2010年4月28日水曜日

査読地獄

各学会の雑誌や集会にあたって、査読という仕事が回ってくることが多くなってきました。
自分の論文が少ないのに、不思議な仕事であります。
ちょっと前は、英文論文など読むことが少なかったのですが、いまでは、否応なしに読まなければいけない事態が押し寄せます。

サボっていると、催促のメールが来ます。
更にサボっていると、催促のFAXが届きます。
恐ろしいです。
査読をしても、自分の点数になるわけではないのですが、しかし、勉強にはなります。
読むだけでなく、合否に向けての意見を出したり点数をつけたりするのは好きでも得意でもありません。論文書きの不得意な私ですので、一つの論文を書くというのにどんなに時間と根性と労力を費やしているのかが解るからです。逆に、あまりになめきっている書き方とか、読む以前の形式が整っていないものに対しては腹が立ちます。
最近ドロドロのインターベンションが多くヘトヘトに疲れてしまう中で、自分の学会演題登録の時間も忘れてしまったり、プレゼンテーションも発表の数分前まで作成を続けるという困った生活の中では、なかなか査読に時間が回りません。
こうしているときにも一つ催促のメールが入りました。
あぁ、blogなんか書いている場合ではないのに...。

2010年4月25日日曜日

JET 2010

2010年4月23日〜25日、JET 2010が東京・六本木ヒルズにて開催されました。

六本木ヒルズは、田舎者には大変な所です。
タクシーに乗ったら「車止めは何番にいたしますか?」と聞かれて….「えーっと、六本木ヒルズ森ビル、アカデミアって書いているんですけど」と答えたところ「車停めがAからCとありまして、どこに行くか指定して頂きたいのです。停めるところが違うので困ります。」と。
こっちが困っちゃいますよ。
適当に停めて下さいといったら、ホテルに停まりました。
そこから迷いました。
あっちこっち歩いて、やっと会場にたどり着きました。

会場はどこも満員!
すごいです!
医師もコメディカルも熱心にお話を聞いています。

ついてすぐ、私のお仕事はライブコメンテーターでした。
一色先生の御座長で、中村先生のEcho Guided EVTでした。
ディスカッションも多くの意見があって面白かったです。

熱気ムンムンの別ライブ会場では、小倉の横井先生が3Fr sheathでのBK EVTをやっておりました。
いやぁ!素晴らしい!
小倉もSlender EVTの風が吹いているんですね!
横井先生が、「会場のコメンテーターのS先生もSlender Clubですよね!コメントをお願いします。」と、ふったところ、会場のS先生は「え?いやぁ、ボクはそんなにSlenderじゃぁないんで」と裏切ったところが印象的でした。(笑)

こんなの発見!
なんか、ぱくられている?
ちょっとムカッ!ときましたが、SCJ武闘派のM先生が「あ、それってXXX学会でしょ。」と笑って許されておりましたので、民事裁判をするのはやめました。

会場からの眺めは素晴らしいのです。
どうですか?
田舎者のあこがれ、東京タワーもこんなに綺麗!
 赤くてでっかいぜ東京タワー!

Slender Club Japan @ JETも開催されました。
私と東海大学の緒方先生が座長を務めさせて頂きました。
Virtual 3FrによるEVTを御講演される東海大学の増田先生。
厳しい質問の山本先生!
Trans-radial の腎動脈インターベンションを御講演される北九州・八幡の原田先生。

素晴らしい内容でした。これを聞かない人は損をしましたなぁというほどです。
原田先生が、TRIの黎明期のラジスタンス時代や小倉ダイブ時代から考えると、九州・小倉の病院でTRIや3Fr sheathのEVTなどをやる時代になった事は、とても嬉しく素晴らしい事だとお話しされていたのが印象的でした。
Slender EVTも、もちろんSlender PCIも、TRIの黎明期と同じような悩みを持ち、それを解決しながら前に進んでいくのだろうなぁと考えさせられました。

末梢血管のインターベンションをしっかりと勉強ができるJETです。
来年も是非参加したいです。

2010年4月22日木曜日

研修医くん達

当科にも研修医くん達がきております。
お二人ともマジメです。

私の若い頃とは全然ちがいます。(笑)
当科で基本的な事を学んで頂きたいと思います。
補液の基礎、薬の基礎、病態生理の基礎、疾患の基礎、解剖の基礎......などなど。
頑張って下さい!
とりあえず、来週までの宿題は「不眠症」「便秘症」です。
何となく眠れない、何となく便が出ていないと言うことで、薬を処方すると、患者様が眠剤中毒になったり、下剤中毒になります。絶対に避けなければいけません。その日の患者様の訴えを手っ取り早い方法でクリアすることが大切なのではなく、必要な時にのみしっかりと薬を処方するようによく考えて欲しいという意味です。
その他、飲ませっぱなしの利尿剤、飲ませっぱなしの胃薬など、何となく前と同じ処方で過ごしていくのはよろしくないです。
もちろん、狭心症にはβブロッカーですよ!(笑)

そんなことを言いながらも、最近難しい症例が多いのです。
今日も、とても難しい症例でした。
あまり教育的ではないかもしれませんが、でも、教育と患者様のためは違うので、研修医君達にはお許し願って治療でした。
しかし、よく解らないまでも研修医君達は一所懸命に参加しておりまして、立派なモノです。
将来が楽しみです!

