2025年11月1日土曜日

第10回小樽ライブ

11月1日 第10回小樽ライブが開催されました。


高川先生およびスタッフの皆さま方での手作り感満載の運用でアットホームでありながらも、ZOOMやAI技術を駆使しての放映はビデオ作りは驚くばかりでした。

ライブは齋藤滋先生からスタート。ワイヤーは通ったけど石灰が邪魔でなにもできない病変です。「rt dRAでダメならlt dRAの方ガイドが良い形で入る!」とスイッチしたのはさすがです!しかし、それでも通過しない。double wire、各種マイクロカテ、ガイダーロックもダメ。ロタワイヤー単独では病変通過後の屈曲を越えられません。(あれをロタワイヤー単独で通すのもビックリですが!)「バイパーワイヤーならなんとかなるんじゃない?」という意見で、齋藤先生がトライしたところ…通過!ダイヤモンドバックも非常に苦戦しましたが、見事に通過しました!なんだかんだで3時間半かかった治療でしたが、結果は素晴らしい出来映えでした!終わった後の齋藤先生の医師50周年記念のセレモニーでも、「今日のPCIは自分だけではできなかった、みんながサポートして良い結果が得られた。自分の人生を表しているようなPCIだった」と感動のスピーチ!本当にお疲れさまでした。

舛谷先生は、余裕でさくっと終了。えー?あっちの病変は?というと、FFRでちゃんとdeffer!さすがです。1時間かからずに終了。


松隂先生の症例も大変でした。右鎖骨下が石灰化および屈曲蛇行で…ワイヤーが本幹以外に迷入するだけで、せっかく橈骨より7Fr入れたようですが、断念。左RAで再開。チャンネルを通過せずに硬いワイヤーで穿通。しかし、閉塞を越した末梢をすこしtrueではないところを縫いながらワイヤは進み、その先でtrueに合流。その後は閉塞部位を越えてもバルーンが通過困難。頑張って通過させ、IVUSで確認すると、この部位にヘマトーマあり。長いステントを強引に持ち込んで綺麗な仕上がりで終了です。2時間程の御手技でした。

高橋先生の出番は5時すぎなってから開始!OCTで長い病変を淡々と観察して、1時間程での御手技で終了です。

私/吉町は始めたのは18時過ぎ。もちろん、放映は終了しています。少し前側から起始している右冠動脈の慢性完全閉塞。閉塞部位は右冠動脈の肩の部分からほんの少しだけ曲がった場所で、abrupt typeです。閉塞調は30mm程度で途中に小さな島も見えます。CTではそれほど石灰化はないと思いました。側副血行路はLAD septalから確実の通せるような良いものがありますが、しかしその中枢側には高度狭窄。もしもレトロにするなら、LADをあけてからレトロになりますので、今回はどうにかアンテで通したいところです。

右にALS1.0、左にSL4.0を使用したのですが、右もスカスカ、左もスカスカ状態で、パワーポジションが取れません。Finecross & SION→Wizard 78では全く手も足もでません、。ツルツル閉塞部位をこねるだけでした。先ほどの齋藤先生の右と左を変えるのを応用して、ガイドカテを左にALS、右にSL4.0と交換したところ、少し安定。子カテもしようしながら、finecross & Gaia next4でやっと病変にアタマを突っ込みました。finecrossは病変部にもぐり込まず、少しGaia 4で病変部をほりましたが、操作性がわるく思うように動かせません。ねらうは小弯側の前側(ワイヤーが一番行きにくい場所)としました。大弯側の後ろ側は硬いワイヤーならいつでもいけるかと思ったからです。Gaia4の操作がわるいので変な方向にいくまえにWizard 78に変更。しかし、ワイヤー操作がまったくできない。Gaia 4に変更して少し末梢にすすめたところ、島の小弯側で前側に到達しました。軌道修正使用としてもできないので、XTRにワイヤーを変更。Gaia4で作った道を幾つかたどりながら、やっと島までたどり着きました。ここで約1時間。しかし、そこからも通過できない。マイクロを島まで持って行こうとしても閉塞部入り口から入らない。やむなくそこから頑張ってXTRを操作して、なんとか閉塞部位末梢にたどり着きました。しかし..finecross通過しません。外からの意見でcaravelに変更しましたがちょいとアタマを突っ込んだだけでダメ。小径バルーンも全く刃が立たない。やはり私にはfinecroosしかないとおもい、再度finecrossでトルクをかけて頑張ったところ、なんとか閉塞部を通過できました!マイクロをgrandslamに変更し、再度細いバルーンで拡張。次にバルーンをステップアップ。IVUSを見たところ、CTではよく解らなかった閉塞部入口部の石灰化にワイヤがトラップされているような図でした。病変は非常に長く、segment3末梢まで続きますが。今回はsegment1〜2で終わりたいと気持ちが少しへたっていました。スコアリングバルーンで拡張しました。48mmのステントを挿入しましたが、末梢に解離ができたために、38mmのステントを追加。綺麗なできあがりで終了いたしました。


最後に高川先生の症例。開始は20時です。腎機能がわるいので、超ミニコンでの御手技。IVUSを駆使して思い切ったバルーニングとステンティングはお見事でした!

約12時間のライブデモンストレーション。まさに、小樽ライブらしい内容での第10回のライブでした。高川先生はずっとプロテクターをつけて立ちっぱなし!排尿も一回しかいかなかったとか。もの凄い脱水になっているのではないかと心配です。本当にお疲れさまでした!

会費8000円払った18時からの懇親会には当然間に合わず(手技の開始が18時ですから)ですが、非情に充実したライブであったと思います。さすが小樽ライブ!また来年も御願いします!

2025年10月24日金曜日

SHD勉強会

 伊勢原・本院より、上岡先生、村上先生、大野先生をお招きして、八王子病院の東海ホールにてSHDの勉強会を開催いたしました。

医師だけではなく、看護師、技師の仲間たちも沢山参加して下さいました。ありがとうございます。

新しい左心耳閉鎖システムAmuletのお話しや、PFO閉鎖の患者をどのように見つけるか、そしてカテーテル僧帽弁修復術だけではなく三尖弁修復術などの新しいお話しなども教えていただきました。ありがとうございます。

現在、当院ではTAVIはじめSHDはできないのです。しかし、地域の患者様には適正な治療を受けて頂くためには医師もスタッフも全員で勉強し、必要とされる患者様には情報を提供し、しかるべき病院での治療を受けて頂きたいと思います。

上岡先生、村上先生、大野先生、参加した皆さま、関係者の皆様、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!

