2023年4月14日金曜日

SCJ @ KCJL 2023

KCJLは様々なコンテンツが入った関西の大きなライブデモンストレーションです。

我々SCJも時間と場所をお借りして、「明日から確実にできる厭離橈骨動脈アプローチ」をテーマにセッションをやらせていただきました。
「なぜ、遠位橈骨動脈アプローチ?」ということで武田先生が「三方良し!」の考え方で話を頂きました。患者様の為になる、スタッフの為にもなる、病院・経営的にもよいということで、やる気がでる内容です。
穿刺がいつも問題になりますので、舛谷先生からはエコー無しでも確実に穿刺出来る方法を、私・吉町はエコーで確実にできる方法をお話しさせて頂きました。

高価がエコーでなくても、簡易シムレーターで少し練習するだけで、確実にさせます!是非とも試してほしい方法を説明いたしました。いかがでしたでしょうか?「高いエコーが無いから」とか「練習する機会がないから」とかでエコー穿刺ができないという理由はこれで無しです!1.5mmのパスタにエコーで当てられれば、2mmの血管を穿刺することは簡単です!

高橋病院の山田先生からは、ACSでも遠位橈骨動脈アプローチがいかに優れているかをお話しくださいました。出血性合併症に強いアプローチは、ACSによいに決まっています!穿刺はエコーを使っても使わなくても、術者の得意な方法でやればよいのでは?というご意見でした。

Slender sheathがでてから、少し太いカテーテルでもTRIが可能とされました。でも、太いカテーテルを推奨するわけでは無いのは私の意見です。やはり、より細いカテーテルを使用するのが橈骨動脈の閉塞率を下げると思います。2.5mmあれば7Frが入るという意見もありましたが、血管径とシースの太さを考えると、slender sheathであっても7Frは6.4Fr相当ですので、外径は8,4Fr=2.8mm以上有った方が良いと思います。入る事と血管を損傷する可能性とは違いますので。
つまった前腕橈骨動脈を開けられるので遠位橈骨動脈アプローチがよいと意見も有りましたが、そもそも、前腕橈骨動脈がつまらないように細いカテーテルを使う方が私は良いと思っています。
dRAはまだまだ論議も尽きないと思います。でも、うまく使えばきっと患者さんの為になる手段です。食わず嫌いではなく、しっかり理論を解った上で、適応あれば皆さまにどんどんやってほしいと思っています。

きっとご参加された皆さまは「今日から確実に遠位橈骨動脈アプローチ」ができる様になっているはず!

ありがとうございました。



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