2011年7月30日土曜日

第30回 CVIT東北地方会

CVIT東北地方会が青森市で開催されました。
西北病院の工藤健先生のご挨拶で開始です。
参加者が少ないのではないかと懸念しておりましたが、….いえいえ、満員です!
椅子を追加で並べても立ち見がいるくらいです。
多くの演題が発表され、ディスカッションされておりました。
当科からも阿部先生が、「LMTのステントが5年間で大動脈に大きく突出してしまった一例」を発表しました。また、MEの伊藤くんと、細井たくみくんが、それぞれNOBORIについて、Eagle Eye Platinunについてを、放射線科看護師のつしまさんが看護師の待機体制についてを発表しておりました。

ランチョン特別講演1は豊橋ハートセンターの木下順久先生です。分岐部についての現在のエビデンスや治療方法、そして問題点を詳細にお話しくださいました。ありがとうございます!
なにより、「東北の皆さんがこうして震災に負けずにインターベンションの会をやっている事に勇気をもらいました。ありがとう。我々も負けられません!」と言ってくれました。嬉しいですね!

 ランチョン特別講演2は兵庫医大の藤井健一先生です。冠動脈病変治療に関して様々なイメージングをつかた問題点を教えてくださいました。ありがとうございます。いつもながらの、素晴らしいプレゼンテーションです。
昨日は飛行機が青森に降りず事ができずに秋田に降り、今日は、自分の患者さまが急変したという事を聞いて、予定を変更して急いでお帰りになりました、すみません、お疲れ様でした。

 コメディカル特別講演は、東京西徳洲会病院の園村恭子先生です。「心カテにおける効果的な情報共有のためのアドバイス」というタイトルでの御講演をいただきました。患者の情報をしっかり共有することで、心カテ業務がスムースに進んでいくというお話しでした。座長の私が仕切る間もなく、コメディカルの皆様からの質問が途切れず、まだまだディスカッションしかったのですが、....残念ですが時間切れです。すみません。
 園村さんは、謝礼をすべて被災地への義援金に寄付してくださいました!素晴らしいです!嬉しいです!

さて、災害シンポジウムが本会でも開催されました。黙祷を行い、亡くなられた方々のご冥福をお祈りした後に、各病院の実情など報告し合いました。
当科の會田先生もシンポジストとして参加しておりました。ちょっと時間が押してしまっていたのが残念です。


夕方まで学会は続きます。興味深い症例も沢山ありました。勉強になりました。
最後までお付き合い頂いた多くの先生方、お疲れ様でした。ありがとうございました。
「まだ災害から数ヶ月の時期にインターベンションどころではないだろう!」というご意見もありましたが、しかし、今回の学会は普段通り、いや普段以上に盛り上がったように思います。震災の影響で完全復興はされていないのも理解してできる限りの支援を行いながら、しかし日々の目の前の患者さまにいかに良い治療を提供するかを考え、悩み、それを多くの仲間たちと分かち合いながら勉強していく為の学会はやはり必要なのではないかと実感いたしました。
工藤健先生、西北病院の皆様、本当にお疲れ様でした!
今日はゆっくり休んでください!

2011年7月29日金曜日

CVIT東北地方会サテライトセッション「東日本大震災に直面して」

今日も学生さんが見学にいらしておりました。熱心で素晴らしいです!
スペシャルゲストのインターベンションにもびったり張り付いて勉強されていました。

あまりに熱心でしたので、学会にもお誘いしました。参加するということなので、宿も私のお小遣いで用意いたしました。
そんなわけで、7月29日、青森にてCVIT東北地方会サテライトセッション「東日本大震災に直面して」が開催されました。秋田の佐藤匡也先生と、当科の會田悦久先生が座長でした。
会場は満員でした。
被災された側と、支援に行った側との両方からの報告と、この後何をすべきかというところでの熱いディスカッションが行われました。
患者情報の継続性が問題になっていました。
特別ゲストの、湘南鎌倉総合病院の齋藤滋先生のお話も印象的でした。
被災していない、支援にも行っていない一般内科医の代表の私は、日々の治療での薬剤指導をもっとやらなければいけないのではないかと痛感いたしました。
「DESいれたので、絶対にアスピリンだけは飲んでね!」とか、「ワーファリンという地が固まらない採血が必要な薬を?個毎日のんでいるんだよ」とか、そんな者でも良いかと思います。また、お薬手帳とか血圧手帳とかの大切さもよく解りました。