2025年10月23日木曜日

「STOP高血圧」〜降圧治療よろず相談会〜


 「STOP高血圧」〜降圧治療よろず相談会〜が八王子で解散されました。

第一部は、天使病院の別役徹生先生が座長、埼玉医大の重城健太郎先生が「不介入にもほどがある!〜血圧編〜」というタイトルで基調講演をしていただきました。さすがの講演力に圧倒されながらも、とてもわかりやすい内容に私含めて聴衆は感銘致しました。ありがとうございました。

第二部は、私・吉町が座長をさせて頂きました、「高血圧よろず相談」のタイトルで3名の先生にご講演いただきましてその後に総合ディスカッションです。

西てらかた医院の古川健太郎先生には「第一選択薬」というテーマで、野猿峠脳神経外科病院の木根一典先生には「合併症を持った降圧(脳血管障害)」、八王子糖尿病クリニックの大野敦先生には「降圧目標」というテーマでそれぞれお話を伺いました。皆さま患者さまを非常によく診て患者さまに寄り添いながら、そして正しい治療を提供しようという素晴らしい姿勢が伝わってくる内容でした。

総合ディスカッションでは、患者にクスリを変更するタイミングなどご意見を頂きました、非常に有益な内容であったと思います。

すべての患者様に130/80 mmHg未満が、日本の今年の大きなテーマになっています。凄いキャンペーンですね!

ご参加頂いた皆様、関係者の皆様、おつかれさまでした。ありがとうございました😊

2025年10月19日日曜日

高血圧学会

多くのインタベ仲間たちと同じで、腎デナ目的の専門医受験の為ということで高血圧学会に参加しました。

教育セッションは当然混みすぎて、立ち見、座り見、そして会場に入れない参加者が大勢いました。ランチョンの弁当も品切れでした。(T_T)

各セッションで演者の先生が「今日は循環器の先生も多数参加していますので..」というお言葉があるという事は...循環器の先生方以外の先生が動かしている学会!腎臓内科や代謝内科がメインなのかもしれないです。....高血圧って循環器の病気ではなかったんだと知りました!(笑)

インタベ業界と違い、壇上のファカルティーはまさしく「聴衆に教える先生」です。どこかのライブで壇上なのに「今日は勉強にきました」というのはありません。素晴らしいです!

病態に対して一つのピュアな薬剤を投与するのが私は好きですが、副作用を打ち消し作用を増強させるという合剤の勧めは、これからの薬剤のありかたを考えさせられます。全部に少量の利尿剤を...というのが全部に甘草が入っている漢方に通じるモノがあるような気がします。

実地医家という言い方も面白いですね。実地医家の会というのもありますのでホームページなどご参照ください。


兜町の証券会館という、日本の株が動く場所での学会でした。しかし、学会に出ても、どの企業の株を買えば良いかは勉強できません。帰りにお小遣いでホイッと株を買えるわけでもありません。

初めて参加する高血圧学会、かなり興味深く面白かったです!

2025年10月11日土曜日

CVIT関東甲信越地方会

 CVIT関東甲信越地方会が開催されました。

当科よりの発表は、河村先生と和田先生の症例でした。私は和田先生のサポート...のはずですが、私も全く同じ時間の座長のお仕事があり、河村先生も同じ時間の発表で、サポートは笠井先生一人にお任せいたしました。和田先生は立派にプレゼンと質疑応答されたとのことで報告あり、安心しました。和田先生、お疲れさまでした。

朝から他の様々なセッションも聴講させていただきました。残念ながら「自分の施設のやり方が正統派」と声高に言った方が勝ちという悲しいプレゼンも少なくないのが現状かもしれません。「そもそも、そんなことしちゃぁダメだ」とか、「根本的な戦略がおかしい」とか、そんな寂しい発表もありました。関東の習慣では「見事なベールアウトですね」と最初に誉めるのがならわしのようですが、なかなか田舎者の私には慣れることができません。すみません。

逆にとっても素晴らしいプレゼンや症例発表もありました。大きな施設で腕自慢?の医師ではなくても、しっかりやると良い結果が得られる内容です。好感度高いです!まだまだこの業界も頑張れると思う次第です。

「参加費が18,000円と、循環器の総会より高い!どうなってるの?!」と運営委員会後に私に絡んできた方がいらっしゃるのですが....私に言われても困ります(笑)私が大会長の時には値段据え置きで、質素倹約で頑張ったのです。今回の参加費設定は私は全く無関係なので、お許しください。次回の大会長の藤本先生は、「参加費値下げします!」宣言しています。素晴らしいです!

前日の東京ライブで、ある先生が「不要に7Frとか、TFAとかは推奨されないのでは?」という意味のことを話した際に「あなたはスレンダー派だからね」と一笑されたようです。これは不当な差別です。教育ライブ・学会としては許されない行為だと思います。私が言われるならまだ自業自得かもしれないですが...しかし、そこで負ける事無く反論もするでしょうけれども...。普通に良いものと悪いものを区別しようとする発言を無下にするのが学会とは情けない限りです。自分達の主催のライブではなく、東京学会ライブは公平なる学会のライブです。

まぁ、いろいろ思うところあるCVIT地方会でした。東京って怖いところですね。(笑)

2025年10月7日火曜日

長期的なLDL管理を考える会

WEBで開催されました「長期的なLDL管理を考える会 」です。演者は当科の河村洋太先生と、東京医科歯科大学あらため、東京科学大学医学部の梅本朋幸先生です。私は座長をさせていただきました。

河村先生は、みんなが幾つか持っている、脂質管理が上手くできていなかったのが原因の一つと考えられるACSの症例を中心にプレゼンテーションをされていました。

梅本先生は最新のESCガイドラインをはじめ、症例だけではなく院内の脂質管理施設システムをどうするかというお話しまでされていました。

梅本先生とは随分お久しぶりでした。お元気にご活躍されているのは知っていましたが、なかなかお目にかかることがなくて...。私が東海大学にきたあたりでご留学されていたのもその理由の一つと思います。相変わらず、聡明で素晴らしい若者という印象です!

梅本先生、河村先生、ご参加された皆さま、関係者のみなさま、ありがとうございました!お疲れさまでした!

 

2025年10月4日土曜日

東海大学循環器内科 同門会

 

今年で50周年をむかえた東海大学循環器内科の同門会が京王プラザホテルで開催されました。

一緒に働いた仲間たちと会えるのは嬉しい機会です!参加していない仲間たちの活躍を聞くのも嬉しかったです!

二次会までたっぷり楽しめました!

皆さまお疲れさまでした!

2025年10月3日金曜日

生食で診るOCT workshop

 湖東記念病院の武田先生をお招きいたしまして、「生食で診るOCT workshop」を開催いたしました。

OCTの欠点の一つは造影剤を沢山使う事です。それを生食で代用してどこまで行けるかと、低侵襲治療を極める目的でのWORK SHOPでした。この道の第一人者である武田先生をお招きして、他院からも数名の先生にご参加頂いての会合でした。

私が3例、河村先生が1例治療をしました。分岐部病
変、起始異常の病変、末梢保護が必要か悩む病変、末梢病変といろいろな病変への治療です。もちろん、細いカテーテルを使用しての治療も上手く行きました!あの新技が惜しいことちょいと極まらなかったですが、あの病変を5Frで治療するだけでもお許し頂ければと思います。武田先生の御指導にて生食OCTのコツが少しわかりました。ありがとうございます。

武田先生のレクチャーもとても勉強になりました!極限まで造影剤を減らす心意気は最高です!さすがですね!メディカルスタッフ含めてみんな感動してていました。

武田先生、ご参加された先生方、関係者の皆さま方、本当にありがとうございました!お疲れさまでした!



