2019年12月31日火曜日

年末の嬉しい事

年末に医者として嬉しかったことがありました。

ある患者さまよりメールを頂きました。
以下、御本人に許可を得てのSNS投稿です。
内容は個人情報保護の為に少々変えています。

ステント治療をしていただいた○○と申します。
お忙しいところに突然のメールを差し上げるのはどうかなと迷いましたが、どうしてもお知らせいたしたく突然のメールを差し上げることになり恐縮です。
その節は大変お世話になりました。
おかげさまで順調に回復して今では元通りに運動を続けております。
「狭心症だからといってマラソンはだめだということはない」という先生の励ましの言葉を胸にトレーニングを積んできましたが、その甲斐あって、今月8日のハワイ、ホノルルマラソンにて完走できました。
これも偏に、術後の不安な心理状態の時にかけていただいた先生の暖かいお言葉のおかげです。
感謝と御礼とマラソンができるまで回復したという報告をさせていただきたい、というそれだけのメールですがご容赦願います。
先生の益々のご活躍を祈念しつつ御礼とご報告まで

とても嬉しいメールでした!

毎日毎日、治療をして「血流が良くなってよかったね!心機能が良くなってよかったね!胸が苦しくなくなって良かったね!」とは言いますし本当にそう思います。しかし、それで良いのか、本当に治療になっているのかどうか...悩む所も大きいのです。ときには、自分は何をしているんだろう...と考える事もあります。(「悩みなんて無さそうに見えるよ!」という突っ込みは許してください)

そんな時に、このメール!
嬉しいです!
自分は、局所の治療だけではなく人の人生全体に治療をしているつもりですが、その効果が少しでも感じてくれる患者がいらっしゃるのだと思うと本当に嬉しいのです!
目に見えて形になって効果がある人もいます。それが無い人もいます。
しかし、このメール一つで、「よーし!来年も頑張ろう!」とおもう単純な自分は、ディスカウントショップで買い込んだお酒で一人で乾杯しています。

2019年の締めくくりに、ちょいと嬉しい事がありました!
今年も色々な事がありました。
2020年も頑張ります!

皆様の益々のご健勝を祈念いたしまして2019年はオシマイです!
みなさま、ありがとうございました!

2019年12月29日日曜日

さようなら丈明先生

今日の当直あけで、工藤丈明先生は東海大学医学部付属八王子病院を離れます。
短い期間でしたが、一緒に楽しく仕事ができて嬉しかったです!
私としてはたけあき先生にはまだまだ教えることが沢山あって、本人としてもやっとあれこれを考えながらできる様になってきた段階まできたのに..残念です。
一緒に大変な症例もやってきましたし、学会にも行きましたのも、良い想い出です。
なにより、良いお人柄なので、病棟やカテ室の仲間たちと仲良く楽しそうに仕事をしていたのが印象的です。
そのうち御家族みなさまで上京してきてください!また一緒に仕事をしましょう!

2019年12月28日土曜日

御用納め

御用納めです。
朝から会議に出て、カテ台帳の整理やNCDの登録を行い、書類を作成して提出し、ICUやカテ室・病棟などウロチョロしていました。
河村先生や工藤丈明先生と職員食堂で昼食をとりました。9階にある食堂は眺めが良く、今日のような天気の良い日はなかなかのものです。残念ながら富士山は見えませんでしたが、病院での今年最後のお昼御飯としてとても良い感じでした。
予定した検査や治療は入っていません。平和な一日でした。

東海大学八王子病院の仲間たち、お世話になっている企業の皆様、ゲストとしていらして下さった沢山の先生方、訪問させて頂いた日本中・世界中の病院の仲間たち、学会運営事務局の皆様、おひさまクリニックの皆様やあおもり協立病院の皆様に感謝して、御用納めとさせて頂きます。
皆様、今年一年どうもありがとうございました!

...と、言ってもCVITの演題の提出、2020年度のSCJの書類作り、依頼原稿執筆、様々なデータ整理など、休む事ができない仕事が山盛りあります。年末年始も頑張ります!

2019年12月26日木曜日

石原先生Work Shop

あおもり協立病院に耳原病院の石原先生をお招きしてWork Shopが開催されました。
細かなガイドカテーテルとマイクロやワイヤーの操作がとても安定している、とても素晴らしい手技でした!
また、細かく解説しながらされる御手技に内藤先生や水尻先生もとても喜んでおられました。治療3件が予定通りの時間まででスムースに行われました。流石です!
天気の悪い青森までプロペラ機でいらしてくださったとのこと。年末のお忙しいなか、有り難うございました!

