来、我々の仲間になってくれるのを待っています!

2021年6月12日土曜日

急変シムレーショントレーニング

カテ室で患者さんが急変した場合のシムレーショントレーニングが開催されました。

夜中の緊急カテーテル治療で急変したという想定です。
心電図はVFになって、DC使ってアミオダロンを使って、それもダメで応援を呼んで、挿管してPCPS入れてIABP入れて...というシムレーションです。
万が一の時に備えての練習は必ず役に立つと思います。
出勤日の土曜日の有意義な時間でした。皆様お疲れさまでした!

 

2021年6月5日土曜日

Slender PCI 日本語版

Slender PCI日本語版が発売になりました!
昨年のSpringer社から出版された英語の本、Slender PCIの日本語版です。日本語に翻訳しただけではなく、日本語版ならではの幾つかのセクションが追加されています。そして英語版に比べて1万円も安い!お得です!

amazonでも購入できます。ご購入された際には是非とも高評価の☆☆☆☆☆をお願いします!
 英語版も購入して、英語のお勉強にもオススメです。(英語版の私の英語がひどいのがばれてしまうのが怖いです)英語版のKinder版をお求めの際には私にメールをください。SCJで所持しているお得なトークンが6月中は有効ですので、おわけできると思います。

先日のSCJ 2021に御参加いただいたSCJ会員の皆様は少々お待ちください。なるべく早くSCJよりお届けするように頑張ります。(また、手作業で梱包と郵送なのです。)