2009年9月27日日曜日

TCT 2009

TCT 2009がサンフランシスコで開催されました。
集客の面や、ワシントンはもう飽きたという声などより、サンフランシスコになったようですが、あと5年間は、サンフランシスコとワシントンDCで交互に開催するというお話です。
ライブは、とっても新しいデバイスは冠動脈には無く、ちょっと残念でした。
むしろ、PTAVRなどの方が、とくにポンプの発達などが新しいデバイスでありました。
混み混みで外のモニターを立ち見でなければいけないセッションもありました。
ランチボックスは、流石!カリフォルニア!ワシントンより美味しくなっています。
 3口は食べれます。
ワシントン時代のランチは一口も食べられないすごいモノだったのに!(笑)
「近くのうどん屋でおいしいところあるよ!」と某先生にご紹介頂いたので、みんなでそこに行きました。美味しかったです。

ライブも、EBM based PCIと良いながら、?と思う場面も。
すぐ前に、SYNTAXの発表があって、難しい病変にはCABGがbetterかというお話をしたすぐ後、SYNTAC scoreがとても高い病変に、PCIをするのは本当に良いのかどうか?
ステントの大きなデータが出た後に、わざわざTLRやMACEの高いステントを入れることが良いのかどうか?
EBMを前面に出すのであれば、ライブ自体が成り立たないような自体になってしまうのですが、医学と医療と経済の中で揺れ動くTCTという印象でした。
ある、日本人の先生のコメントと同時に(引き金を引いた?)火事か爆弾騒ぎかで全員会場より退去命令が出たという笑えるようで笑えないお話もあります。もちろん、何事もなく1時間後に再会されました。

ブースも、FDAが通っていないモノは展示できませんので、目新しいモノを見ることが出来ません。
目を引いたのは、プラスグレルの大きなブース。展示物も何もないのに、非常に大きなスペースを占めています。認可されたばかりの薬で、今後が期待できる為に力を発揮していたのでしょう。
アボットのブースもふかふかの絨毯で入るとすぐに解ります。日本人専用ブースがあるときいたのですが、ありませんでした。嘘つきとお客様を大切にしないメーカーさんとはお付き合いしないようにしましょうね!(笑)

カリフォルニアの空は青く....でも、朝と夕方には深い霧に包まれる街でした。
ランチボックスを除いて、食べ物はとても美味しいところです。海産物とワインが最高!
パンをくりぬいてクラムチャウダーを入れているシンプルな料理ですが、最高に美味しい!
治安も中心街はそれほど悪くなく良い街です。

ホテルの会場の間にアップルストアがありました。
本家お膝元のアップルストアです!
霧が深すぎて、ゴールデンゲートブリッジを見ることが出来ませんでした。残念!
また2年後にリベンジをしたいと思います。

2009年9月19日土曜日

第57回心臓病学会

札幌にて第57回心臓病学会が開催されております。
私も、ポスターセッションでの発表をさせて頂きました。
内容は、いつものモノなのですが、当科のGCセレクションに関してです。
細いモノでも、普通のインターベンションが提供できるという内容です。

インターベンションだけではなく、心臓病全般の学術集会です。
あちこちの教授を含めた多くのとても偉い先生方をお見かけいたしました。

お昼はちょっとラーメンを食べに行きました。
オオカミスープというお店です。
以前、行こうとしたのですがお休みでしたので、今回リベンジです。
味噌ラーメン専門ですが、なかなか美味しいです!

札幌では、こんなタクシー?も走っています。
今度、時間があったら乗ってみたいです。

今回は、発表だけですぐに帰ってきました。
ゆっくりできずに残念ですが、いつもの仲間達と顔を合わせることができたので、とっても楽しい札幌でありました。

2009年9月17日木曜日

ドロップマスターの憂鬱

ドロップマスターが新しいモノを仕入れてきました。

まずは、今青森で話題の「つゆやきそば」!
「つゆやきそば」とは、ご存じない方も多いと思います。
実は、カテ室で本物を食べたことがあるのは私だけなのだそうです。
そういうことで、このドロップを試食させられました。
....えーっ、表現のしにくい味ですが、甘いソースの味をちょっと臭くした感じ。食べられないわけではないのですが...。

つぎは、これ!焼きホタテ!
ホタテ味も不思議な味です。
表現しがたい味です。

こんなにいろいろなドロップが並ぶと壮観ですね!

