2021年4月13日火曜日

DISTAl RADIAL ROUNGE

DISTAL RADIAL ROUNGEがWEBで開催されました。

講師として私がdistal radial accessに関してお話しをさせて頂きました。循環器内科の先生方だけではなく、放射線科の先生方の御参加もあったようです。ありがとうございました。
「ラウンジ」というタイトルにはそぐわない形式で申しわけございません。次回からの反省点にさせてください。
また、メリットメディカル社が企画されると思います。皆様お時間ございましたら次回以降も御参加下さい。

カテーテル検査のベテランの先生が新しい手技を始めるときのラーニングカーブはどのくらいか?とよく聞かれます。簡単に言うと「何例で上手くなりますか?」という意味です。それは、もちろん様々ですとしか言いようがありません。テクニックの個人差よりは、よく解って始めるかどうかで決まると私は思っています。
たとえば、エコーガイド穿刺。現場で初めて上肢のエコーをやって、血管が見えたからブスッとなんとなく穿刺する。他人の手技をじっくり観察した事もなく、おそらくエコー自体に慣れていないのに....上手く行くはずが無いと思います。それなのに「エコーガイドはダメだね。やってみたけど上手く出来ない。あんなのいらないよ」なんて言うのを聞きます。ちょいと悲しくなります。
まず、エコーをやってみることだと思います。自分の手を観察しましょう。次に、同僚の手を観察させてもらいましょう。研修医や学生時代に、はじめて患者さんの採血をする前に、お友達でお互いに採血練習をしあったように。エコーは痛くないので練習し放題です。そこから患者さんにエコーをあてましょう。コストを取る必要はないです。そして、慣れてきたら次にエコーガイド穿刺です。もちろん、エコーガイド穿刺の基本的な技を学んでおきましょう。WEBに情報は沢山あります。
そこからが本当のラーニングカーブが始まるのだと思います。理解して手技をすると当然できる事が多いはずですし、早く上達します。
具体的には、血管の連続性と適応、血管径、穿刺に適している場所の選択、シフトやスライドをして観察、エコープローブの固定、プローブと皮膚の穿刺部位の距離、針の角度、深さ、進める速さ...などなど理解してから穿刺した方が、早く巧くなるに決まっています。

まぁ、そんなことを考えるほどに私もオジサンになってきました。。。

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