2019年12月24日火曜日

今日も沢山のインターベンション

今日も朝からタップリ治療がつまっていました。
朝一番でのCTOは、事前準備の問題が多少あり実際に始めるまでに40分くらいかかってしまいました。申しわけございません。もちろん、治療は上手くいきましたので、10年以上苦しんだ狭心症は今日でオシマイです。患者さまには喜んで頂けたと思います。
手技は5Fr radial de retroですが、最近は真新しくもなんとも無くない、自分の中での成熟した手技になり、なにもかもすんなりスムースでした。
その後も、石灰化、LMT、ISR...など様々ありました。
この写真の機材...何をどうしている機械なのかもよく解りませんが...。こんなモノに左右されながらの一日でした。
終わってカテ台帳を整理していると、いつの間にか誰も居ません。「そうかぁ、今日はクリスマスイブなのでみんな幸せな時間を過ごすために早く帰ったんだなぁ」と理解。誰も居ないので一人黙々と台帳の整理含めた事務作業が進みます。(笑)
もう年末です。延々続く仕事も、ある程度まで進めてからの年越しにしたいものです。
では、みなさまメリークリスマス!

2019年12月23日月曜日

いろいろなインターベンション

 今日もいろいろなインターベンションをやっていました。
削ってみたり、測ってみたり、拡げてみたり、薬塗ったり...。
distal radial, radial, femoralと穿刺もありでした。
ちょいとしたbale outもありでした。
盛りだくさんの一日でした。

「これはやりません!」もありでした。数値的にはギリギリなので、思いっきりステント入れる方もいらっしゃいますが、我々は無用なステントは入れないでどうにかならないかと考えます。

そんなインターベンションをやって、夕方から会議がいろいろあって、一日が終わる。そんな年末の最終診療週の月曜日でした。
毎日があっという間に過ぎていき、あっという間に年末の声が聞こえるのは、どうも歳をとってきた為なのか...なんて、考えるのは遅い時間に帰宅してからでした。
今日も皆様、お疲れさまでした!
明日も、さらにいろいろなインターベンションがあります!頑張りましょう!

2019年12月20日金曜日

なかなか大変なインターベンション

今日もなかなか大変なインターベンションばかりでした。
途中で重要な会議のために中断しなければいけないかと思われましたが、なぜか会議が中止になり、治療が継続できました。
その最中にまた、なかなか大変な急患が...。外科の先生も呼び出させて頂きまして、ご相談するような症例でした。(手術にはなりませんでしたが)
インターベンションの循環器医がほぼ全員集合でバタバタと頑張りました!もちろん、医者だけでは無くコメディカルの皆様の動きもとてもよく、助かりました。
みんなで頑張れば何とかなるモノです!
今日も皆様、お疲れさまでした!
こんな時間になってしまいました。帰りましょう!

2019年12月19日木曜日

Sheathless PCI Workshop

あおもり協立病院に高川先生をお招きしてのSheathless PCI Workshopが開催されました。
シースレスでのOFDIガイドのPCIでした。
何気なくシースレスガイドがスルリと皮膚に滑り込んでいくのは流石です!Takagawa Rolling Thunder Specialがあまりに早く、今日からMr. Slow Handと呼ばせて欲しいと思うくらいです。
PCIもステントの位置決めやサイジングもバッチリでした。
東海大学医学部付属八王子病院の放射線技師・岩崎さんも、今日は勉強に来ていました。
高川先生、プロデューサーの内藤先生、関係者の皆様ありがとうございました!