終了後は、青森の夜を皆様楽しまれていたようです。
私達もお小遣いをだしあって、ゲスト先生方と食事をしました。楽しい時間でした。

2011年7月28日木曜日

見学

今日は、学生さんが見学にいらっしゃいました。
心カテ2件、腎バイオプシー3件、EVT1件、PCI 1件、急患が2件と、そんな一日でした。
ちょっとでも、循環器に興味を抱いてくだされば嬉しいです!
夕方には、恒例の研修医先生による看護師への皆様対象の勉強会です。

今日は「ひみつシリーズ第二弾」でした。
頑張って勉強してきたと思います。
まだまだ、爆笑になるポイントが無いのが未熟なのですが、そこはまぁ、数ヶ月の当科のトレーニングでは足りないのでしょう!人生トンチです!研修医諸君、学生諸君、トンチの勉強宜しくお願いいたします!
そんなワケで、今日は学生さんと研修医君たちと食事に行ってきまーす!

2011年7月25日月曜日

Chiba PCI Expert Seminar

Chiba PCI Expert Seminarに参加させて頂きました。
藤本善英先生に座長をやって頂いて、私は「低侵襲インターベンションの最前線」というタイトルでのレクチャーをさせて頂きました。ちょっと新ネタの触りだけですが、披露いたしました。
前座の吉町に引き続き、久留米大学教授の上野高史先生が千葉大学の小林欣夫教授の座長でのレクチャーです。
内視鏡からのDESの様々観点を教えて頂きました。本当に面白く聞き惚れてしまいました。
DESに関して、改めて考えさせられる内容でした。
ありがとうございました。

終了後の懇親会でも、Big Nameの先生方と楽しくお話をさせて頂きました。
上野先生が、「お久しぶりです。」と、私のようなチンピラを覚えていただいていたことに感動いたしました。すごい嬉しかったです!
記念写真です。
有意義な時間を過ごさせて頂きました。小林先生、藤本先生、ありがとうございました。

さぁ、帰ります!
明日は朝から青森で仕事です!

2011年7月23日土曜日

CVIT 2011 in 大阪

 7月20日より CVIT 2011 in 大阪が開催されました。
20日夕方の評議委員会は、少しエキセントリックな意見交換がされました。
ちょっと私にはよく解らない事もあり、小さな提案をさせて頂いたのですが、そこで偉い先生方の逆鱗に触れたようです。
「目の前の困っている患者さまにも、手を触れなければ訴えられることも無い。そんな事をするのであれば、専門医審査員より辞退してもらおう!」と言われてしまいました。
きゃーこわい!(笑)まぁ、私の正義とその偉い人の正義は違うことがよく解った評議委員会でした。
また、波を立ててしまいました。済みませんでした。来年の会が荒れないことを祈るだけです。(^^)/

さて、7月21日の私の仕事はランチョンから開始です。
沢山の皆様に御参加頂きました。ありがとうございましtら。
当科のシネ案着装置の調整の紹介をさせて頂きました。「カスタマイズ」という言い方をしましたが、調整です。フィリップスさんの技術の方が非常によい調整をして下さるので、かなり見え方が良いのでは無いかと自負しております。

フィリップスのアンギオ装置をご使用の皆様、是非一度画像調整に関してのご相談をしてみて下さい。今よりもう少し良い感じの画像が見られるかもしれません!





さて、ランチョンが終わったらすぐに移動です!
学会が用意してくれたタクシーに飛び乗り、大阪大学へ!
午後からLIVEの術者を承っていたからです。
途中渋滞でハラハラしましたが、なんとかたどり着くことができました。
よかった!

助手に入ってくれるために、わざわざ来てくれたりゅーどー先生と記念写真です。


土金先生の見事なCTOへの治療が終わりかけていました。
角辻先生のCTOが始まりました。
私はその次です。

 私へのミッションは、「ばーにー」です。
症例としては難しくない病変ですが、しかし、awayで「ばーにー」…うーん。
放映が始まりました。
幸運にも、会場のコメンテーターの先生方は、いつもの仲間たちが沢山いたので心強いです!
さて、穿刺…放映前まで良く触れていたradial arteryの触れが弱く悪い予感が…。localしました。全くpulseが触れません!
会場の先生方が、CTやIVUSのお話しをして下さったので、時間が持ちました。
ちょっと難渋しましたが、何とか穿刺出来ました!よかった!
まだまだ、修行が足りませんね!
あとは、通常のインターベンションがスタートです。
22G外とう-0.025GW-17G外とう-0.035GWの変更して、4Fr GCをダイレクトに挿入しました。
前拡張後に、DES挿入。
「裸の王様」は禁止令が出ていたのでやっていませんが、それはそれで良かった洋に思います。
治療自体はスムースに終了。
良かったです。
あとで、仲間たちに「ライブでの剣山をみせれば良かったのに!」と言われましたが、なかなかその技もみんなの前で見せるものではないので….
おかげさまで、CVITという大舞台での「ばーにー」のミッションも完了!
良かった、良かった!