2025年9月30日火曜日

第45回カクテルセミナー

 


今回のカクテルセミナーは、45回目にしてはじめてのハイブリッド!つまり会場も用意しての研究会になりました。念願のリアルミーティングです。リアルミーティングが難しいコロナ禍から始まったこの会でありますが、とうとう顔を合わせての会合ができました。

特別ゲストは、大島先生!心電図セミナーと言えばこの大島先生とあちこちの業界よりひっぱりだこの先生です。45分にわたって沢山の症例と心電図の読み方を教えて頂きました。心電図だけを読むのでは無く、実臨床のなかでの心電図読影セミナーは時間を忘れるほどでした。45分は短かったですね。申しわけございません。

症例は笠井先生より発表です。症状、CT、アンギオの乖離があった症例で、こんなこともあるんだと思われる内容でした。奥津先生のご指導のもと、よい心臓CTを撮像して解析すべく頑張っております!

終了後は懇親会でした!スタッフも学生もみんな参加で楽しい時間を過ごしました。

大島先生、ご参加された皆さま、本当にありがとうございました!

2025年9月22日月曜日

東海大学医学部付属八王子病院医療連携の会

八王子の医師会の先生方と当院の医療連携の会が開催されました。

これは循環器科だけではなく、内科も外科も含めた全部の科の連携の会です。八王子市は多くの病院やクリニックがあり、医師会の先生方も沢山いらっしゃいます。科の垣根を越えての大規模な医療連携の会でした。

当院の最新治療として、HINOTORIを使用した外科手術や、治療放射線科のステルス・ステントの話題などが発表されました。私も、ロボット手術の手技時間と出血量にはかなり驚きました!

懇親会も沢山の先生方とご挨拶できました。初めてご挨拶させて頂く先生も多く、稔りある会合であったと思います。

後半には皆さま少しアルコールもはいって楽しい会話も弾みました!ありがとうございました。これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。

2025年9月20日土曜日

稲刈り


稲刈りをしました。クラシカルな鎌で刈るという地味な作業です。片手で束ねるギリギリ程度を集めて(おにぎり1個分?ぐいっと1杯分?約2,000粒程度?)縄で結わえます。そして二股にして干すのです。食の尊さを知ります。

大事に食べて大事に吞まないといけないなぁと実感しました。

腰と太腿が痛いです...。 

2025年9月13日土曜日

21st Malaysian Cardiovascular Interventional Symposium

21st Malaysian Cardiovascular Interventional Symposium、通称、MYLIVEに参加させて頂きました。

今年は海外からのファカルティーを100名集めた大きな会です。さすが景気もなんでも上向きの国です。学会がケチくさいのは日本だけ!(笑) おかげさまで、世界中の仲間たちに会うことができて嬉しかったです!

ライブはイメージングをしっかり使って論理的に進める症例が多かった印象です。ちょいとイメージングの読みが甘いかと思う事もありますが、数年前からはケタ違いに向上していると思います。イメージングは昔の日本のように、企業に方が操作しているところが多いようです。


私のプレゼンは、穿刺の話とslender is betterの話をしました。一部の先生方には喜んで頂けたようで嬉しかったです❗️

手技をする病院までは、白バイが先導してくれるクルマで移動です。興奮してはしゃいでしまいました!

治療はRCAのCTO。dRAは細くて最初から諦め、cRAを使用。5FrのILで治療を全うできました!ただワイヤリングとか、どこを通すとかを説明の時間がなく、結果だけ説明。ちょいと寂しかったです。でも、現地の先生に「you are skillful !!」って誉めてもらえました!私の手技を知っているオン先生が横にいてサポートしてくださいましたのでかなり安心しながら治療できました。ありがとうございます😊



帰りも白バイで先導してもらいました。

いろいろな発表をみて感じたことは、一つの事伝えるのに、いかにわかりやすく話しを進めるのが大事かです。「なんかすごいけど、難しいね。」って言われるだけの外人が数名いました。これでは伝わらないのだなぁと。短い時間で何をどのように伝えるか、言葉も違う国ではさらに注意しながらプレゼンをするようにしなければいけないなぁと思いました。

素晴らしい機会を与えて下さったMYLIVEの主催者の皆さま、とくに Alan先生たちに感謝です!

また、留守をして下さった皆さま、ありがとうございました! 

2025年9月12日金曜日

POPAI

POPAIに参加させて頂きました。

私は「State of Art Slender PCI」というタイトルを命じられましたので、最新知見のアクセスサイロの話しと、Slender is Betterの報告を致しました。いかがしたでしょうか?

マレーシアの病院からZOOM参加でした。事前に日本の学会にWEN参加しますとお伝えしたところ、「WEB環境整えておくから大丈夫!」と言われていましたが、もちろん、当日はWEBがつながりませんでしたので、スマホのテザリングでつながせて頂きました。回線がうまくないので、あらかじめ撮っていたビデオで発表させていただきました。前川先生、松尾先生、園田先生、ワガママ言って申しわけございませんでした。

では、これからMYLIVEの治療にはいります!

頑張ります!

2025年9月5日金曜日

Slender is Betterの論文です

CVITのレジストリーを利用した「Slender is Better」の論文がCCIにアクセプトされました。

 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccd.70140

待機的な安定狭心症のPCIで5Fr以下が合併症が少ないという日本の現状からでたデータです。ACSとか合併症が多い症例でデータをとるよりも、合併症が非常にすくない待機的な症例だけでの細いカテーテル vs 太いカテーテルという比較です。もう「bigger is not betterというのはTFI時代だ」とは言わせない内容です。(この論文も、用手圧迫ではなく、ちゃんと止血デバイス使っている時代の論文です。)

細いカテーテルを大事に使ってきた仲間たちの積み重ねのおかげです!日本中、世界中のSlender PCI仲間に感謝です!ありがとうございます!本当に嬉しいです!



2025年8月26日火曜日

第44回 東海大学八王子病院カクテルセミナー

 第44回 東海大学八王子病院カクテルセミナー を開催いたしました。


今回のメインの御講演は、当院に1月よりいらして頂いた心臓外科の西先生より「MICS」に関してです。MICS(Minimally Invasive Cardiac Surgery)とは小開胸による低侵襲心臓外科手術です。僧帽弁、大動脈部、冠動脈、左心耳閉鎖など、さまざまな方面でも手術に関してビデオ画像も含めて御講演いただきました。ありがとうございました。

西先生はこの第一人者であり、当院にいらしてからも様々なMICSを施行していただいております。近隣の患者様、もしくは少し遠くからでも、多くの患者様に治療を受けて頂きたいと思います。

河村先生より「術前評価」に関して、和田先生より「肺塞栓症」に関して、新しガイドラインとともに症例とあわせて発表がありました。

さて、次回のカクテルセミナーは、なんと!「大島太一先生による心電図講座」です。これは必見!心電図では多くの著書や御講演で超有名な先生です!よろしくお願いいたします!