2019年12月17日火曜日

放射線防護workshop

加藤京一先生をお招きして放射線防護workshopを開催致しました。
加藤先生からみた当院カテ室の良いところと悪いところをご指摘頂くという企画です。
一所懸命やっているつもりであってもどうしても抜けている事というのは存在し、そこに気がつかない場合があります。また毎日何気なくやっている事が、実はとても良いことだったりもします。
日常の気がつかないところを第三者の目、しかもプロ中のプロからご指摘頂くのは、きっと良い事なのでは無いかと思っての企画でした。
沢山のご指導をいただきまして感謝です!
加藤先生からのお褒めのお言葉は何よりみんなの励ましになりました!
カテーテル業務が終わってからの特別講演です。

今の業務以外の技師さんはほぼ全員集合してくれたようです。
加藤先生、本当にありがとうございました!
また、八王子にいらして下さい!今後とも宜しくお願いいたします。

2019年12月15日日曜日

鎌倉ライブデモンストレーション

 年末のビッグイベント、鎌倉ライブが開催されました。
メインはもちろん、齋藤滋先生のPCIです。今年は、TAVI後、石灰化、LMTと複雑病変をimagingやデバルキングデバイスを駆使して次から次へと治療をされていました。
素晴らしい手技でした!

 恒例のコメコメ倶楽部も、お陰様で満員御礼!内容も充実で素晴らしかったです!
なかでも、高橋先生の心電図&抗血小板剤講座は最高でした!
私もKODOCUというセッションをプロデュースいたしました。「デバイスの適正使用」をみんなで真剣に考えるセクションでした。なかなか良かったと自負しておりますが、いかがでしたでしょうか?御協力いただいた皆様に感謝です!
ライブのコメンテーターもいたしました。
CTOでGWのdown sizingの提案がドンピシャではまったのには、とても嬉しかったです!なんか、良い仕事した気がしました!

齋藤先生、湘南鎌倉総合病院の皆様、先生方、コメディカルの皆様、関係者の皆様、御参加されたみなさま、本当にありがとうございました!お疲れさまでした!

2019年12月12日木曜日

安藤先生WORK SHOP in 青森

あおもり協立病院に安藤先生をお迎えして、EVT WORK SHOPが開催されました。
今日も難しい症例を迷い無くサクサクいく安藤先生でした。
素晴らしいです!
吹雪の青森にいらして頂きましてありがとうございます!お疲れさまでした!

2019年12月10日火曜日

酒田 抗血栓療法研究会


酒田 抗血栓療法研究会でお話しをさせて頂く機会を頂きました。
前半は低侵襲治療のお話しを、後半は抗血栓療法のお話しをいたしました。
出血と血栓は我々の永遠の課題かもしれません。一律の答えを出すのは難しく、やはり、患者を一生懸命に診てどの薬をどのように使うか判断するしか無いように思います。
座長の菅原重生先生、御参加された先生方、関係者の皆様方ありがとうございました!

2019年12月7日土曜日

尼崎市内科医会学術集会

尼崎で行われた尼崎市内科医会学術集会にて講演をさせて頂きました。
タイトルは「カテーテル専門医から見た糖尿病治療戦略」でした。
カテーテルの話しを少しと、糖尿病の話からこれからの医療などと、一時間ほどお話しさせて頂きました。
土曜日というのに、沢山の御参加を頂きました。会場は満員で追加の椅子やテーブルも出して頂きました。
尼崎医師会の先生から伺ったのは「糖尿病関連の面白い話をする先生がいるらしい。その人は、どうも舛谷先生のお友達らしい」ということでお声をかけて下さったとのことです。関西では「面白い」がつかないとダメだとか。
座長の篠崎先生、舛谷先生はじめ御参加された沢山の先生方、コメディカルの皆様、関係者の皆様ありがとうございました。

都ホテル尼崎は、6月のスレンダークラブの会場でした。随分前の事のような気もしますし、もう半年たってしまったのかという感じでもあります。なんか、時間の感覚って不思議です。

2019年12月6日金曜日

脂質異常セミナー in 八王子

脂質異常セミナー in 八王子が、開催されました。
冨士盛内科クリニックの清川先生に座長の労をおとり頂きまして、私は前座ですこしだけ、最近の話題やガイドラインに関してのお話し、ちょいと我々も頑張っているんだよという話し、病診連携の話しなどをさせて頂きました。
特別講演は、群馬大学の倉林先生です。
歴史から、最近の知見、そして少し未来の話など、非常に興味深い内容でした。素晴らしい!とても楽しく聞かせて頂きました。
私が昨年群馬に訪問した事も覚えていて頂きまして、とても嬉しかったです!ありがとうございました。懇親会でまたご一緒に写真を撮らせて頂きました。
倉林先生、清川先生、小林先生、森田先生、御参加された多くの先生方(徐々に満員になり、追加の席が用意されたほどでした)、関係者の皆様方、ありがとうございました。

