2024年10月16日水曜日

CVIT教育講座 PCIの止血

 CVIT TVにて「PCIの止血」を話させて頂きました。

教科書を読むようなプレゼンでは失礼かなぁと思い、「止血の合併症はCVITの教科書読んでね!5,000円!第3版は2025年5月に発刊予定!」でオシマイにしました。

誰でもWEBで見ることができる「医療事故報告」より、出血性合併症で死亡した例のレポートをみていただきまして、皆さまに考えていただきました。
10数年間つまっていたRCAのCTO治療で12時間の手技。始まってすぐに穿刺部から出血して、おさえながら...ショックになってもそのまま手技を継続。実際にはHb 15→7まで出血していたという壮絶な手技です。
「手技が始まったら余程の事が無い限り手技を中止はできない」というポリシー?にそって、出血性ショックになっても12時間治療を続ける猟奇的ともいえるレポートに驚いてほしいのです。もちろん私は「合併症が起きたら手技は中止」が基本だと思うのです。

あとは、穿刺やアプローチによって、止血困難かどうか、合併症が起こるかどうかはすでに決まってしまっていること、止血の基本はpatent hemostasisであること、出血したらTRバンドなどを外して用手圧迫が基本であることなどです。そして、内科でできる止血と、外科の先生に頼らなければいけない止血もあり、こまったらやはり外科の先生に頭を下げて、患者さまの命を守ることが大切と考えています。

ご視聴頂いた皆さま、いかがでしたでしょうか?

司会をしていただいた八巻先生より「インパクトありすぎ!」とお褒めのお言葉?をいただきました。ありがとうございます。

安全で有効な治療を適応すべく、みんなで頑張りましょう!



2024年10月12日土曜日

CVIT関東甲信越地方会

昨日に引き続き緒方先生が大会長をお務めされるCVIT関東甲信越地方会が開催されました。


朝イチでの唐澤先生の発表は、私よりも年上の方々には結構お馴染みの手法ですが、残念ながら(?)若い先生たちが多いので、会場の皆様には目新しく見えたようです。それよりも、ちゃんと冠動脈造影で分離なくても「IVUSみて治療します」と言うコメントが多いものはビックリ!基本を大事にがモットーの私は寂しい限りです。
演題が足りないと大会長に恥をかかせてしまうのではないかと余計な事を考えて、私も一般演題に応募し、発表させていただきました。(実は演題の締切延長で応募多数になり採択率88%と会場で伺いまして、余計な事したかなぁと少し反省しています。)

私の症例は、ガイダーロックして各種マイクロカテ壊しまくっても通らなかった小さな石灰化病変の症例。最後に手段で、逃げるがハジと思いながら太いカテーテルに変えたら、逆に他に力が逃げてうまく通過できたんではないかと考えた手技でした。
ライブ実行委員会では、今後の東京ライブに関してどうするかと論議しました。いろいろな意見ありますが、良い形で継承していければなぁと思います。
ランチョン後は河村先生のプレゼン。かなり学術的な内容でしたが、如何でしたか?
地方会実行委員会を終わった後は、東京ライブの歴史を学び、今後を考えるセッションです。創始者の山口先生の語る歴史と、東海大学の若い先生の語るアンケート結果が興味深い内容でした。

最後のセッションでは座長をさせて頂きました。いろいろな施設で治療でトラブルからベールアウトの症例です。皆さま見事にベールアウトされて素晴らしい!会場からのご意見も参考になるものばかりです。本当はこのようなセッション、もっとディスカッションの時間があれば良いのにと思うのですが、それが学会の限界なのかもしれません。少し残念でした。
CVIT地方会、皆さまおつかれさまでした!
緒方先生の長い2日間も終わりです。ごゆっくり休まれて下さい!ありがとうございました!!

2024年10月11日金曜日

東京ライブ2024

上尾中央病院よりWEBでの東京ライブ2024でした。

当院よりのコメンテーター、笠井先生、河村先生も大活躍でした!
増田先生の御手技や、緒方先生の御手技を拝見して当科の若い先生は「いやぁ、東海にいた頃と手技はかわらないなぁ!」と喜んでいました。

緒方先生、上尾中央病院の先生方、ご参加された先生方お疲れさまでした!
明日の地方会もよろしくお願いいたします。

「昨年私が会長をさせて頂いたCVIT地方会からもう1年経ったんだなぁ...」と時間があっという間に進んで行くのを感じます。

POPAI 2024

POPAI ( PCI Optimization by Physiology And Imaging )2024がWEB開催されました。

PCIをimagingやphysiologyなどのモダリティで掘り下げながら治療をする研究会です。今回のはACSのセッションで岡田先生とともに座長をさせていただきました。
POPAIのコースディレクターの松尾先生の御手技です。
ACSというテーマですが、ACSの症例がライブでできるということではなく、ACS後の残存狭窄に対してどうするか?というディスカッションと治療を共有していただきました。
松尾先生の得意とする様々なモダリティで、同治療をすべきかを勉強させていただきました。とても興味深かったです。
私は「いつ治療するか?」という事も気になりまして、皆さまに質問をいたしました。いろんな意見があってこれもまた勉強になります。
限られた時間なので手技を進めていただきましたが、まだまだディスカッションしたい内容ばかりでした。

なにより、みんなが「どうすれば一番よい治療になるんだろう?」ということを、病変、患者背景、経済...など全部込みで考えてディスカッションになったのがよかったと思います。

松尾先生、岡田先生、太田先生、片岡先生、木村先生、寺本先生、関係者の皆さま方、ありがとうございました!有意義なセッションでした!

2024年10月7日月曜日

東海大学医学部付属八王子病院 医療連携の会

 

東海大学八王子病院と近隣の医師会や病院先生方との医療連携の会が開催されました。

私は循環器科の特徴ある治療の紹介を命じられ、プレゼンテーション致しました。
でも....まずは私に出番が回ってきた時間はすでに予定をずいぶん超過し、スケジュールはかなりおしています。20時30分に、お腹のすいている500名以上のお集まり頂いた先生方は絶対にお食事できない感じになっています。これは悪い印象を与えるであろうと思い、私の役目は時短だと認識。
私の前にお話し頂いた他の先生方は、手術支援ロボットHinotoriが院内に入った事を中心に、いい機械が導入されましたというプレゼンです。大きなモノを買って頂いて羨ましい!
大きなモノも買ってもらえず、TAVIなど新しい事もできない私は「ワイヤー1本と細いカテーテルで日本と世界で治療してきました‼️早い心カテ、ねばい外来、ロボットに負けない細かい動き、AIに負けないチーム医療!」という感じでまくしたてました。
予定時間の半分程度でお話ししまして、会の運営と進行に役立てたつもりです。
ここで、ずーずーしく自分の出番を元々の持ち時間話すのもできないのも欠点と反省はしております。

懇親会ではたくさんの先生方から、「面白かった」「他と違うね!」「どんどん紹介するよ」と嬉しいお言葉をたくさんの先生方から頂きました。

あとは弘前大学出身の先輩、後輩の先生方からもご挨拶を頂きました。これは嬉しい!ぜひまた親睦を深めたいものです!

では皆さま、今後ともよろしくお願い致します。