2024年11月10日日曜日

CIAT 2024

 CIATはタイのインターベンション学会です。

とても活気と熱気の溢れる医師やスタッフが大集合されている素晴らしい学会です。今年もお声がけいただきまして、参加する事ができました。

ライブは冠動脈だけではなく、TAVIなどもあり広い世界をみる事ができる内容でした。
タイの先生の御手技も見れたのですが、なによりも朝一番で置賜病院の新関 武史先生の御手技でした。LADのCTOをお見事な手技で成功させておりました。若い日本の先生が海外で活躍するのは嬉しいです!

生活習慣病のセッションなどもあり内容は充実しています。

私は、ケースコンペティションのコメンテーターとジャッジ、レクチャーセッションで日本のテクニックを紹介するお仕事でした。
そして、私の古くからの「あの技」のケースプレゼンテーション!いかがでしたでしょうか?

日本からレクチャーのお仕事で同行してもらった唐原先生、加藤先生方も、とてもプレゼンしておりました!さすがです!あのプレゼン、日本でもやってほしいです。
昨年もごご参加されていた板本先生、今年も参加!ライブのコメンテーターのお仕事もされておりました。素晴らしい!活躍でした!

会場やホテルは冷房が効きすぎで寒いのが解っていたので、今年はたっぷり着込んで参加しました。

Tanyarat先生はじめタイの先生方にも、とってもお世話になりました。ありがとうございました。

タイの方々は皆さま紳士・淑女で謙虚で優しく、しかし情熱に溢れていて素敵です!我々日本人も、そんな基本の態度から正さなければいけないなぁと思います。

2拍4日の旅で、しかも途中に日本のWEB研究会を挟むというキツイ日程でしたがなんとか無事に帰国できました。

留守番してくれたみんなに感謝です!
クラップ!(で、いいのかな?)


2024年11月9日土曜日

患者さんにとってより良い循環器医療を考える会

 「患者さんにとってより良い循環器医療を考える会」は、関西労災病院の病診連携の会合です。

同院の辻村先生の御講演に続き、私も特別講演としてお話しをさせて頂きました。
患者さんにとってより良い循環器医療というのは、きっと患者様がニッコリわらって外来に来る医療だと思うのです。
動脈硬化は進行性の病気なので、トシを取って老化していくことと考えると、いつかは負けるのは明らかなのです。だからこそ、病院の医者もクリニックの医者も、メディカルスタッフも家族も、できる事をしっかりとやっていくべきかと思います。自分の都合で手を抜かないで、自分が正しいと思う医療を提供すれば、患者様はニッコリ笑ってくれるのかなぁと思う次第です。

真野先生、辻村先生はじめ関西労災病院の先生方、ご参加されたクリニックの先生方、どうもありがとうございました。お疲れさまでした!

(画像はChat GPTが作成)

伊勢志摩ライブ2024

 老舗ライブである「伊勢志摩ライブ」に今年も参加させて頂きました。ありがとうございます。

星総合病院の越田先生とともに、辻先生の御手技の司会でした。
方向性をもって操作する非情に丁寧なワイヤリングで末梢の受け口の小さな回旋枝のCTOを見事に貫いておられました。素晴らしいです!

辻先生、越田先生、IVUSを読んで下さった大久保先生、コメンテータの先生方、ありがとうございました。

那須先生のミニレクチャーでもあったように、使用されたアプリは朝日インテックの開発で、血管の受け軸に水平と垂直の二方向を計算してくれます。そこに併せてワイヤー尖端を動かすというコンセプトです。非情によくデモンストレーションされたと思います。このアプリはは5.5万円程度するようですが、次のバージョンではさらにいろいろ機能もついて便利になるようです。

2024年11月2日土曜日

仙台PTCAネットワークライブ

仙台PTCAネットワークライブは23年の歴史あるライブです。

私は朝一番の石巻赤十字病院症例で術者をやらせていただきました。

症例は右冠動脈。acute marginal branchの末梢で90%狭窄、segment 3末梢で完全閉塞です。対側からは良好な側副血行路は無く、少しのRV branchからとbridge collateralのみです。
dRAで5Fr AL1Sはいつものシステム。まずは手前の狭窄を治療しないと、brodge からの造影が良くないとおもいまして、拡張を試みましたが…CTOのためにGWを末梢まで入れることが入れることができないので、scoring balloonが通過しません。
そのまま治療をしようとしましたが、やはりfinecroddをそこを通過させると(通過も困難でした)狭窄と閉塞の間のsegment 3に造影剤がプールする状況です。
やはり手前の狭窄を介助しなければいけないであろうとなり、1.5 mのballoonで拡張、
やっとCTOへのPCIがスタートです、
CTでは12mm程度の短い病変。閉塞末梢端は石灰化がありそこを上手く通過しなければ、subを作って泥沼になりそう… 。
Finecross & XTRで開始。proximal capが硬く、思うような方向にはpenetrationできません。
GAIA 4に変更。proximal capは通過したのですが、末梢はpenetrationできません。
XTRに戻して、GAIA 4の作った入り口からmicro channel surfingを行いました。ど真ん中のchannelはやはり通過できません。心筋即側で背側のchannnelはfalseにつながってしまいダメなヤツ!心外膜側の胸壁側のchannnelはやはりダメ。
もう一度GAIA 4で突いてもダメでしたので、やはり私の好きな8-20 !!いつもの極小の曲がりをつけて目標点を細かく穿通をトライ。

この辺で、中継のカメラがこちらに回ってきました。
座長の先生方に、手を動かしながらディスカッションしてよいと御許可を頂き、そのように致しました。
私の戦略をお伝えし、皆さまのディスカッションを聞きながら手を動かしました。
ちいさく末梢をねらう8-20ならではのワイヤリングで末梢を捉える事ができました。
コメンテーターの先生方には、最近流行のgradiusでグリグリとワイヤリングして、falseであれば、そこからIVUS guideでADR。そのためには8Frというご意見もありました。しかし、この病変では末梢のlumenが小さいのでかなり難しいことと、falseを長くすることは末梢の血管床が少ないし枝があるので厳しいのでは無いかなぁと思いました。
GWはAll trueでした、案の定、末梢は細く血管拡張剤を入れても2.25mmのステントを入れるのがやっとでした。中枢側には3mmのステントをいれました。

コメンテーターの先生からは、「吉町先生は5Frだからそういう手技をするんしょう?」と言われたので、私は5Frでも100Frでも基本は同じです」とお答えいたしました。
朝食を取りながらミーティングした先生には、「さっとmicro channel trackingだけ終わるか、8−20で突いて終わるか、IVUS guideではまって大変な事になっていくかのどれかです」とお伝えしておりました。はまるパターンにならずに良かったです。

石巻赤十字病院の山中先生はじめ、若い先生方、スタッフの皆さまのサポートが非常に快く、良い感じで治療ができました。ありがとうございます。


その後は仙台の会場に戻って、今度は若い先生方の御手技を見せ視聴側として勉強をいたしました、

岩淵先生、三引先生、山中先生、片平先生、多くの東北の先生柄、スタッフの皆さま方、関係医者の皆さま方、ありがとうございました、お疲れさまでした!