世間は忘年会が多いかと思います。飲み過ぎ、騒ぎすぎにご注意を!
クリスマスのイルミネーションで街は彩っています。

2019年12月3日火曜日

iFR WORK SHOP

割澤先生をお迎えして、iFR WORK SHOPを開催いたしました。
AIの興味深い御講演から始まり、実際のPCIを2件、診断2件、iFRを使用しながら行いました。
iFRも一方向から見ているだけで、条件によっては使えるよいデバイスという割澤先生のお考えに共感いたしました。
非常に幅のある若い先生です。我々の施設の同世代の仲間たちとともに、次世代を背負う皆様を応援します。
今回は、河村先生に多くの企画をお願いし、手技も工藤先生はじめ山本先生、室谷先生、唐澤先生と若手の先生にやってもらいました。いかがでしたでしょうか?
割澤先生、御参加の皆様方、関係者の皆様方、今日もありがとうございました!

2019年11月30日土曜日

Slender PMI in Kanazawa

 寺井先生の号令の元、Slender PMI in Kanazawaが開催されました。
私は、なぜSlender PMI かのお話しをさせて頂きました。
その後に、石川県立中央病院の高嶋先生、金沢循環器病センターの役田先生のビデオライブでした。
 そして、福井明男先生の「デバイス植込み手技に関するコツ」という特別講演です。
やはり、あちこちのお作法が沢山あり、なかなか興味深い内容でした。
寺井先生、福井先生、東方先生、安田先生、ご発表された先生方御参加された皆様方、関係者の皆様方お疲れさまでした!ありがとうございました!

2019年11月28日木曜日

Intervention Total Management

前橋で開催されたIntervention Total Managementでお話しする機会を頂きました。
私は遠位橈骨動脈アプローチのお話しを中心の話題提供です。離床的に実際の症例やビデオを中心にお話しをさせて頂きました。
福岡山王病院の横井先生は、抗血栓療法の話題で多くのデータやスタディの結果をお話し頂きました。勉強になりました!
まだまだ、我々のインターベンションは改善、改良することが多く、これからさらに変化していくと思います。若い世代の皆様に追い越されないように私も頑張ります!
丹下先生、廣井先生、大島先生、安齋先生、御参加された先生方、関係者の皆様ありがとうございました!

2019年11月23日土曜日

Cardiology Forum in Hachioji 2019

Cardiology Forum in Hachioji 2019が開催されました。これは、当院循環器科と近隣との病診連携の会です。
今回は、河村先生が「ステントレスPCI」の話題提供の講演と、原英彦先生をお招きして御講演を頂きました。
原先生の御講演は色々な切り口での抗血小板剤療法と抗血栓療法のお話しから、ご専門のWatchManのお話しでした。勉強になりました!
原先生、御参加された先生方、関係者の皆様方、ありがとうございました!冷たい雨の降る夜でしたが、多くの先生方の御参加、本当にありがとうございました!

2019年11月22日金曜日

ARIA 2019

 ARIAに参加しております。
SCJ@ARIAは朝から多くの御参加いただいてのセッションでした。
 まずは、若い先生方のビデオライブ。阿部 浩二先生(熊本労災病院)と稲永 慶太先生(飯塚病院)です。

 いろいろディスカッションありましたが、なにより患者さんの為に沢山考えて治療をしているのは素晴らしいと思いました。これからも頑張って下さい!
 dRAの止血セッションでは、各病院の止血をご紹介いただきまして盛り上がりました。
私はここのイントロとしてのお役目。沢山の方法が有るけれども、各病院で一番良い方法を探すのがBestだと思う旨をお話ししました。物品のコストが安く患者さんに快適なのは、私がずーっと手で圧迫止血する方法です。看護師も何も不要で、私自身が圧迫するのです。一番早く確実です。しかし、これが良い方法なのかどうかは疑問だとお話しをしました。

 コスト重視派、視認重視派、痛みが無いことを重視派、短時間重視派...色々な意見がありました。
皆様の哲学が出て興味ふかい内容でした!
夕方にはU40の為のセッションがありました。
若い先生方、何も不安になる必要はありません。焦る必要もありません。毎日の仕事をしっかりとこなす事だけが全てだと思います。
くだらない野心に駆られることで焦ってみたり、おじさん達の言葉に不安になる必要もありません。
なによりも、オジサンたちが歳を取ったが故の焦りやこの世が終わってしまうかのような杞憂を若い者に共有してもらう意味も無いと思っています。
毎日、毎日、しっかり仕事をこなすことでバラ色の医者人生が待ってるのだと思います。みなさま、頑張って下さい!
では、後ろ髪引かれる思いですが病院に戻ります。さようなら福岡!
ARIAはまだ続きます。素晴らしいプログラムが沢山あります!

