2025年6月14日土曜日

1st meeting European Vascular Access Club


第1回 European Vascular Access Clubに参加いたしました。この会は、インターベンションのアクセス部位に対して、とことん話し合うという会です。そして各アプローチに対してのコンセンサスを創り、より安全で正しいアプローチ部位による治療を目指す会です。

エビデンスやスタディをベースにディスカッションしていきましすが、それもまだまだ一定のものはありません。たとえ、キムニー先生が「dRAはcRAとともに、RAの一つとしてエビデンスレベルIAになった」と紹介しても、それが全てにはなりません。様々なご意見が出てきます。

私はプレゼンで、「アクセス部位とその中枢側の情報をエコーで事前に確認することをお勧めする。金もかからないし、1分か2分しかかからないよ」と言っても、「エビデンスで95%安全といっているのに、なんでそんな事が必要なんだ?」と質問されます。エコーガイドの穿刺と別に考えてほしい、エコーでちらりと見て悪い事ないじゃぁないかといっても、そのスタディはないので..と反論される。こまったなぁ。力不足で...まだまだ修行が足りなすぎで申し訳ないです。

その他、ビックリすることも多いです。我々の考えがまだまだ小さい事を見せつけられました!

ニューロインターベンションの先生から、「ええっ!」というアプローチ部位を教えてもらったりとか、地域が変われば考え方や方法が変わる内容とか、盛りだくさん!

いやぁ、この分野も奥が深い!

dRA/ cRAの大家であるアメニアン先生が、TFAの話をされて、もの凄く深い話しであったののにもかなり驚きました!

世界では各地でdRA/TRAの違いが、日本だけサーベイもないのは情けなかったです。世界では治療の結果や予後を国で管理し、学会主催でサーベイしてあたりまえとの認識なのです。新しい事がされれば、それがなんであれ調査されるのが当然なのです。…しかし、CVITのNCDではその項目は増やしてもらえない=学術のエライ先生の感心がないという理由だけなのか、アクセス部位の追加は無視される程度の内容なのかは解りませんが…まぁ仕方が無いと泣き寝入りするだけでした。項目増えるとお金がかかるからと断られるのは、増えた項目はお金になるから、アクセス部位はお金にならないからという理由なのでしょうね。

冷え冷えのい会場で延々と熱く凄い勢いの英語のディスカッションが続くのは、さすがにちょいとだけ疲れました。でも、次に我々がやるべき事のヒントも沢山もらえました。

主催・企画した先生方、参加された世界の先生方、お疲れさまでした!ありがとうございました。

明日のあさ、4時過ぎにホテルでます。乗り継ぎ含めて帰国まで30時間近くかかります。頑張って帰ります!

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