2025年8月2日土曜日

SCJ secret Workshop & meeting in NEBUTA 2025


青森で、夏のヒミツのworkshop & meetingが開催されました。悪い事を使用というのではなく、会員限定なのでsecret meetingなんです。まずは高度石灰化をともなう右の入口部病変の治療です。CTではへんなnoduleにみえた石灰化病変。IVUSで確認したところ、ちょいと形が違って、もしかすると良い感じでデバルキングできるかという予想ができました。Rota, IVL, OASのディスカッションになり、OASをlowで試みました。丁寧に削ったところ、これが良い感じで効果あり!IVUSではかなり綺麗に削れています。再度のディスカッションで加藤先生よりのお勧めでhighで再度sanding !! これは効いた!安心してスコアリング。神様がここに置けば良いよと示してくれたがごとく、そこだけプラークが少ない所があり、そこを目がけてstenting !!IVUSで確認後に、high pressureで後拡張して終了。教科書に出せるくらい良い治療でした!内藤先生、お疲れさまでした!

会議室に移り、ランチョンセミナー、症例検討会、特別講演です。

症例ベースのディスカッションはいいですね!いろいろな意見がでてとても為になります!姫野先生、片平先生、正村先生、プレゼンありがとうございました。

特別講演は、長谷部先生から。いかに自分がスレンダーであるか(笑)とともに、新しいステントの話を熱くしていただきました。いやぁ、何度聞いても深い話です。元祖SCJの物理化学に詳しい片平先生より、するどい質問に、もの凄いクリアカットな答えで、なんかものすごい基礎学術的な世界になっていました。

そういうワケで、研究会は終了。皆さまお疲れさまでした!webでご視聴頂いた皆さまもありがとうございました!

あとは、自由行動なのですが....なぜかこの日、偶然ですが青森では熱い夏の特別な6日間がはじまる日なのです。

2025年7月29日火曜日

第43回 東海八王子カクテルセミナー

恒例になりました、月末のカクテルセミナーを開催いたしました。


前半は私が「バルセロナレポート!最新のカテーテル治療はどこからやるの?」をお話しさせて頂きました。先日参加した、Euro Vascのお話しです。我々がアプローチ部位に関して、どう考えていけばよいのかを考えるよい機会になった会合ですので、それを地域の皆さまにシェアしようと思ってプレゼンいたしました。いかがでしたでしょうか?

今回ご視聴できなかった皆さまには、どこか別な機会にでもまたお話しいたします。

症例のプレゼンは、長谷川先生と相原先生よりのお話しでした。長谷川先生よりは、ACSの治療はカテーテル治療だけではなく、そこからの内科コントロールやリハビリによる介入が大事であるという内容でした。相原先生よりは、DEBの症例とお話しでした。ありがとうございました。

いろいろな知識の整理として、自分達にも役立っていると思います。まだまだカクテルセミナーは続けて行こうと思います。ご視聴をご希望の方は、私まで御連絡をください。ミーティングパスコードをお知らせいたします。


2025年7月19日土曜日

CVIT 2025

万博で非情に混んでいて、そのためか宿代も高騰している大阪でのCVIT 2025が開催されました。

お仕事を頂いたのは、2つの合併症のセッションの座長(日本語と英語)と、LMTの座長(英語)でした。あとは、角辻先生やテルモさんからいただいたハンズオンのお仕事でした。

合併症セッションでは、どうやってベールアウトしたかも大事なのですが、なぜ起きたかを検証することも大事だと思います。もちろん、もうちょいと良い方法も、会場の皆様も含めたセッションにいらして下さった全員で考える必要があると思います。今回の2つともとても有意義なセッションになったのではないかと思います。私自身も参加してよかったなぁと思いました。

LMTセッションは、挽地先生がもう一人の座長で、村里先生が2つ一般演題としての発表で...もう、専門家達がそろいすぎたセッションです!そんな中でも、統計っておもしろいなぁと思える内容や、「ちょいとイジワルな質問ですが...なぜこの治療をやるんですか?」の問いに「ポリシーだからです」という返答とか、楽しめる内容でした。(笑)会場係の方も学会終盤になってお疲れのようで、タイマーのスイッチを押し忘れてウトウトされていましたが、ちゃんと座長で時間を確認しながらやっていましたよ!(笑)


ハンズオンセッションも楽しくやらせて頂きました。私の勘違いでレクチャーを思いっきり短くしなければいけなかったので、角辻先生にご迷惑をおかけしました。(今回は角辻理論をサポートする内容を沢山入れたんですが、そこを全部カットせざるを得なくて...)

ライブをみたり、いろいろなセッションいったり、メディカルスタッフのセッションも覗いたりと、あっという間の3日間でした。皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!


万博にCVITでも出資・出展しているようです。もちろん、学術に関係ないので無料券はもらえません。(スタンプラリーでグッズをばらまいていました=万博から購入したのでしょうね!)さらに、宝塚歌劇団を呼んだり、プロゴルファーを呼んだりと、学術に関係の無い出費は沢山あったようです。歌劇やゴルフに全く興味の無い私の参加費25,000円の一部がこれに使われているというのも、リッチで豪華な学会のCVITを象徴しているようで、素敵です!
きっと、「我々、こんなに景気いいんだから!学会なんて遊びなんだから!若い人たちどんどん入ってよ!」というアピールに違いありません!

お楽しみ会にお金を浪費してもよいという太っ腹の医学の学会!まだまだ、スポンサーにも余裕のあるこの世界を厚労省のエライひとはわかっているでしょう。そうなると、もっともっと、デバイスの値段も薬の値段も手技料も保険点数も下がってくるのでしょうね。

2025年7月5日土曜日

TOPIC 2025

TOPIC 2025に参加いたしました。渋谷セルリアンで開催されるライブデモンストレーションです。今回は2日間に短縮し、日本人だけでの開催という形式でした。

私はJ-WINCのセッションのコメンテーター(スーパーバイザーともオブザーバーとも記載あり...)と、ACSセッションでのプレゼン、そしてライブデモンストレーションのコメンテーターのお仕事をいただきました。ありがとうございます。

ACSセッションのプレゼンでは、「世界のスタンダードは生命を守るために標準治療である橈骨動脈・遠位橈骨動脈アプローチになっている。日本だけまだ、”これらが得意なひとだけ”になっている。」「なにかあったらどうしよう?という不安のために太いカテーテルをTFAで挿入するのを推奨するのも、一部の日本の先生と、海外の実際にACSの治療をしていないエライ先生だけです」とプレゼンしましたが、どうもagreeしていただけない人たちもいらっしゃるようで...まぁ、なれっこなので良いのですが。

今回はいつも以上にライブをじっくり見る事ができました。勉強もさせていただきました。いろいろな御手技を拝見して、自分に吸収できそうなもの、自分でモディファイできそうなもの、自分ではきっとやらないもの、これは気をつけないといけないなぁと考えるもの...さまざまありました。ライブは勉強になりますね!

TOPIC主催者の先生方、ご参加のみなさま、関係者のみなさまお疲れさまでした!