2019年11月16日土曜日

PAC19

PACはACSに関連するカテーテルの研究会です。キーノートレクチャーのあと、症例ベースで話し合うという内容が2日間続きます。伊苅先生と中川先生が主催の興味深い素晴らしい会合です。
勉強になります。若い先生にもお勧めの研究会です。
私もプレゼンテーションとコメンテーターなどをやらせて頂いております。
しかし、少し気になるのは、病名に対して治療をするとか、心不全という症候群に対してその根本原因を確認しないとか、デバイスの使い方が浸透していないとか...そのようなパターンが多少あります。我々の指導が日本中に浸透していないのは反省すべきことかと思います。また、症例ベースでのディスカッションといえども、本当の患者背景や医療提供をする環境も解らないので、研究会では伝わらない内容も多くあると思います。緊急の救命を最優先する状態での治療を後で振り返ってディスカッションするのは難しいですね。しかし、その一部を共有すること、そして自分たちの治療を見直す事はとても大事だと思います。
なにより、心筋梗塞をふくめた急患に立ち向かうカテーテル医師の姿はかっこいいです!働き方改革時代にはマッチしない昭和のオジサンの思想なのかもしれませんが、生命に直結する病態に対してどこまでも頑張る仲間たちを誇りに思います!
今日の夕方までPACは続きます。新宿です。まだ、間に合う方は是非ともご参加を!

2019年11月12日火曜日

ICIC-B

外国からのお客様をお招きして開催されるworkshop、ICICが開催されています。伊苅先生がコースディレクターでのインターベンションコースです。
私の症例は、他院で3回failure だったCTOでした。根性出して頑張りました。たくさんのトラップあり非常に時間も道具もかけましたが、どうにか成功。
終わった後に患者さんから「上手くいったのですか?またまたステント入らなかったのですか?」と聞かれたましたが、「いえいえステントは3本も入れました。今回は上手く行きました!4度目の正直ですがしっかりと仕上がりました」と答えました。喜んでいただいて良かったです。
長時間の手技を助けて下さった伊苅先生、松陰先生、篠崎先生、工藤先生、坂井先生はじめ多くの先生方とカテ室スタッフの皆さまに感謝です!
海外からの先生方、普段はこんな凄いヤツばかりではないので誤解の無いようにお願いします!

2019年11月9日土曜日

伊勢志摩ライブ

伊勢志摩ライブに参加いたしました。
中国遠征していましたので2日目だけでした。
伊勢志摩ライブは術者や司会・コメンテーターの先生が豪華な顔ぶれです。
齋藤先生の御手技は、1本目のGAIAはfalseに入ったのですが、すぐさまBros3でリカバーし、素晴らしいPCIでした。会場がついて行けないほどの内容でした。(私と舛谷先生は会場の席で二人で解説しあいながら見ていたので、よく解っていましたが)。流石です!
その他多くの先生の御手技をみる事ができました。勉強になりました。
私は、distal radial approachのお話しと抗血小板剤のお話しをいたしました。残念ながら企業より「薬剤間の比較スライドになるのでダメ」というスライドが出てきてしまい、思いっきり黒塗りつきのプレゼンといたしました。折角の薬の良いところをお伝え出来なかったのが残念です。
若い先生方の参加や、新規のコメディカルの参加もあり西川先生の人材発掘能力の素晴らしさにはいつも頭が下がります。
西川先生、三重ハートクリニックの先生方、スタッフの皆様、御参加された皆様、お疲れさまでした!ありがとうございました。