あまり根をつめると体に悪いのでゆっくり休めるときには休んで欲しいですね。
休むのも医者の仕事だと、私は先輩に教わりました。
休んでいてばかりの医者では、ダメなのですけどね。

2010年4月21日水曜日

当直あけの外勤

さぁ、当直あけは楽しい外勤です。
当直の関係で電車に乗る時間には間に合わないので車で移動です。

そうそう、医療関係者以外の方はご理解していないかもしれませんが、私たちは当直あけも、当然のように普通の一日業務ですよ!

では、皆様私と一緒にドライブしましょう。
海が見えてきました。
 良い感じでしょ!
夜越山(よごしやま)だ!
 サボテン公園があるらしいです。
ああ。晴れてきた。
 気持ちいいなぁ!
あっというまに到着です。
 野辺地病院。
ホルター5件解析。
 らくしょー!
外来患者さん沢山。どんどんこなします。
冠動脈用のCTも凄いのが入ったんですよ、この病院には!
エコーも5人。
 楽勝です。
そして、県病への入院決定・紹介が3人。
 近日、当院で心カテです。
良く働くでしょ!
さぁ、撤収。
帰りましょう!
帰りは海を右手に見てドライブ。
 気持ち良いです!
あっ!
 注意注意!
あっ!
 美味しそうな看板。
でも、寄り道はしませんよぉ!
 浅虫温泉。
寄り道しませんよぉ!
 ほーら、県病が見えてきました。
到着!

帰ると、坂本先生のペリが始まるところでした。
外来にちょっと行ってる間に終わっていました。
早いです。

そのあと、私の出番でした。
また、ガリガリつまっている所をあけました。
バルーンでのロングインフレーションがまどろっこしいでしたが、何とかなりました。

カテ室内をのぞけるテレビカメラがあり、どこでも、何でも見ることが出来ます。
エコー画面も自由に覗けます。
 首振りも拡大も自由自在!
エコー画面も見ることが出来ます。
でも、実際は....
 みんな、エコーに釘付けです。
終了時間は遅くなりましたが、今日も無事に終了。
皆様、お疲れ様でした。

明日も、厳しい症例が待っています!
頑張りましょう!

さすがに眠いです....。

2010年4月20日火曜日

疲れた一日

新聞やテレビなど、いろいろ取り上げて頂いたようです。

http://www.mutusinpou.co.jp/news/2010/04/11133.html
昨日のマスコミ関連の反響はけっこう大きく、沢山のメールを頂きました。
今日は外来には出ていないので、外来への影響は解りません。
しかし、病棟で明日の患者様に若い先生がカテの説明しているときに患者様より「私も新聞に書いていた、一番細いカテーテルでやってもらえるの?」と聞かれたらしいです。若い先生は「もちろんです!」と胸をはって答えたそうです。
嬉しいですね。
ご期待に添えるように、新しい器機を有効に使用するように努めます!

さて、今日は朝からビデオ撮りです。
TOPIC用のビデオライブのためです。
さぁ、皆様の期待する???な事はあったでしょうか?(笑)
みなさま、TOPIC Slender Club Japan @ CCTというセッションにいらして下さいね!
 あれ?これ、なーんだ?
カテについてくれた看護師さんに「おー!まるでビデオ女優さんだなぁ!」と誉め言葉?セクハラ?よく解らないお言葉をお話しされていました某科の医師がいらっしゃいました。レスポンスに困っておりました。

その後もカテは続きます。
今日は、厳しい症例が続きました。CTOもCXも、LMTも、脚のCTOも....頑張ってやりました。

しかし、なぜか今日は当直です。気がついておりませんでした。夕方になってから、若い先生からご指摘されました。
夜の一般内科外来です。
とりあえず、22時くらいになってちょっと空きましたので、今日の昼食&夕食としてカップラーメンを食しました。

ふーっ。疲れました。

2010年4月19日月曜日

忙しい一日

月曜の朝は総回診です。
週に一度、みんなが集合する大切な時間です。
研修医の先生のトレーニングも兼ねています。
しかし、その中でも院内の急患の連絡が入り、数名が走っていきます。
大変でした。

午前は通常の心カテも行われました。
TFAの圧迫を後輩に代わってやりました。指がしびれました。
やはりfemoral approachはよろしくないです。

昼前にはEVTのCTOです。
それなりに難しかったです。
でも、何とかしました。

午後は、PMI 3連発...の予定が、AMI 3連発になりました。
バタバタしています。
急患が多いとベッドが足りません。私は「なんとかしてね〜」で逃げました。卑怯者です。(笑)治療に忙しいので勘弁してください。
その間にも先週までの書類を仕上げました。遅くなって済みませんでした。

夕方には、マスコミからの取材が入りました。
悪いことをしたわけではありません。大丈夫です。

バタバタ、バタバタです。
PMIは夜までかかってしまいました。
しかも、なかなか難しいPMIで、あまり出しゃばらない私も手を洗って手技をさせて頂きました。
終わってみると、もうこんな時間。11:30ですよ。
皆様、帰りましょう。
また明日。

明日もハードな一日になる予定です。

2010年4月18日日曜日

市民公開セミナー"血圧が高いとなぜいけないの?"