2025年6月28日土曜日

急変時シムレーション

当院のカテ室では、年に1度か2度、急変時シムレーションをします。
PC中に突然VFになって、止まらない!という状態になったら…
医師、看護師、技師などが、本当におきたときと同様な事をします。心電図も血圧もすべてモニターにでます。
DCかけて、心マして、必要な薬を時間みて投薬して、挿管して、PCPCいれて...という流れです。

終了後に、客観的にみた人たちからのディスカッション。

その後に反省をふまえて2回目のシムレーション。
1回目よりも、かなり上手い事いきました!

Dr.「エクモはまだ準備できないのか?」
ME「あと、1分だけ待って下さい!」
ドラマみたいでカッコ良かった!(笑)

皆さま、お疲れさまでした!

2025年6月24日火曜日

地域で考える抗血栓療法 〜AF-PCI〜


地域で考える抗血栓療法 〜AF-PCI〜が八王子で開催、WEB配信されました。

講演1は、当院の笠井智司先生が「当院に於けるAF-PCIの対応」ということでガイドラインとともに具体的 な症例も含めてお話しされました。小松医院の院長・日名子尚子先生に座長の労を賜りました。

講演2は、滋賀医科大学教授の中川義久先生が「虚血性心疾患における抗血栓療法をめぐるトピックス」というタイトルでお話しを頂きました。まずは、循環器の医師が足りないというところから、そして不整脈ガイドラインのアップデート、クロピドグレルやプラスグレルに関する内容、とくに遺伝子多型と薬剤量に関する話、そしてSTOP DAPT2, 3のお話しなど、多岐にわたるお話しでした。私は座長を務めさせて頂きました。

出血と凝固の振り子がどっちに振れるかでその時の論文や社会の動向が変わるという内容は非情におもしろかったです。これ、聞かなかった人少し損をしている気がします。(笑)

日名子先生、笠井先生、遠くからいらして下さった中川先生、本当にありがとうございました!お疲れさまでした!

2025年6月20日金曜日

TAMA Interventional Cardiology Workshop

TAMA Interventional Cardiology Workshop が開催されました。

今回のゲストは、旭川からわざわざいらして頂いた鈴木孝英先生です。旭川/北海道はもちろん、国内でも、海外でもご活躍の先生です。立川までわざわざありがとうございます。

海外に出る前には、ラウンジでカレー食べるという仲間です!

今回のお話しは、御自身の内科治療というよりは、チームでの内科治療のお話しです。良い治療の為には、ちゃんとした標準治療の基準を出して、全員で達成しなければいけないというメッセージでした。あとは、薬だしたら、その効果を確かめようねという内容です。さすがです!

症例は、多摩北部医療センターの渡邊先生の「特発性冠動脈解離」と、杏林大学の三浦先生の「NIRS-IVUS guided DCA」でした。若い先生方の活躍は素晴らしいですね!

WEBとのハイブリッドだと、現地参加が少なく、会場はちょいと寂しかったです。でも、コメンテーターの先生や、鈴木先生にも症例のコメントをいただいて良い感じでのディスカッションだったと思います。

ご参加された先生、関係者の皆様どうもありがとうございました!

2025年6月17日火曜日

第42回 東海八王子カクテルセミナー

今回のカクテルセミナーのメインレクチャーは、当院放射線科の長谷部先生による「世界初 膝下以下ハイブリッドなのコーティングステントの開発と治験」のお話しでした。

新しいデバイスの発想、資金集め、会社作り、組織作り、実際のデバイスの開発、設計、FDA の認可など大変なステップを経て、いよいよ本格的な治験にはいるところまでのお話しを頂きました。

でも、何より長谷部先生の医学、工学の力と、そして人との関わり方が素敵なところが、この研究成果をここまで持って来たのではないかと思いました。長谷部先生の人たる魅力が詰まった御講演でした。

どうもありがとうございました。

症例は、三澤先生と神宮先生が発表しました。三澤先生の症例は、「え?」という展開があるのが臨床の場であることを再認識する症例でした。神宮先生症例は、彼の一言が、患者様を助けた凄い症例だったのです。何気ない事かもしれませんが、日々の臨床は我々も日々勉強になる事ばかりです。

ご参加いただいた皆さまに、世界の最先端の研究と成果、日常現場の大変だった症例と両極端の世界を一時間で見て頂けたかと思います。

ご参加された先生方、どうもありがとうございました!お疲れさまでした。

次回のカクテルセミナーは、2025年7月29日を予定しております。よろしくお願いいたします。

2025年6月14日土曜日

1st meeting European Vascular Access Club


第1回 European Vascular Access Clubに参加いたしました。この会は、インターベンションのアクセス部位に対して、とことん話し合うという会です。そして各アプローチに対してのコンセンサスを創り、より安全で正しいアプローチ部位による治療を目指す会です。

エビデンスやスタディをベースにディスカッションしていきましすが、それもまだまだ一定のものはありません。たとえ、キムニー先生が「dRAはcRAとともに、RAの一つとしてエビデンスレベルIAになった」と紹介しても、それが全てにはなりません。様々なご意見が出てきます。

私はプレゼンで、「アクセス部位とその中枢側の情報をエコーで事前に確認することをお勧めする。金もかからないし、1分か2分しかかからないよ」と言っても、「エビデンスで95%安全といっているのに、なんでそんな事が必要なんだ?」と質問されます。エコーガイドの穿刺と別に考えてほしい、エコーでちらりと見て悪い事ないじゃぁないかといっても、そのスタディはないので..と反論される。こまったなぁ。力不足で...まだまだ修行が足りなすぎで申し訳ないです。

その他、ビックリすることも多いです。我々の考えがまだまだ小さい事を見せつけられました!

ニューロインターベンションの先生から、「ええっ!」というアプローチ部位を教えてもらったりとか、地域が変われば考え方や方法が変わる内容とか、盛りだくさん!

いやぁ、この分野も奥が深い!

dRA/ cRAの大家であるアメニアン先生が、TFAの話をされて、もの凄く深い話しであったののにもかなり驚きました!

世界では各地でdRA/TRAの違いが、日本だけサーベイもないのは情けなかったです。世界では治療の結果や予後を国で管理し、学会主催でサーベイしてあたりまえとの認識なのです。新しい事がされれば、それがなんであれ調査されるのが当然なのです。…しかし、CVITのNCDではその項目は増やしてもらえない=学術のエライ先生の感心がないという理由だけなのか、アクセス部位の追加は無視される程度の内容なのかは解りませんが…まぁ仕方が無いと泣き寝入りするだけでした。項目増えるとお金がかかるからと断られるのは、増えた項目はお金になるから、アクセス部位はお金にならないからという理由なのでしょうね。

冷え冷えのい会場で延々と熱く凄い勢いの英語のディスカッションが続くのは、さすがにちょいとだけ疲れました。でも、次に我々がやるべき事のヒントも沢山もらえました。

主催・企画した先生方、参加された世界の先生方、お疲れさまでした!ありがとうございました。

明日のあさ、4時過ぎにホテルでます。乗り継ぎ含めて帰国まで30時間近くかかります。頑張って帰ります!

2025年6月7日土曜日

多摩虚血

半年に一度の多摩虚血が開催されました。多摩地区の症例ベースの研究会です。今回は多摩医療センターの磯貝先生が当番幹事です。企画運営おつかれさまです‼️

まずは多摩医療センターの大きさや豪華さにビックリです!いやぁ東京都のお財布の大きさに感動です!