2019年11月8日金曜日

中国での現金事情

よくマスコミが中国では現金をつかわないようになったと報道されています。これはかなり本当です!どんなところでもAliPayかWeChatPayです。コンビニで現金で払うと言ったら、とても驚かれたのと同時に、「現金なんて、なんてことしやがるんだ!」という感じでした。マニュアルを見てレジを操作し、うまく行かないので商品のバーコードスキャンをやり直す始末です。屋台でジャンクフードを買うのもAliPayがスタンダード。凄いです。
WeChatは日本のLINEと同じようなアプリです。こちらの方々にWeChatを入れないと連絡出来ないからと言われて強引にインストールされました。(韓国ではCacaoTalk、欧米ではWhatsApp ですが、私自身はLINEも含めてちょいと使うのに躊躇しています。理由は、多分おじさんだからです。(笑))
WeChatPayは中国の銀行口座が必要だと言われましたが、AliPayはアプリの設定で日本円からのチャージが可能。使わなかったチャージ分は払い戻しも可能だとか。もちろん今回は使用していませんが、いつかは海外旅行の際の外貨への両替が昔話になるのでしょう。

今回の中国内の移動はほぼ電車でした。乗車時のセキュリティは、飛行機搭乗時のような体制で荷物のX線検査とボディチェックをされます。駅によっては2回セキュリティを通ります。駅から出る時も荷物だけはセキュリティチェック。世界のテロ事情や過去の悲惨な事件を思うと、日本でも最低限のチェックはされても良いのかなぁと考えさせられます。

中国は色々な意味で世界をリードしています。習わなければいけないところもたくさんあります。
しかし我々日本人の礼節を尽くす紳士淑女たる振る舞いや、ひとに対する丁寧な作法と思いやり、そしてそれらを美徳とする道徳観はどんな状況でも世界に誇れるものであると思います。海外を旅すると日本と日本人の良さを再度認識できます。
今回は長い間留守にしてしまいました。留守を守ってくれる仲間たちに感謝致します。いつもありがとうございます!海外で吸収したものを仲間に還元すべく、また日々頑張ります!

と、言いつつ帰国後の今も旅が継続なのですが...。

2019年11月7日木曜日

宁波市医疗中心李惠利医院 訪問

 宁波市医疗中心李惠利医院(Ningbo Medical Center Lihuili Hospital)を訪問いたしました。(宁波市=寧波市で、中国の漢字です。)
一例目は、LADのCTOで閉塞長が長く、LADのかなり末梢しか側副血行路が見えません。でも、さらりと通過!よかったです。
二例目はRCAのCTO。レトロを一所懸命勧めるのですが、アンテであっさり通過させてステントを2本入れて終わりました。
予定していたのは2例で、両方ともとても時間がかかるだろうと思われていたらしいのですが...まだ昼前です。
近隣の先生方が集まってから講演会をするというので、1時過ぎまで待ちました。
レトロの話しなどをして、また今日の症例のレビューをして...講演時間は30分の予定でしたが、質問攻めで結局2時間になりました、でも、本日御参加された先生の疑問を全部解決できたのではないかと思います。
20時の電車の予定を変更して、明るいうちに余裕で電車に乗ることができました!よかったです。
宁波市医疗中心李惠利医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!

2019年11月6日水曜日

永康人民医院 訪問

永康人民医院(Yongkang People's Hospital)を訪問いたしました。この病院に外国人が来るのは初めてだと言われまして少し緊張です。
まずは病棟にてスタッフ皆様にレクチャーをいたしました。ここで「CTOの一番大事な点は適応だと思います」という話をしたところ、主任術者の赖先生にとても喜んでいただけました。
さて、手技です。
一例目は、RCAのCTOです。2nd attemptの様です。前回の手技で壊れてる場所をそーっとなぞって、順行性にワイヤーを通しました。
二例目もRCAのCTOの予定だったのですが...あら?LADが壊れている?LMTを治療した後なのですが、その際の手技で壊れたのかどうか、いつの間にか自然に解離が起きたのか...ギリギリ流れては居るんですが、屈曲蛇行の強いLADの中間部が subtotalです。まずはこちらの治療を。しかし、なかなか大変!屈曲蛇行の末梢の解離腔がしっかりある部分へのワイヤリングは難しいです。まぁ、何とか頑張りました。
小さいカテラボながら、とても熱心に沢山の治療をおこなっている素晴らしい先生方とスタッフでした。治療前後のディスカッションや、ちょっとした空き時間にも「先週の症例をみてくれる?コメントが欲しいんだ」という姿勢には頭が下がります。また患者の入れ替えの短い時間に笑いでいっぱいになるカテ室スタッフ(中国語なので何を言っているのか解らないのが悔しい!)は良い労働環境で働いていのではないかと思いました。
なんだかんだと、ACSが原因の心不全で結構ギリギリの患者の治療までやって、また電車までギリギリの時間になりました。
慌てて荷物をたたんで、ご挨拶。
永康人民医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様方、本当にありがとうございました!
永康は大きな街では無いのですが、よい雰囲気の街でした。大きな川があってライトアップされていて、遠くに万里の長城(だと思うのですが不確か)がこれもまたライトアップされていて...観光は遠くの景色を見るだけで終了ですがそれだけで満足です。
この街は金属工業が盛んだとのこと。人口60万人程度(数字を聞き間違えているかもしれません)ですが、そのうちの70%は金属工業のために研究や働きにきている人達だとか。
そして、永康という名前は、昔の皇帝のお母さんが具合が悪くなったときに、神様に祈るために作った街で「永遠に健康になって欲しい」という願いを込めてネーミングしたらしいです。お母様は回復して健康に暮らしたとか。