角辻先生の緊張しながらも楽しそうな顔が見られました。
ライブ、大成功、おめでとうございます!
お疲れ様でした。





7月22日は、朝から教育セッションです。
我々は「ガイドワイヤー」に関してです。
舛谷先生は、ガイドワイヤーの構造。松陰先生は、ガイドワイヤーの選択。私は、ガイドワイヤーの曲げ方と操作。


おかげさまで満員御礼です。会場に入れなかった方々、申しわけございません。
「入れなかった!金返せー!」と笑いながらおっしゃっていた先生もいらっしゃいました。
普段の私達とはちょっと違った形ではありますが、まぁまぁ良いレクチャーであったように思います。また、機会があれば同じようなネタでどこかでやりましょう!
ブースにて、情報を仕入れるのも大切です。
話題のステントNOBORIのブース。
TERUMO社の歴史が一目でわかるすごい模型です。
その他、私達が海外で「これは良いンじゃぁない?」と言っていたものが、ちょっと高価な値段で日本に入ってきそうであったり、新しいバルーン、ワイヤーなど見せて頂きまして勉強になりました。
某社の奥の方で、ちょと面白いモノを見せて頂きました。内容は秘密です。(笑)
英語のセッションで勉強もします。
司会は、Dr. Rah & Dr. Masutani


その他、フロアー活動、メーカーさんとの様々な交渉、学会の会議などで、時間が過ぎていきます。

夕方には、専門医試験判定委員会が開かれます。
書類の不備が多いです。しっかり書類作りましょう!
そのあとは、一枚一枚送られてきた症例のDICOM CDを見て、判定していきます。
type B2までの症例という事なのですが、type Cが多いです。
結構疲れます。
限られた時間の中で、沢山の症例を見させて頂きました。終わる頃には真っ暗になってしまっていました。


さぁ、7月23日、学会3日目です。
NAUSICA AMIのkick off meetingがあります。
朝7:30から、150人ほどのメンバーが施設を代表して集合です。
冠動脈ステントの禁忌事項も、7月20日付けをもって変わりましたので、堂々とできるスタディに成ります。
プロトコールの多少の変更もありますが、予定通りスタートしそうです。頑張りましょう。

昼のランチョンは、ちょっと面白い形式でした。
齋藤滋先生が、ヨーロッパ心臓病学会で見てきたスタイルを真似たというものでした。
面白い趣向であったように思います。

さぁ、バタバタとしているうちに帰る時間です。
伊丹に移動して、飛行機に乗って、青森へ!
長かった、楽しかった、辛かった?CVIT 2011も終了です。
沢山、勉強もしました。沢山、お仕事もしました。沢山、会議もありました。沢山、本を買いました。沢山、お土産も買いました。
また、今回も多くの先生方にお世話になりました。
本当にありがとうございました!

2011年7月19日火曜日

CVITの宣伝です

 今週、大阪で開催されるCVITでの宣伝です。

まず、ランチョンセミナー。
7月21日、お昼です。
当科のアンギオ装置のカスタマイズに関してお話しをさせて頂きます。
お昼ごはんがてら、遊びにいたして下さいね!

そのあとは、ライブの術者をやらせて頂きます。応援して下さい!頑張ります!
さて、22日朝一番の教育講座で、松陰先生、舛谷先生とともに、ガイドワイヤーの基本に関してをお話しいたします。
ガイドワイヤーの基本構造、選択、曲げ方と操作方法です。
私は、曲げ方と操作方法を担当いたします。
基本編なので、達人の皆様にはかなり物足りないと思いますが、若い人を連れて御参加頂ければ幸いです。

まだ、プレゼンテーションできていません。困っています。
さらに、台風で移動できないかもしれません。困っています。
まぁ、何とかなるかなぁ..と思っているのですが。
blogなんか書く暇があれば、プレゼン作った方が良いのでしょうけれど..あぁぁぅ‥。