当科からも三澤先生が発表しました。ACSはこわいなぁという大変だった症例です。

非常に興味深い症例が続きます。中にはビックリするような、どこかの雑誌のimaging部門にぜひ投稿して欲しい衝撃的な一枚とかもあります。

他科と関連している症例では、いろいろな考え方ややり方の違いがありますが、唯一の正解というのがあるわけではないのが症例の面白さだと思います。

症例ベースだと、隣に座った当科の若い先生に基本を教えながら、どこでつまずいたのかを解説できるのもこの形式の研究会の良いところだと思います。

約4時間の研究会もあっという間でした。

終わったあとは院内での懇親会でした。

磯貝先生はじめ多摩医療センターの先生方、ご参加された皆さまおつかれさまでした‼️ありがとうございました‼️

2025年6月6日金曜日

ADATARA LIVE Demonstration 2025


ADATARA LIVEは28年間続いた東北を代表する老舗のライブです。私もほとんど全会に参加させて頂きました。

青森時代はもちろん、東海大学に異動してからも、様々な形で参加させてもらっています。郡山詣を一年に1回か2回するのは非常に楽しみであり、DCAやCTOを勉強させて頂きました。

しかし、時代とともにその内容や役目が変わり、今年で発展的終焉となりました。

木島先生の特別講演や、最後のご挨拶には少しうるっときてしまいました。

木島先生、添田さん、星総合病院の皆さま、会を支えてきた皆さま、本当におつかれさまでした。ありがとうございました😊

ADATARA LIVEは今年で終わり、仙台ネットワークライブと合併して、みちのくライブになるようです。大きな南東北のライブデモンストレーションは、さらに我々に沢山の事を教えて下さると期待しています。

2025年6月5日木曜日

ADATARA LIVE 2025 Slenderセッション

 ADATARA LIVE 2025にてSlenderセッションが開催されました。いわき医療センターの山本義人先生がコースディレ
クターです。山本先生は最後のADATARA slenderセッションにたくさんのお友だちを呼びたいという事と、若手に未来を託すセッションにしたいという思いでプログラムを作成したとの事です。

EVT、PCI、imaging、そして総括的なセッションにわけ、飛田先生、河村先生、上月先生、加藤隆一先生と皆様の元気な発表を見せて頂きました。

私は最後のセッションの座長をさせて頂きました。

途中で木島先生が覗きにいらして下さって、ニッコリ笑って目を合わせて頂いたのが嬉しかったです!

slenderな治療の定義はひとそれぞれあって良いと思うのですが、最初から「自分にはできない」と決めつけるのは良くないと思います。もちろんトリッキーな技もたくさんありますが、我々のやっている事は誰もができる事だと思っています。

これからを担う若手の皆さま、すでにベテランとなっている皆さま、まだまだ新しい仕事はたくさんあります!これからもよろしくお願いします。

山本先生、企画からマネージメントまで本当におつかれさまでした‼️

ありがとうございました‼️

2025年5月31日土曜日

KAMAKURA Calcification Live 2025


湘南鎌倉総合病院より、石灰化病変にフォーカスあてたライブがWEBで開催されました。

齋藤先生、田中先生、宍戸先生の3名が術者で、OCTやIVUSに基づきながら、ロータやダイヤモンドバックそしてショックウエイブを使用しての治療でした。

私は第4部の座長をさせて頂きました。田中先生の前下行枝の長い病変で石灰は捻れるようなロケーションで2つくらい出っ張った部位があります。一つは噴火型でもう一つはお椀型。さぁ、どんな作戦で行くのか⁈1.75mmロータ&IVLという作戦が見事にドンピシャで最高の結果だと思います。素晴らしい!

ご指導にいらした中村先生と柴田先生に、DESを入れない戦略について伺ったところ、やはり小さめロータ後のロングインフレーションで患者さんが耐えられるかどうかと言う戦略をとるとの事。勉強になります。

石灰化はDEBで終わるという戦略がより良いのかというディスカッションもさせて頂きました。「高齢者なので、ステントいれましょうか?もう二度とPCIしないとおもうので」というディスカッションにはちょいと疑問でした。「DESを使うと再狭窄時のオプションが無くなる。」という、再狭窄前提の戦略が流行っている理由と思いますが、そもそも3mm以上の血管に対するDEBの再狭窄率はDESより高く、それ以下の細い血管では非劣性です。これはオーバーオールなので、石灰化病変に関しては解りません。DEBのクスリは石灰化部位には効果が疑問であり、健常部や石灰の少ない部位に効く...という事は単にパーフュージョンバルーンでロングインフレーションしても同じなのかもしれません。誰かがDEBとただのロングインフレーションのスタディでも組んでくれないかなぁと思いますが、やはり盲目的にDEBを使う今の時代がこれを許さないかもしれないです。PCIもsecound patencyという概念があればまた違うと思いますし、おそらくそのうちそんなスタディや論文も出てくるのかもしれないです。

朝からずーっと視聴させて頂きました。鎌倉スタイルが強く出たライブは見応えのある凄いものでした。さすがです❗️齋藤先生始め、湘南鎌倉総合病院の先生方、スタッフの皆さま方、本当におつかれさまでした!ありがとうございました!

つい先日、一つのスタディの結果により、デバルキング後にIVLを使っても保険適応されるというお達しが出たばかりです。多分、みんなバンバン使うでしょうね!一回ロータかけたからと言って石灰化スコアが下がる事は少ないと思います。海外の先生方からしたら当然の治療で、ロータで石灰に穴をあけて、そこにIVLいれて石灰砕くという戦略がやっと使えるのです。医療費は高く付きますが、より効果的な治療ということになりそうです。


2025年5月27日火曜日

第41回 カクテルセミナー

 第41回カクテルセミナーを開催いたしました。

レクチャーは奥津先生より、「心臓CT最前線」のタイトルのお話しでした。CTが不得意な私にとっては非常に勉強になる内容でした。CTをこれからどう使っていけるか、期待してしまう内容でした。まだまだ造影剤や被ばくといった問題点もありますが、少しずつ解決していける内容かと思います。

症例は、河村先生の心サルコイドーシスの症例と、三澤先生の甲状腺機能亢進症による心不全の症例でした。いずれも原疾患をしっかり鑑別して治療していくことが大事な症例でした。

ご参加された皆さま、ありがとうございました!

次回、私の都合にて、6月17日(火)の予定です。皆さまお誘い合わせの上ご参加頂けますようお願い申し上げます。

2025年5月24日土曜日

Euro PCR2025

Euro PCR2025に参加いたしました。ヨーロッパで一番大きなカテーテルインターベンションの年次集会です。


ライブは、「教育的」にこだわっているので、症例としては難しいものはありません。欧州も、魔神のような術者を求める時代ではなく、みんながちゃんとできることを求める時代になってきたようです。まずは、症例紹介。つぎに、問題点をピックアップして、ステージ上でのディスカッション。そして、電子ホワイトボードに書き込んで、一般論の説明。ここで初めて、カテ室につなぎます。治療が進んだところで、またステージ上で、ホワイトボードで図示して説明をしたり、数分前のシネやIVUSを巻き戻して説明したりと、本当に教育的です。


私は、「ACSでの大きな血栓をどうする?」セッションで、いつもの5Fr de parachuteを披露させて頂きました。素晴らしいと評価してくれる先生もいましたが、もちろん、7Frとか8Fr使った方が合併症が起きたときに対応できるんだとイヤな事をいう座長もいらっしゃいました。まぁ、無視ですが。(笑)

発表終わった後、見ず知らずの先生から「あまりオモシロイので途中からだけどビデオとったんだ。よかったらair dropでビデオあげるよ」と言われてとても嬉しかったです!