では、次の街へ移動です。

2019年11月5日火曜日

安徽省立医院 訪問

 安徽省立医院(Anhui Provincial Hospital )を訪問いたしました。ここは3,000例/年のPCIをやっている病院とのことです。
一例目はRCAのCTOです。屈曲のある長いCTOでレトロからの方が良いのでは?と言われましたが...いえいえ、ちゃんとアンテでさっくり通しました。長いステント3本も入れました。
現地医師たちの見積もりでは、日本人はレトロで午前いっぱいかけるはずだったらしいのですが、1時間程で終わったので「日本人はすぐにレトロというけど、アンテでちゃんと通るのは凄いなぁ。時間も早くて良いことだ!」と誉めてもらえました。
ここでも「日本人はほぼ7Fr, 8Frというけど、吉町はTRI 6Frで問題ないのか?」の質問にはもちろん「問題ない!いつも5Frだからね」と即答しました。こちらの病院は基本的にTRIなので、さらに喜んでもらえたかと思います!
二例目は、「昨日どこかからの出血があり、今日のPCIはキャンセル」と言われました。DAPTは全世界の脅威だと思いました。
二件でオシマイのはずだったらしいのですが、普段の症例もやって欲しいとのリクエストで、次にLMT症例です。
シングルステントで、POT-rePOTで回旋枝も問題なく、LADの末梢の病変もやって欲しいというリクエストにも答えてあっさり終了。よかったです。
さて、レクチャーです。
元々のリクエストはretrograde approachだったのですが、日本の先生方もよくいらっしゃる病院で多くのCTOレクチャーを聴講していると聞いて、内容変更!
「皆様がびっくりしてくれる低侵襲の治療方法やCTO治療を見せましょう!」ということで、Slender PCIの講演に変更しました。
喜んで頂けたようです!嬉しいです!
午後は診断カテーテルにお付き合いしまして、...時間は余裕の予定だったのですが、いつの間にかギリギリで電車に乗りました。
安徽省立医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!「また、来年来て欲しい!」と言われるのは嬉しいですね!
では、次の街へ!電車で4時間ということです。

2019年11月4日月曜日

安徽医科大学第二附属医院 訪問

合肥にある安徽医科大学第二附属医院(The Second Hospital of Anhui Medical University)で治療をさせて頂きました。
ものすごく大きな病院です24階建てのビルが4本あります。循環器内科は年間1,300件のPCIをされているということです。
さて、一例目はLADのスタンプなしのCTOです。なかなかRCAからの側副血行路が選びにくく、またワイヤーが上がってからもマイクロが進まずに難渋。しかし、どうにか良い感じで治療ができました。患者さまも喜んで頂きました。
二例目はLADもRCAもCTOです。double CTOは、PCIの適応としてはどうかと思うのです。教育的にはどうかと思う事と、また、バランスを崩したときには厳しい状態になる事も説明をしました。でも、やって欲しいということで、まずは大きなRCAを開けて、次にそんなに大きくないLADを開けました。患者さまはとっても喜んでくれました。スタッフからも「1時間くらいで開けちゃうんだから、PCIで良いじゃない。」と言われたのですが、そういう問題ではないと私は思います。
三例目はopen vesselでした。long & diffuse/ bifurcationでしたが、ステント数のlimitationを相談しながら3 stentを並べて終了。
「日本人でCTOを治療する人は、最低でも7Frで両方のfemoralを刺せと、もしくは8Fr & 8Fr という特別なカテーテルを使う先生もいるが、吉町は、なぜ6Fr radialで良いの?」
「いや、モノが無いので6Frなんだけど、いつもは5Frなんだよ」
「えっ?何Fr?」
「5Fr」
「ごめんね、この病院には診断カテーテルしか5Frは無いんだ」
「いえいえ、大丈夫。普段のカテーテルは、何Frですか?」
「6Frでほとんど治療をする」
「では、今日も6Fr radialでいいです」
こんな、中国でのいつもの会話も楽しいです。
終わった後、エレベーターで一階に降りると、「さっきの患者の息子なんだ。ありがとう。写真を撮らせてくれ!」と声をかけられました。ちょいと嬉しかったです。
安徽医科大学第二附属医院の先生方、スタッフの皆様方、関係者の皆様方ありがとうございました!