2011年7月16日土曜日

近畿トランスラディアル研究会 夏の陣

また、暑い大阪にやってきました。
近トラ夏の陣に参加です。

多くの興味深い症例が報告されます。

 特別講演は、齋藤滋先生の、臨床試験についてのおはなしです。
治験の今までの実績と、参加することへの大切さと責任をお話されておりましいた。

 会場は満席です。
外は暑いけど、中は冷房ギンギンに効いています。寒いです。
私はランチョンの第2部で、「私とNOBORI」というタイトルで、NOBORIステントに関しておはなしをさせていただきました。
海外でNOBORIをそれなりに入れてきました。2007年からのお付き合いのステントです。日本では4月後半より使用可能になっておりますが、まだまだわからないところもたくさんありますので、今後のデータ蓄積と経験のシェアが必要です。

コメディカルセッションもあります。
IVUSに関してのセッションでは、裸の王様はダメ出し〜!(笑)
MRIのおはなし。CTのおはなし。。。などなど。
皆様、勉強熱心です。ずーっと席を動かずに、プレゼンテーションを凝視したり、メモをとったり。コメディカルはどこの地域でも素晴らしいですね!

メディカル部門のミニレクチャーの、原田先生のエコーのおはなしも勉強になります。
時間は押し押しで...その後また、メディカル症例セッションになりましたが....舛谷先生の延長1時間の交渉もあり、最後まで演題終了?!流石です!
舛谷先生、ご参加の先生、コメディカルの皆様、お疲れさまでした。
詳しいディスカッションは2次会で続きになります。大阪の熱帯夜は終わりません。
暑い暑い!

2011年7月14日木曜日

25周年、おめでとうございます!

先日の、東奥日報(青森の地方紙)の記事です。
「うとう心臓友の会」が25周年をむかえたそうです!おめでとうございます!
この会は、心臓外科の患者さまが作った会です。患者と医者とがコミュニケーションをとったり、勉強会をしたり、レクリエーションをしたりと、活動は多岐に及びます。その会が25周年とは素晴らしいですよね!
心臓の治療は治るものではないのです。これは残念ながら事実です。手術をしようが、インターベンションをしようが、落ち着いてバランスが取れたとしても、その病気とおつきあいしていかなければいけないのです。それは、もちろん大変な事です。
大きな病気、大きな手術をしたという悲壮感を分かち合うのではなく、そこから病気に立ち向かっていくために前に進んでいく患者さまの会は素晴らしいですよね!
内科の私の立場からときどきサポートさせていただいたりもしますが、逆に、「うとうの会」会長さんが私達の市民公開講座をサポートして下さったりしています。有り難いことです。
このような患者さまの会が、もっと前向きに活動していくことを私も応援しております。

2011年7月13日水曜日

脂質低下療法

昨日、7月13日市内開業医の先生方との勉強会が開催されました。
私は「積極的脂質低下療法の有用性」のタイトルでお話しをさせて頂きました。
その中で、病診連携チェックリストの提案をさせて頂きました。アウトカムを設定してクリティカルパスにすると、少々敷居が高いと思うのです。いつ頃何をチェックして、そしてその評価を一つ一つしていく程度であれば、患者さまを含めて良い方向に行けるのではないかと思います。もちろん、ゆくゆくはパスにした方が良いと思うのですが、まずは第一歩として病院連携を高めるためにもチェックリスト....もう少し練ってから、おなじみのクリニックの先生との連携から初めて見たいと思います。宜しくお願いいたします。
小さな勉強会なので、細かい内容などをディスカッションする事ができてとても良かったです。また、宜しくお願いいたします。

