2019年11月6日水曜日

永康人民医院 訪問

永康人民医院(Yongkang People's Hospital)を訪問いたしました。この病院に外国人が来るのは初めてだと言われまして少し緊張です。
まずは病棟にてスタッフ皆様にレクチャーをいたしました。ここで「CTOの一番大事な点は適応だと思います」という話をしたところ、主任術者の赖先生にとても喜んでいただけました。
さて、手技です。
一例目は、RCAのCTOです。2nd attemptの様です。前回の手技で壊れてる場所をそーっとなぞって、順行性にワイヤーを通しました。
二例目もRCAのCTOの予定だったのですが...あら?LADが壊れている?LMTを治療した後なのですが、その際の手技で壊れたのかどうか、いつの間にか自然に解離が起きたのか...ギリギリ流れては居るんですが、屈曲蛇行の強いLADの中間部が subtotalです。まずはこちらの治療を。しかし、なかなか大変!屈曲蛇行の末梢の解離腔がしっかりある部分へのワイヤリングは難しいです。まぁ、何とか頑張りました。
小さいカテラボながら、とても熱心に沢山の治療をおこなっている素晴らしい先生方とスタッフでした。治療前後のディスカッションや、ちょっとした空き時間にも「先週の症例をみてくれる?コメントが欲しいんだ」という姿勢には頭が下がります。また患者の入れ替えの短い時間に笑いでいっぱいになるカテ室スタッフ(中国語なので何を言っているのか解らないのが悔しい!)は良い労働環境で働いていのではないかと思いました。
なんだかんだと、ACSが原因の心不全で結構ギリギリの患者の治療までやって、また電車までギリギリの時間になりました。
慌てて荷物をたたんで、ご挨拶。
永康人民医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様方、本当にありがとうございました!
永康は大きな街では無いのですが、よい雰囲気の街でした。大きな川があってライトアップされていて、遠くに万里の長城(だと思うのですが不確か)がこれもまたライトアップされていて...観光は遠くの景色を見るだけで終了ですがそれだけで満足です。
この街は金属工業が盛んだとのこと。人口60万人程度(数字を聞き間違えているかもしれません)ですが、そのうちの70%は金属工業のために研究や働きにきている人達だとか。
そして、永康という名前は、昔の皇帝のお母さんが具合が悪くなったときに、神様に祈るために作った街で「永遠に健康になって欲しい」という願いを込めてネーミングしたらしいです。お母様は回復して健康に暮らしたとか。

では、次の街へ移動です。

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