2019年10月29日火曜日

寺井先生 八王子へ!

寺井先生をお招きしてのworkshopを開催いたしました。
ご講演とPCIを3件ほどご指導頂きました。バランスが取れた考え方に、当院の医師看護師技師が惚れぼれしてしまいました。
一つの論文を、誰かの言葉の解釈を鵜呑みにせず、多方面から切ってみて自分の解釈にする事や、世間にウケるために真実をコーティングして話すとても偉い先生に立ち向かう姿勢や、しっかりと患者の未来をみて治療内容や適応を選ぶ大切さ、何よりも低侵襲である事は的確な内科治療であるという信念...素晴らしいです。寺井先生の友達でよかった!
学生さんたちも参加してのWORK SHOPですので一緒に記念写真です。
ご多忙にも関わらず遠い八王子までいらして下さいましてありがとうございました!今度はゆっくりいらして下さい。

2019年10月28日月曜日

longer is better ? bigger is better ?

 今日はtoughな症例ばかり。6例のPCIがありました。
その中でも、longer is better ?という症例。
工藤先生のポリシーの120秒ではなく、...最初は40秒が良い言い始めましたが、結局タイマーは3分越え!さすがです!
良い仕上がりでした!
そして、bigger is better ?という症例。8Frは太いっ!
今日のDCAは川村先生が全部こなしました。私は横でサポートするだけ。素晴らしい!川村先生も、IVUSの読みやデバイスコントロールが上手くなりました!

遅い時間までかかりましたが、今日もどうにか終了!
皆様、お疲れ様でした!

2019年10月27日日曜日

心カテ室における看護師の役割講習会

心カテ室における看護師の役割講習会が東京・水道橋で開催されました。
関東地区の熱心な看護師さんがお集まりくださいまして、10時から16時までと長丁場での勉強をして頂きました。
基本的な内容ばかりなのですが、しかしそれを大事にすることが何よりも大事だと私は思っています。その中でもなにか一つというと、「患者を看る事」です。
御参加された皆様方、お疲れさまでした!ありがとうございました。
このシリーズも長くなりました。そろそろ講習会としては大きく見直す時期だと思っています。

2019年10月25日金曜日

Slender Pacing Device Project Video Live

 Slender Pacing Device Project Video Liveが神戸・三宮で開催されました。
福井先生の基調講演、原田先生のPaceMaker成長日記、そして大久保先生の植込みデバイスへの熱いプレゼンテーションとビデオライブがありました。
御参加された皆様も喜んで頂けたのではないかと思います。
御参加された皆様も喜んで頂けたのではないかと思います。
終了後の懇親会も楽しく過ごさせて頂きました。
御参加された先生方、関係者の皆様方、本当にありがとうございました!遅い時間までお疲れさまでした!

SCJ @ CCT 2019

神戸にて開催されておりますCCTで、SCJ @ CCT 2019が開催されました。

 お客様いっぱい!
コメンテーターもいっぱい!
発言するのも競争です。(笑)

 高橋先生の救急のビデオライブはやはり凄い!
舛谷先生の脈が触れないけどdAR穿刺も大反響!
加治屋先生の3分岐の治療も素晴らしい!
私は、microchannel tracking & small vessel CTOの治療でした。もちろん、細いカテーテル!!

内容が濃いのにディスカッションの時間が短すぎたのは申しわけございませんでした。
すこし詰め込みすぎたかと反省しております。
御参加された先生方、ありがとうございました!