ちなみに、ビデオをみると、やっぱり私の英語は津軽弁イングリッシュで...わいはどんだんずって話しているように聞こえて、まるでフランス語なまりの英語のようだとか!

もう一つは、メカニカルサポートをどう使用するかというセッションです。ECMOとIABPを突っ込んでえいやっとやるしかない症例をプレゼンさせて頂きました。もちろん、座長からは「それ、何フレンチのカテーテル?」と聞かれたので、にっこり笑って5Frと答えました!

小さなホールや小部屋も沢山あり、そこでは「うわー」っという症例も時々見ることができます。これがオモシロイのでPCRはやめられない!私のプレゼンも、この「うわー」の一つである事を願っています。人気のあるセッションは部屋に入れないほどの混雑ぶりでした。


小さな会場では、会場を巻き込んでディスカッションする方法もおもしろかったです。20cm暗いのサイコロ型のクッション付きのマイクをオーディエンスに投げるんです。つかんだ人はなにかしゃべらないといけないキマリになっています。日本でもこれやろうよと、日本の仲間たちが言っていました。マイクを投げるなんて...ともったいないと思う根性が卑しいのかなぁ・・



ハンズオンやシムレーターを使ったセッションも多くやっていました。これもまた人気のセションになっているのですね!

企業展示は、かなり派手です。まったくこの業界が景気悪いなんて思えません!(日本はすぐにそんな言い訳するのでダメですね!)しかし、現実はインドや中国の企業と思われるブースが沢山ありました。

では、帰ります。

留守をしてくれたみんな、ありがとうございました!

学会参加して、いろいろパワーアップしましたので、そこから恩返しを致します。


2025年5月17日土曜日

第59回 山形冠疾患治療検討会

第59回 山形冠疾患治療検討会 に参加いたしました。この会は山形大学関連の病院医師による症例ベースの冠動脈治療の研究会です。

前半はスパズム関連の症例が並びました。どれも、これも大変な症例であり、気の利いたコメントが難しく、…「いやぁ、大変でしたね」というのがメインになってしまいました。申し訳ありません。

βブロッカーの内服もしていないのにボスミンの効きが悪い造影剤アレルギー疑いとか、怖い症例もありました。臨床現場の先生方の、毎日毎日大変な思いをしなががら働いていることに深く共感する次第です。(βブロッカーは入っていなくてもグルカゴンを’使用してみるとか、造影剤以外のアレルギーや局所麻酔中毒との鑑別も必要かと思いました)

後半は、私がゲストということもあり遠位橈骨動脈の演題が並びました。

もちろん、合併症はゼロにはならないのですが、命に関われる合併症は無いというのがdRAの良い所の一つです。それと引き換えに万能ではないのが弱点です。食わず嫌いの術者も多いと思いますが、慣れると普通のaccessの一つと解って頂けると思います。

ゲストの私は、全ての症例にコメントをいれなければいけないという大変なお仕事もある会です。外科治療の合併症で大変な症例へのコメントなど、なかなか微妙です。。。

ゲストとしての私のお役割りは講演です、約1時間のお時間をいただきました。

まず、ありやったことがない、八王子の紹介をしてみました。次に、いまさらながらのSCJの簡単な紹介からdRAのお話し。誰でも穿刺できるdRAを目指してエコーのお話し。次にdRAでもslenderカテーテルでも、複雑病変も治療できますが、とくにslender systeでの有効な石灰化の治療をお話しさせて頂きました。

いかがでしたでしょうか?

涼しい山形ですが、皆さまに熱意を感じて汗ばむような会でした。地方で一人一人の患者さまを細かく診て、一例一例を大事に一所懸命治療されている先生方はやはり素敵ですね!「エビデンスがあるから」「ガイドラインがあるから」と、病名で判断して誰にでも同じ治療しか提供できない医者とは正反対の姿勢は、本当に素晴らしいです。

会の代表者の福井先生はじめ、お集まりいただいた山形の先生方、関係者の皆様本当にありがとうございました!


2025年5月16日金曜日

循環器疾患最新診療Seminar

循環器疾患最新診療Seminarを開催致しました。

まずは河村先生の講演です。

動脈硬化の一次予防、二次予防に関する脂質コントロールに関する考えや、PCI後の抗凝固や抗血小板剤の考え方など、病診連携にフォーカスしてお話しされました。


次に奥津先生の講演です。私は座長をさせて頂きました。

CTのエビデンスの紹介と長期のデータをメインに、正しい介入を行えば心血管イベントは少なくなるであろうとお話しされました。

奥津先生の八王子地域のお披露目会の意味も含めた現地及びWEBのハイブリッド開催の会でした。

ご参加頂いた皆様、座長の労を頂いた小野先生、関係者の皆さまありがとうございました❗️

おつかれさまでした❗️

2025年5月10日土曜日

第65回 CVIT関東甲信越地方会

 

第65回CVIT関東甲信越地方会が開催されました。

今回の大会長は茨城県立中央病院の武安 法之先生です。朝一番の会長要望演題に、タスクシフト/シェアを込めるところが仲間を大事にしているのがよく解り、とても素敵です!

朝からいろいろな症例の報告が多くあるのが地方会です。とても勉強になる内容もたくさんあり、歳をとっても学ぶものは多いです! やはり学会は参加すべきですね!

しかし、なかなか微妙な症例とか、根本的にちょいと方向が違うものとかありますが、...関東は紳士淑女が多いのか、慇懃無礼な対応が多いのか解りませんが、非情に丁寧な上品な言葉でお茶を濁すような座長やコメンテーターが多いです。「さすがにダメだろう!」と叫ぶ人はいません(笑)田舎者の私は不思議な光景に慣れること無く10年以上経った次第です。

学会の問題点の一つ運営資金です。東京ライブ委員会や運営委員会でも問題になっていました。ものの値段が高くなり、人件費も会場費も高くなり、しかし、日本の医療業界は経済的に少しずつテーパリングしています。学会に共催や支援してくれる企業が少なくなっています。

海外の学会は、非情に派手で豪華に相変わらずやっています。これは、参加費が高額なのもあると思いますが、それ以上に参加者や運営者の気持ちが沈んでいないことだとおもっています。我々も、つまらない言い訳しないでガンガン行くべきだと思います。もちろん、一生懸命第一線で働く医者の給料も海外より安すぎるとは思いますが。。。

安定して必要な医療費は削減され、もの凄く特殊な治療などには驚くべき高額医療が保険でまかなわれるのが日本です。自費診療や混合診療にすればよいと思うモノも沢山ありますが...まぁ、いろいろ問題はありますよね。しかし、そのあおりをくらって、学会が小さくなり参加する人が少なくなり、勉強するものがすくなくなり...ガイドラインだけを読むお医者さんが多くなりそうなのは、医療の発展を妨げるものだと思います。

会場(大手町サンケイプラザ)が演題の数に対して手狭になっているのも問題なようです。前回の秋のこの学会では、地方会なのに発表ができなかった演題もあったということで...。これは寂しい。これが多くなると、地方会に参加しようという若者が減ります。部屋を工夫して使うか、やり方を変えるか、時間を延長して使うか、会場を変えるか、...工夫が必要なようです。次々回の大会長の藤本先生は「どうにかする!」と宣言しておりましたので、楽しみですね!

