2009年8月1日土曜日

第12回 近畿トランスラディアル研究会 夏の陣

平成21年8月1日、兵庫医大にて第12回 近畿トランスラディアル研究会 夏の陣が開催されました。
今回は、ライブです。
大学講堂が会場です。満員!

コメディカル教室は隣です。
こちらも熱いディスカッションが続いておりました。

症例は「....えー?こんなのやるの?」という感じのもの凄いCTOです。
齋藤先生、舛谷先生、松陰先生、嶋田先生、赤堀先生、私が術者でした。
皆様みごとな御手技をこなしていきます。

そうそう、当科のME菅原さんが、青森→兵庫医大non stop車の旅で無事に到着!
高速代金は、片道1,000円!凄いでしょ!
詳細は後日またご報告いたします。

お弁当はこれ。
 こってますね!

カテ室の雰囲気は最高です。

私の症例です。
何が何だかわからないブツブツのCTOというのが第一印象です。
左radialよりアプローチ。カテをおろそうとしても鎖骨下の屈曲蛇行に阻まれてなかなか身動きが取れません。何とかおろしましたが、呼吸の度にこの蛇行により、カテが動き、回ってしまい、engagementすら上手く行きません。ちょっとかかってもすぐにばらけます。
5Fr AL1→5Fr JR→sheathless 7.5Fr JR→type Mとカテを変え、eel slender, 8-20, 12gとワイヤーを変え、fine cross, tornus, fonecross 2本とサポートを変え、sprinter, tazunaとバルーンを変え.....苦戦して通したのですが、末梢の小さなperforationを起こしました。止血をして終了。残念です。
病変を分析です。
RVBまでのクチュクチュは本幹。しかし、すでに正常血管の形状を成していない。
つまり、血管内であれば回りを突き刺しても良い。
その後のブツブツ&クチュクチュは、イントラコラテ。
理由は、前回のステントはたぶん中枢側はfalseに入っていて、出口はtrueに入っているからです。最初にワイヤーがちょっと入ったstentの外側が元々のtrueだったのでしょう。
この辺をもっと早く読めたら手技が少々変わったように思います。
まだまだ未熟で反省です。

しかし、患者様が「次はいつやってくれるの?」と言って下さったのが嬉しかったのです。機会を作っていただければ、是非リベンジさせてください。

CTOクラブのようだと、しかもそれ以上のバリエーションのCTO症例だという凄い評価の近トラでした。
皆様お疲れ様でした。
ありがとうございました。

4 件のコメント:

Quintilliard さんのコメント...

本当にタフな症例、お疲れさまでした。
リベンジも、是非見てみたいです。

yangt3 さんのコメント...

近トラお疲れ様でした.
タフな症例最後までみれなくて残念でした.
同じくリベンジを期待してます.

PTCA5Fr さんのコメント...

Quintilliard さま
お疲れ様でした。
非常に辛く難しい症例でしたが、完結できない私はまだまだ未熟でした。すみませんです。患者様に申し訳ないと心から反省をしております。しかし、あの症例を一番わかっているのは私だと思いますので、リベンジが出来るモノであれば私にやらせていただきたいと思います。

PTCA5Fr さんのコメント...

yangt3 さま
がんばります!