2010年4月18日、青森市にて「市民公開セミナー"血圧が高いとなぜいけないの?"」を開催いたしました。Aomori Cardiovascular Therapeuticsの主催です。

第一部はレクチャーです。
斉藤内科小児科の齋藤栄太先生が司会です。
西北病院の工藤健先生が「”高血圧で何が悪い!”なんて言わないで下さいね」をお話しされました。
私、青森県立中央病院の吉町文暢は「血圧はいくつにすればいいの?」を話させて頂きました。
沢山の皆様にお越し頂きました。
 ありがとうございました。
第2部は質問コーナーです。
村上病院の福士智久先生が司会です。

多くの質問がありました。
私たち、協立病院の澤岡先生、関内科循環器科の関孝文先生、弘前大学樋熊拓未先生を加えて、みんなの知識にて一所懸命説明させて頂きました。
難しい医学の話をかみ砕いた内容の中に、時には笑いもあり、あっと言う間の2時間でありました。
メンバーは、市民の皆様が少しでも血圧の関心が高まる事を期待してのセミナーでした。元気に長生きを望む私たちの気持ちが伝わればいいなぁと思います。
ご共催、ご協力下さいました皆様、本当にありがとうございました。

休日というのに沢山の市民の皆様の御参加に感謝いたします。
次回の公開セミナー企画内容は、今回の市民の皆様のアンケートによって決めたいと思ってます。

2010年4月17日土曜日

KCJL

2010年4月16日の神戸は朝から雨でした。
この日はライブやレクチャーが開催されました。
ペリフェラルライブも、皆様熱心にディスカッションされていました。
コロナリーライブも、適応から戦略まで細かい内容でありました。
私はACSセッションの座長をさせて頂きました。
常に大きな判断を迫られるような難しい症例の提示がありました。
低左心機能、多枝病変、…経過中のイベント….コメンテーターや座長の私たちも、こんな場合にはどうする、こうすると、一所懸命お話をさせて頂きました。
患者様は独歩退院されたというお話が最後にあって、皆で嬉しくなりました。
やはり、症例検討・とくに急患の症例に関しては、その場で考えて動いた人達が最高の判断をしているものだと私は信じています。後で話をしたり、遠くから指示をしたりするのは、参考にはなりますが、その瞬間に立ち会って、できる限りの知識・技術・そして人を救おうという気持ちを持って動くことが全てです。それに勝るモノはありません。だからこそ、自分にも他人にも言い訳ができないように、このような症例検討会やライブに参加して情報を共有し、最新で最高の技術と知識を持たなければいけないのだと思います。そうでなければ、患者に接する事も許されないのではないかと私は思います。

さて、夜はCTOレトロセッション。
レトロの重鎮達のレクチャーと症例検討会です。あっという間の2時間が過ぎました。勉強になりました。

4月17日は、私たちは宝塚に移動しました。
KCJLのライブ術者として、宝塚さとう病院で治療を行いました。
新しく訪問するカテ室はとても勉強になります。
新しいデバイス、新しい方法、見るモノ触るモノ初めての経験です。
 菅先生:LMT OS
 私:LAD / D
 舛谷先生:RCA subtotal
おかげさまでRadial & Slender組、さくさくと治療が進みました。
当然、みんな5Frです。
終了後の記念写真です。
 大辻先生、ありがとうございました。

さて、初めて訪問する宝塚という街。綺麗な街です。
 これ、産科クリニックなのだそうです。
 これ、中華料理屋さんです。
すごいでしょ!

おお!オスカル!
今日は、宝塚歌劇団の入学式です。
26倍の競争率なのだそうです。
とりあえず、劇場の入り口まで行ってみました。
卒業した方の最初の公演が始まったようです。
 多くのファンが駆けつけていました。
いつか、(ちょっとだけ)観劇してみたいですね。

隣の建物は、手塚治虫博物館。
 鉄腕アトムがお迎えしてくれました。
手塚先生はお医者さんです。
学生の時の病理スケッチが展示されていました。
 すごーい!
 ブラックジャックの原稿。
すごーい!すごーい!
マンガ世代の私は、手塚治虫先生のマンガが大好き!
とても嬉しくはしゃいでしまいました!

久しぶりにちょっと観光をした私たちでした。