今まで不評であったドロップも、アジアの味覚を持った某先生にとっては結構普通の味だという事で、口に含んで普通に業務をこなしている場面もみました。味覚って不思議ですね。

ドロップマスターは、美味しい顔を見るのと、苦悩様の顔を見るのと、どちらがお望みなのでしょうかと...ドロップマスターのお気持ちはいかに?

2009年9月16日水曜日

転職

電線が切れるように、人間も切れます。

こんな仕事もいいかなぁと思っています。
ピッポッポッポッ、ピポッ!
....電気道も奥が深いのは存じておりますので、まったく本気ではありませんが。

2009年9月14日月曜日

寿命と限界

モノには寿命と限界があります。
長い間働くと突然切れてしまうのです。
大切にしながらも、しかし大胆に働くという事はそういうことなのでしょうか?
MacBookの電源アダプターです。
世界中(という程ではないかもしれませんが)供に旅をしてきた大切なものですが、よく動く場所が切れてしまいました。
 ここですね。
朝から晩まで休み無く働き通しです。病院でも、夜遅く家に帰っても頑張りました。
普段はもちろん、出張も派手にこなしました。上手く合わない海外のコンセントにも突っ込みましたし、学会のエンジニアにグルグル巻きにされても耐えてくれていました。
しかし、もう限界です。
切れました!
引退ですね。よく頑張ってくれました。
お疲れ様!ありがとう。

ちょっとしたきっかけで、他から見たらつまらないところで突然切れて、それはもう寿命と限界であったりします。
モノも人もそんなもんですよね。

2009年9月12日土曜日

第8回仙台ネットワークライブデモンストレーション

平成21年9月12日、第8回仙台ネットワークライブデモンストレーションが仙台で開催されました。
加藤先生、片平先生のご挨拶および御手技よりスタートです。
片平先生のCTOへのslender PCIは会場の皆様がうなっておりました。
素晴らしかったです!

私は午前はコメディカルセッションのディスカッサーです。
東北厚生年金病院小野寺さん、仙台オープン病院菅野さん、秋田成人病センター小沼さん、青森県立中央病院對馬さんがディスカッサーとして参加されました。
司会は、自治医科大の勝木先生と東北厚生年金病院のME菊池さん、看護師瀬戸さんです。
2時間以上の熱いディスカッションが続きました。皆さん、熱心で素晴らしいですね。
 最後にみんなで記念撮影。

さぁ、午後は厚生年金病院へ移動です。
舛谷先生、土金先生がCTOの治療をされております。いやいや、両先生方の技術はもちろん、その根性には感動いたします。
私の出番です。
今回は、Virtual 3Fr GCを使用いたしました。
まぁ、普通にワイヤーをいれてIVUSでみて、前拡張とCypher挿入をいたしました。post IVUSでもう少し拡張をという声があったので、3.0x6mmというショートバルーンを使用いたしました。結構いい感じですね。滑っちゃうのかなぁとおもったのですが、スポットで綺麗に拡がってくれました。

さぁ、仙台オープン病院へ移動です。山本先生が膝窩CTOをあけるのでお手伝いです。始めてきました仙台オープン病院。新しく、綺麗で広い病院です。すごーい!
エコーガイドに、当院の田嶋さんがわざわざ来てくれています。石灰化で難しい病変です。とおったかと思っても、皮一枚falseです。エコーで確認できて良かったです。
最後は、IVUSとパラレルワイヤーテクニックで通過!順行性の血流が出ました!

夜遅くまで皆様お疲れ様でした。
その後の打ち上げでは皆様お疲れで撃沈している先生方もいらっしゃいました。
良いライブでした。また来年の開催を楽しみにしております。

2009年9月11日金曜日

Slender Night in SENDAI

9月12日、翌日からの仙台ネットワークライブのサテライトシンポジウムとして”Slender Night in SENDAI"が開催されました。会場は満員です。


片平先生、土金先生の司会です。
Macが並んで嬉しいです。

私がSlender Balloonに関して、松陰先生がSlender Balloonに関して、舛谷先生がSlender Wireに関して、嘉数先生がDESとSlender systemの相性に関して、それぞれレクチャーをいたしました。