2011年7月10日日曜日

東京特許許可局局長の許可

暑い地方への出張が続きました。外の暑さとホテルや会場の寒さのコントラストで思いっきり体調を崩して、逃げ帰るように青森に着きました。
帰ると….届け物がありました。
「特許証」です。
特許が認められたという事です。
嬉しいです!これで特許は5個目です!もちろん、医療器用処置具だけです。
出願日が平成17年7月15日で、認められたのが平成23年3月25日です。足かけ5年。審査段階で紆余曲折があったとしても、やはりお役所仕事ですよね!
特許というのはまったく儲かるモノでは無いので、皆様誤解の無いように!発明で億万長者になるのは、フロッピーディスクとか発光ダイオードとか、もの凄い発明だけです。モノを作る一部のアイディアを特許=発明として、知的財産登録するだけです。悲しい事に、私の作ったモノは、発売後・売れずにポシャったり、お蔵入りになったり、実現しなかったり...そんなものばかりです。トホホ。
新しいアイディアを学会で発表したり、論文に掲載したものは、すでに公共の知識とみなされて、特許は取れません。その前に特許申請を出す必要があります。面倒くさいシステムです。
逆に、誰が作ったモノであろうが、市販されたデバイスに関しては先に論文にしてしまうと、まるでその人が作成したかのように思われる医学のシステムもおかしいです。時々腹が立ちますけど、怒ってもしょうがないので無視します。
あるメーカーに思いっきり引っかけられたこともあります。やられました。ある程度売れています。悔しい思いもしました。そのメーカーは、よくよくそんなことをしているので皆様要注意です!
今考えている、アレ(秘密ですけど)が特許+実用化できないかなぁと狙っているのですが...なかなか現実は難しいです。
ちなみに、“東京特許許可局・局長の許可”ではありません。東京特許許可局というのは存在しません。日本の特許を認可・登録するのは、特許庁だけです。

Kansai RBP

このステントのRBPは何気圧でしょう?
青森だと20atmなのですが、関西では26atmという噂が....。

22atmで殆どruptureするのが私たちの経験ですが、関西のロッドは26atmだと関西の某先生がおっしゃっていました。
関西弁がよく解らないので、間違えだったら済みません。
メーカーさんに聞いても笑うだけです。
青森でも、もう少し圧をかけてみようかなぁ....。
ステントの銘柄?それは秘密ですけど。(笑)

2011年7月8日金曜日

幸運の薄皮一枚・紙一重

先日、ある有名病院(?)で2回failureであったCTO症例が、御本人が当院での治療をご希望されて受診されました。
紹介状などなく、情報も殆ど無かったので、まず診断カテを行ってから、いつもの5FrJR使用でそのままPCIをいたしました。
CTO含むインターベンションは、よーくシネを見てオリエンテーションをつける事が大切だと自分では思っています。病変部・閉塞部位を読んで、その通りにGWを動かすことができれば成功率は上がると思っています。私は「wire様の言うとおり」で良かったことはあまりありません。コントロールをしっかりしないと偶然いけることがあるだけで、その確立は低いと思っています。
とくにfailure症例のre-tryは、このシネの読みが大きく左右すると思っています。外国含むawayでのre-try症例は、過去の治療で何をされたか、なぜ上手くいかなかったかを聞いても良くわからないことが多いので(英語が不得意だからかな?)、結局その場のシネの読みが全てになります。
今回の画像からは、false lumenが2つ観察できました。wire様はそこに行きたがりますが、....ダメです!ダメです!許しません!造影では見えませんが、感触と方向が良さそうな入り口にtouchできたので、GWをそーっとクリクリ入れます。慎重に進めていって、末梢に抜けたかと思ったのですが…よーくみると皮一枚ちがう?。さらに末梢までGWも進みますし、ほどほどに自由に動くのですが、しかし、おそらくここは過去に作られたfalse lumen。撮影方向を変えてみると、ギリギリ皮一枚trueでは無さそうです。ワイヤーの感触も微妙に違います。思い切って大きく抜き直し、閉塞部の中で軌道修正。良さそうなチャンネルを探したところ、プチチュルンと薄皮を抜ける瞬間があって、後はtrue lumenでした。よかった、よかった!運良く10分ほどでワイヤーが通過しました!balloonもすんなり通り、ステントを挿入して終了しました。
患者さまには「以前、あんなに大変で、しかも2回も上手く行かなかったのに、....今回はあっさりと終わったけど…何か秘密兵器でも使ったんですか?」と聞かれました。「普通の市販されているワイヤーで、普通にやったんですよ。...まぁ、ラッキーだったんですね、私は!」と答えました。
もちろん合併症もなく、翌日喜んで退院していただきました。良かった、良かった!
CTOはいつも薄皮一枚の差でsuccessかfailureかが決まるのでしょう。この紙一重の差が難しいのですが、しかしウルトラテクニックや秘密兵器で闘うということよりも、普通の事を普通にできる用にする方が大切なのではないかと自分では思っています。
もちろん、本当に運もあります。その幸運を味方につけるのは地味な基礎的な力を身につけることだけだと思っています。
CTOは100%の成功率は無理です。私も負ける事もあります。しかし、いつもperfectを目指して地味に努力する日々です。頑張ります!
(画像など、患者さまの個人情報が特定できないように修正しております。ご了承下さい。)

2011年7月7日木曜日

研修医 塩谷先生

今月活躍中の、1年め研修医 塩谷先生です。
くりっとした目が良い感じです。

本来は、青森県立中央病院研修医のblogで自己紹介なのですが、なかなか出だしが遅いので私がお手伝い。

みなさま、宜しくお願いいたします。

2011年7月6日水曜日

ご機嫌!ドロップマスター!