学会にくると、久しぶりにお会いする方にも会えて嬉しいです。なかでも、某企業の方が海外での仕事の良い話も持ってきてくれたのでちょいとハッピー!

大会長の武安先生、大盛会・大成功おめでとうございます!ご参加された皆さま、お疲れさまでした!ありがとうございました!

2025年4月18日金曜日

ACSの未来を考える

青森で開催されました、「ACSの未来を考える」と題した研究会に参加させて頂きました。

内藤先生のオープニングリマークス後に、私がACSの治療戦略という内容で講演させて頂きました。県立中央病院の櫛引先生に座長の労を賜りました。

実際に治療している皆さまにも、ACSの治療を見たこと無い皆さまにも解って頂く為に、症例をビデオで提示させて頂きました。もちろん、20年以上たっても現役で使用するあの技含めてです!また、内科治療に関してもいろいろお話しさせて頂きました。

最後に工藤健先生にクロージングリマークスを頂いて終了になりました。

久しぶりの青森での講演会で、しばらくお会いできていなかった皆さまにもお会いできて楽しい時間を過ごさせて頂きました。

お集まり頂いた皆さま、関係者の皆様、本当にありがとうございました!お疲れさまでした!

2025年4月13日日曜日

Slender Club Japan Live Demonstration & Annual Meeting 2025 in TOKYO

Slender Club Japan Live Demonstration & Annual Meeting 2025 in TOKYOが、4月11日から13日、八王子市で開催されました。駅の近く、「東京たま未来メッセ」という都営の会場です。

一日目は、飛田先生が主催するEVTライブがメインです。大きな会場に飛田先生はじめ若手の先生方の巧みな手技が披露されました。戦略をしっかりとたてて、その通りに動いていく治療は素晴らしいですね!裏側ではPCIのビデオライブです。これもまた、素晴らしい内容でした。最後のセッションでは、今回のテーマの「低侵襲カテーテル治療のコンセンサス」というテーマでのシンポジウムです。私がコンセプトをお話しし、舛谷先生が細いカテーテルのコンセンサス、そしてキムニー先生が過去の歴史からコンセンサスをお話しし、それに対するデイスカッションという内容でした。


二日目は、盛りだくさんの企画です!メイン会場はPCIライブです。齋藤先生、松隂先生、高橋先生、舛谷先生、そして私・吉町が石灰化やLMT含む分岐部を治療させていただきました。私の症例は、ちょいとイヤな方向にある偏心性の強烈な石灰化病変でした。不安をあおらせる情報をCTでは言われていましたが、OASが良い感じであたり、しかも、「CTでしか解らない危険性」も何も起きずにすんなり手技が終了できました。ありがとうございました。

EVTのビデオライブ、レクチャー、ロータハンズオンセッション、トラブルシューティングハンズオンセッション、CTハンズオンセッション、メディカルスタッフセッションなど思いっきり詰め込みました。

三日目、PCIのビデオライブとEVTのビデオライブ、CTセッションがありました。どちらにも最後の時間まで皆さまいらしていただきまして、本当にありがとうございました。

最後に、市民公開講座です。雨降る中でしたが、70名ほどの皆さまにご参加いただきました。時間も少し押してしまいまして、申しわけございませんでした。

いかがでしたでしょうか?

予算が少なく、旅費は自腹でお願いしました。宿も小さな宿で申し訳ないです。運営的に人も少なく、公共の施設という制限もありました。参加者の皆さまに後片付けなどご協力頂きまして、本当にありがとうございました!

まぁ、なかなか会合の運営は大変だったのですが、でも、皆さまに楽しんで頂けたのではないかと自負いたします。

来年も、4月の第2週目の予定でここで開催予定です。(実は、会場の都合で第4週目になる可能性もまだゼロではないのです。東京都の審査に合格しないと許可が得られないのですが、通達がくるのが4月21日の予定です。)


ご参加頂いた皆さま、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!  お疲れさまでした!




2025年4月1日火曜日

4月1日です。新年度です!

4月1日、新年度が始まりました!

新しいメンバーも5名集まりまして、今日から一緒に頑張って行こうと思います。

皆さま、よろしくお願いいたします!

2025年3月30日日曜日

第89回 日本循環器学会総会

第89回 日本循環器学会総会がパシフィコ横浜で開催されました。残念ながら、あいにくの雨と風、そして寒さにて、春の横浜を堪能するという雰囲気ではなく、学会会場に籠もりなさいという感じだったと思います。おかげさまで、いろいろ勉強させて頂きました。日本中からお集まり頂いた先生方、お疲れさまでした!
見逃したものは、オンデマンドで聴講できるのかな?

 

2025年3月28日金曜日

異動ですね..

3名の先生が、私の部屋にわざわざご挨拶にいらっしゃいました。

天野先生はちょいと長い間、大西先生は1年間、大野先生は半年とよく頑張って下さいました。

この写真に載ってない先生方もありがとうございました!

技術面ということだけではなく、皆さまもの凄く医師としてもヒトとしても成長したと思って見ておりました。

本当に長い間お疲れさまでした!

これからも頑張って下さいね!
 

2025年3月25日火曜日

第39回カクテルセミナー

 第39回カクテルセミナーを開催いたしました。

今回は、藤井先生の心臓と悪性腫瘍のお話し、長谷川先生よりは不整脈で見つかった重症冠動脈疾患の症例、大野先生の収縮性心膜炎の症例でした。

いずれの内容でも共通するのは、病名がついて紹介されて、そこだけを診るのではなく、患者様全体をみないとよろしく無いという内容でした。そして、多くの疾患を疑って調べると、表面にでている徴候や症状以上に、深い疾患が潜んでいます。根本的な所をしっかり調べてそこを治療しないと、本当の意味の治療にはなりません。

いつも言う「ゴホンと言えば、○×散」では、ダメなんです。コロナでも、結核でも、肺がんでも、ゴホンと言えば○×散を出すのと同じです。

大野先生は当院での勤務は半年でしたがよく頑張ってくれました!しっかりまとまっている発表でした。まぁ、時間オーバーは残念でしたが...(T_T)

ご参加された皆さま、ありがとうございました!お疲れさまでした!


3月は異動の季節です。当科からも何名か異動します。寂しくなるなぁ。。。 しかし、皆さまの新天地でのご活躍を祈念しております!