その後のディスカッションタイムでは、土金先生から「Slender systemでCTOの成功率は90%だと思います。アンテではやはり、そこまでだと思いますが、それで満足ですか?」そして「CTOを、たとえば6Frでレトロを組むようになるためにはどんなことが必要だと思いますか?」という命題を下さいました。
舛谷先生、松陰先生の熱いSlenderへの思いが解答でありました。
私自身は、Slenderとかレトロとかデバイスやテクニックの問題も大切ですが、CTOとはいったい何かをもっと解ることが必要なのではないかと思うのです。たとえば、もっとコンピュータが発達して画像診断が詳しく解るようになるとか、たとえば、病理学的にもっとその本質がわかるとか…。治療あっての診断でしょうけれど、本質をとらえることが大切だと思っています。時間がないので、発言はできませんでしたが、しかし終了後の懇親会で皆様にその旨の私の意見を言わせて頂きました。
夜は、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
終わったわけではありません。明日が本番です。
忙しくなるようです。
頑張ります。

2009年9月9日水曜日

Snow Leopardとantispam

みなさま、Mac OS Xはアップグレードしましたか?
Snow Leopardです。
みかけの大きな変化があったわけではないのですが、ところどころがサクサクと早くなり快感です。
しかし、いくつかトラブルがありました。

まずは、Quick Time X playerです。
プロライセンスを購入しなくても、movieの編集ができるようになったのですが、しかし、今までのように様々な形式で書き出したりができなくなりました。
たとえば、静止画を書き出したりは無理。
これには、古いバージョンのQuick TimeをSnow LeopardのインストールディスクDVDから読み込む必要があります。webから落としたQuick Timeインストーラーではダメです。

次に困っているのが、アンチスパムソフトです。
私はIntegoのPersonal Antispamを使用していたのですが、これを入れるとMailが立ち上がらなくなります。
act2に問い合わせたところ、一番新しいバージョンをwebからダウンロードして、再インストールをすると解決すると言うことなのですが....ダメです。
何度か問い合わせてみたのですが、最終的な解答は以下です。
「ご利用の弊社製品以外で何らかの常駐ソフトがあるとのことでしたらそれらをまずは停止して頂くことが必要となるかと思われます。

考えられるソフトに関してできれば停止、もしくはアンインストールを実施した上でご利用をお試し頂ければと存じます。

また、お時間がかかる方法ではございますが、一度OSを情報を残した状態での再インストールを実施して頂ければと存じます。」
要するに、”他のソフトと重なっている可能性があるから全部外して、だめならゼロからOSからアプリや設定をインストールし直せ”という事ですね。
うーん。困った。
いろいろ試してみても全然ダメです。
ハードディスクをフォーマットして、ゼロからやり直しというのが理想なのでしょうけれど....それにしても辛いなぁ。
Mailが全く立ち上がらなくなり、何度か大変なことになっているここ数日です。
皆様からのメールが時々どこかに紛失しまっている事実があります。
「だからMacはダメなんだ」なんて言わずに何とか勘弁して下さい。
どなたか、解決方法など詳しい方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

2009年9月2日水曜日

St. Carollo Hospital

今日は、St. Carollo Hospitalに乱入です。
ここYOSUは、西側の海に面したとても綺麗な街です。
2012にはExpoもやられるそうです。
…と、いってもいつものように観光などは無いのですが(笑)。

さて、9時にカテ室に行ったところ、すでにJang-Hyun Cho先生が一件目の心カテを開始されておりました。
ニコニコわらって、「10日ぶりだね」と出迎えてくださいました。そう、先日のTRI meeing in BUSANでご挨拶いただいていましたし、メールも交換しておりましたので、とても気楽な感じで緊張も消し飛びます。
しかし、その症例をみて…
LADはCTOで、D1はチリチリで、OMは90%で、RCAもチリチリです。
この国では一期的に全部やるのを理解している私です。
どう?といわれて、嫌な顔をする私ではありません。
出された物を腹一杯に食べるのが日本の武士道だと思っています。
まずは、LADへ。入り口がよく解らないseptalだけ生えているようにみえるCTOですが、念入りに触りながらひっかかる入り口を探してみたところ、いい所発見!eel slenderがつるつると入り込んでくれました。
初めてみるeelの威力にCho先生はびっくりされておりました。
残念ながら、Ika10が届いていなかったので、14バルーンで頑張って通過させました。
後はstentを3本いれて、OMにも1本、RCAにも2本の長ーいステントをいれて出来上がり!
一件目から調子は最高!

