仙台PTCAネットワークライブは23年の歴史あるライブです。
私は朝一番の石巻赤十字病院症例で術者をやらせていただきました。
症例は右冠動脈。acute marginal branchの末梢で90%狭窄、segment 3末梢で完全閉塞です。対側からは良好な側副血行路は無く、少しのRV branchからとbridge collateralのみです。
dRAで5Fr AL1Sはいつものシステム。まずは手前の狭窄を治療しないと、brodge からの造影が良くないとおもいまして、拡張を試みましたが…CTOのためにGWを末梢まで入れることが入れることができないので、scoring balloonが通過しません。
そのまま治療をしようとしましたが、やはりfinecroddをそこを通過させると(通過も困難でした)狭窄と閉塞の間のsegment 3に造影剤がプールする状況です。
やはり手前の狭窄を介助しなければいけないであろうとなり、1.5 mのballoonで拡張、
やっとCTOへのPCIがスタートです、
CTでは12mm程度の短い病変。閉塞末梢端は石灰化がありそこを上手く通過しなければ、subを作って泥沼になりそう… 。
Finecross & XTRで開始。proximal capが硬く、思うような方向にはpenetrationできません。
GAIA 4に変更。proximal capは通過したのですが、末梢はpenetrationできません。
XTRに戻して、GAIA 4の作った入り口からmicro channel surfingを行いました。ど真ん中のchannelはやはり通過できません。心筋即側で背側のchannnelはfalseにつながってしまいダメなヤツ!心外膜側の胸壁側のchannnelはやはりダメ。
もう一度GAIA 4で突いてもダメでしたので、やはり私の好きな8-20 !!いつもの極小の曲がりをつけて目標点を細かく穿通をトライ。
この辺で、中継のカメラがこちらに回ってきました。
座長の先生方に、手を動かしながらディスカッションしてよいと御許可を頂き、そのように致しました。
私の戦略をお伝えし、皆さまのディスカッションを聞きながら手を動かしました。
ちいさく末梢をねらう8-20ならではのワイヤリングで末梢を捉える事ができました。
コメンテーターの先生方には、最近流行のgradiusでグリグリとワイヤリングして、falseであれば、そこからIVUS guideでADR。そのためには8Frというご意見もありました。しかし、この病変では末梢のlumenが小さいのでかなり難しいことと、falseを長くすることは末梢の血管床が少ないし枝があるので厳しいのでは無いかなぁと思いました。
GWはAll trueでした、案の定、末梢は細く血管拡張剤を入れても2.25mmのステントを入れるのがやっとでした。中枢側には3mmのステントをいれました。
コメンテーターの先生からは、「吉町先生は5Frだからそういう手技をするんしょう?」と言われたので、私は5Frでも100Frでも基本は同じです」とお答えいたしました。
朝食を取りながらミーティングした先生には、「さっとmicro channel trackingだけ終わるか、8−20で突いて終わるか、IVUS guideではまって大変な事になっていくかのどれかです」とお伝えしておりました。はまるパターンにならずに良かったです。
石巻赤十字病院の山中先生はじめ、若い先生方、スタッフの皆さまのサポートが非常に快く、良い感じで治療ができました。ありがとうございます。
その後は仙台の会場に戻って、今度は若い先生方の御手技を見せ視聴側として勉強をいたしました、
岩淵先生、三引先生、山中先生、片平先生、多くの東北の先生柄、スタッフの皆さま方、関係医者の皆さま方、ありがとうございました、お疲れさまでした!
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