 少々手違いにて、京都からのおみやげを渡すのが遅くなりました。済みませんでした。m(_ _)m

しかし、新しいドロップにマスターはご機嫌です!
いつになく、目が楽しそうです!
京都・湯豆腐ドロップ、かなりお気に入りのようです!
京都・武田病院MEのHさん、よかったですね〜!
早速、お礼の手配をしております。
お礼は、南部名物....。
えー?? うわーっ....。
FBで話題のあれよりパワーアップしているモノが....。
いやいや....。

決して津軽名物じゃぁごさいません!
誤解しないでくださいね!

2011年7月4日月曜日

iPad2への道

 最近、iPad2を仕事に持ってくるMRさんが増えてきています。
データやプレゼンテーションをiPad2で見せてくださるのです。
また、ちょっとしたことをメモったり、予定表をさっと確認したり...とても便利そうです。

いかにも、「見せびらかしに来ましたっ!」という笑顔が素敵です。くやしー!
「ふふふっ、いいでょ!」という含み笑いです。
うらやましーぃ!


当科にてそれぞれの医師に一枚ずつ、治験費を使って購入する計画が何度も出ています。外来や病棟などで使う計画です。自分一人でもっていてもしょうがない野ではないかと思います。科の中で情報を共有するために使用したいのです。
しかし、幾つかの問題がありまして、なかなかクリアすることができません。契約の問題、個人情報に関わる問題...などなどです。なんとか、どうにかするのが私の役目なんでしょうけれど...。
その他の忙しい事で日々が過ぎていき、また、iPad2への道が遠のいてしまう毎日です。
しかし、MRさん達がiPad2を持つ率はどんどん増加していき、目にする機会も増えています。
あー、悔しいなぁ!何とかしなければ...!!

...今日も外来のあとは、書類の作成で終わってしまう一日でしたが。

2011年7月2日土曜日

武田病院mini Live & 京滋TRI conference

 京都にきました。

京都武田病院にてmini Liveが開催され、参加のためです。
武田病院は老舗の病院で、失礼ながら建物は古いのですけれど、スタッフの皆様方含めインターベンションおよびライブにはとても慣れていらっしいます。
 術者は、東海大学八王子病院の松陰先生の御手技です。
slender PCIの利点も欠点も熟知している中で、ギリギリの線でステントを置く松陰先生に、皆様惚れ込んでおられました。

戸田ちゃん&丹野部長の熱い視線です!
 私は、左radialの穿刺にはまってしまいまして、中村先生に助けて頂きました。すみません、まだまだ未熟で。
治療はスムースに思ったようにできました。良い出来だとおもいます!
 インターベンション自体よりも、その内容とか何を患者さまに提供すべきかというディスカッションが深いところまでできましたので、とても良いlive demonstration であったとおもいます。
 終了後に記念写真です。
昨年お世話になった、垣尾先生や多くの京都・滋賀の先生にも御参加頂きました。ありがとうございました。
 武田病院のMEさんよりドロップのプレゼントをいただきました。マスター、持って帰りますよ〜!
 さて、歩いて病院からconference会場まで移動。
京都名物修学旅行生が沢山いる京都駅前をとおっていると…ここでもmini Liveが開催されていました!
有名なフォークソングシンガーです。
30秒ほどみて、京都観光終了!(笑)

会場を移して、京滋TRI conferenceが開催されました。
松陰先生はTRI & Slenderのevidenceを詳細にご説明されておりました。
私はインターベンションを行っている循環器医師としての、高血圧・糖尿病の薬物治療を中心にお話しさせて頂きました。
関西の先生方よりダイレクトなご質問をいただきまして、とても嬉しく回答させていただきました。また、当科の丹野部長や松陰先生のお弟子さんの戸田先生も積極的にご発言をされておりました。ありがとうございました。
京都の先生方は、京都の気温に負けないほど熱く、そして優しい皆様でした。今回企画を作って頂いた、木下先生、羽田先生はじめとする京都の先生方、また御多忙の所、お集まり頂いた京都・滋賀の先生方、神戸より御参加頂いた高橋先生、多くの関係者の皆様方、本当にありがとうございました。