こんな感じで検査・治療は続きます。
私の為に用意してくださったのは、2例のCTOでした。
事前のお話(韓国→日本→メーカーさん)だと、「各病院ともに治療は3〜5件くらいで、CTOは最高多くても一病院に1件ですよ」といわれておりましたが、そんな事を信じる私ではありません。最初から、人生を甘く考えている訳ではありません。
アジアでの基本はad hocですので、検査と治療の区別はありません。用意された造影を行い、病変があればどんどん治して行くという事になります。
そんなわけで、今日は10件の治療を含めた検査が待っておりました。
10件かぁとおもっていたら、ERの先生が心電図をもってきまして、2件の緊急を増やそうということになりました。

Cho先生は適応に厳しく、IVUSでエリアをみて、不必要だと判断したものには手を付けません。
一例は、狭そうに見えるのですが、プラークは少なく、schrinkageしているだけの病変がありました。angioだけで拡げていたら、韓国の大きなお華をみることになっていたと思います。よかった!勉強になりました。

検査をして行くと、次から次へと閉塞病変が見つかります。
もちろん、次から次へとこじ開けました。

 時々窓からみる空が青いです。
そして風が気持ちがよいです。

シースレスにとても興味を持たれておりました。
しかし、お値段の高さに嘆いておりました。韓国では普通のガイドの2倍の値段設定なのだそうです。日本のメーカーさん、なんとかしてください!チャンスですよ!

Virtual 3Frも大喜びです。
MP typeを持ってきていなかったのでJLを使って、診断かてとして右左を写し、そのあとに、IVUSをやって右左両方とも治療をしました。
”これ一本で診断カテにもガイドカテにもなって、しかも3Fr相当の細さ?”
楽しんでいただいたようです!
よかった!


ミニレクチャーもやりました。
同院のKim先生が、熱心に質問をしてくださったのが嬉しかったです。

時間はあっという間にすぎます。
しかし、だんだん夜遅くなってきました。

数日前にfailureであったCTO症例もやりました。
ここは、気合いと根性の見せ所です!
なんとか、前回のfalse lumenを逃げることが出来て、ワイヤーは通りました。
石灰化がひどく、バルーンがなかなか通らず難渋しましたが、どうにかなりました。Cypherを根性入れして、いい感じに仕上がりました。
さぁ、最後の症例!すでに8時前です。
ひどい石灰化の右です。radialが触れないので残念ながらfemoral approachです。これも、根性でワイヤーは通りました。やったー!
しかし、石灰化がひどく、バルーンが通りません。
子カテ….5Fr straightは既に在庫なし。
Tornus….用意してくれると、日本ではメーカーさんが約束してくださったのですが、用意がありません。
ご高齢のおばあちゃまは最初から不穏で、動かれながらの治療です。
1.5mmで頑張ってみますがダメ。1.25mmを勧められて、これも試したのですがダメ。
Cho先生に、12gで壊しながらパラレルをして、それからバルーンを突っ込んでみましょうかと提案をしたのですが、こんな状態なので終了にしようとと….。でも、ちょっとあきらめがつかずに、12gを出してもらおうとしたときに…あああああああああああっ。ワイヤーが抜けてしまった。
誰が悪いのではなく、私が悪いのです。すみません。
ここで、Cho先生はニコニコわらって、「いいよ、大丈夫。問題ないよ。患者さんも不穏だし、ここで終了にしようよ」と言ってくださいました。
手持ちでモノを準備して行かなかった私も悪いんです。メーカーさんや現地の方々を信用していた私が悪いんです。根性無い私が悪いんです。最終的にはモノが無いなどとつまらない理由を付ける自分はダメなんです。
まだまだ、いろいろな意味での修行が足りません。
いっそうの精進をいたします。

スタッフとの記念写真です。

9時から9時までカテ室で頑張りました。
遅くなりましたが、なんとかミッションは終了です。
今日だけで完全閉塞を5件あけたかな?
狭いところもあわせると、何本ステントが入った事でしょう….
最後の症例だけは悔しいですが、他はまぁ合格点だと思います。
今日の自分は60点です。

終了後は、Cho先生、Kim先生、スタッフとの懇親会です。
dangerous areaが出現し、そこでbomを作って乾杯大会が始まります。
怖い世界です。
しかし、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。
技師さんに「すごいワイヤリングだね。Wiring master, Dr Yoshimachiと呼んであげる。」とほめられてとても嬉しかったです。
これは、キムチの麺なんですが、普通のキムチよりもちょっと発酵が進んでいる酸っぱい系です。名前は….すみません、解らなくなってしまいました。麺自体はそうめんに似ています。美味しかったです!

ホテルに入ったのはとても遅い時間でした。
明朝は6時出発です。
キツイなー!
あれ?ここは、どこ?
なんか違う街にいるようです。なぜ?
自分の居場所がよく解らないけど、とにかく早く寝ようと思います。
でも、こんなときに限ってメールの山が!
あー!