2019年11月30日土曜日

Slender PMI in Kanazawa

 寺井先生の号令の元、Slender PMI in Kanazawaが開催されました。
私は、なぜSlender PMI かのお話しをさせて頂きました。
その後に、石川県立中央病院の高嶋先生、金沢循環器病センターの役田先生のビデオライブでした。
 そして、福井明男先生の「デバイス植込み手技に関するコツ」という特別講演です。
やはり、あちこちのお作法が沢山あり、なかなか興味深い内容でした。
寺井先生、福井先生、東方先生、安田先生、ご発表された先生方御参加された皆様方、関係者の皆様方お疲れさまでした!ありがとうございました!

2019年11月28日木曜日

Intervention Total Management

前橋で開催されたIntervention Total Managementでお話しする機会を頂きました。
私は遠位橈骨動脈アプローチのお話しを中心の話題提供です。離床的に実際の症例やビデオを中心にお話しをさせて頂きました。
福岡山王病院の横井先生は、抗血栓療法の話題で多くのデータやスタディの結果をお話し頂きました。勉強になりました!
まだまだ、我々のインターベンションは改善、改良することが多く、これからさらに変化していくと思います。若い世代の皆様に追い越されないように私も頑張ります!
丹下先生、廣井先生、大島先生、安齋先生、御参加された先生方、関係者の皆様ありがとうございました!

2019年11月23日土曜日

Cardiology Forum in Hachioji 2019

Cardiology Forum in Hachioji 2019が開催されました。これは、当院循環器科と近隣との病診連携の会です。
今回は、河村先生が「ステントレスPCI」の話題提供の講演と、原英彦先生をお招きして御講演を頂きました。
原先生の御講演は色々な切り口での抗血小板剤療法と抗血栓療法のお話しから、ご専門のWatchManのお話しでした。勉強になりました!
原先生、御参加された先生方、関係者の皆様方、ありがとうございました!冷たい雨の降る夜でしたが、多くの先生方の御参加、本当にありがとうございました!

2019年11月22日金曜日

ARIA 2019

 ARIAに参加しております。
SCJ@ARIAは朝から多くの御参加いただいてのセッションでした。
 まずは、若い先生方のビデオライブ。阿部 浩二先生(熊本労災病院)と稲永 慶太先生(飯塚病院)です。

 いろいろディスカッションありましたが、なにより患者さんの為に沢山考えて治療をしているのは素晴らしいと思いました。これからも頑張って下さい!
 dRAの止血セッションでは、各病院の止血をご紹介いただきまして盛り上がりました。
私はここのイントロとしてのお役目。沢山の方法が有るけれども、各病院で一番良い方法を探すのがBestだと思う旨をお話ししました。物品のコストが安く患者さんに快適なのは、私がずーっと手で圧迫止血する方法です。看護師も何も不要で、私自身が圧迫するのです。一番早く確実です。しかし、これが良い方法なのかどうかは疑問だとお話しをしました。

 コスト重視派、視認重視派、痛みが無いことを重視派、短時間重視派...色々な意見がありました。
皆様の哲学が出て興味ふかい内容でした!
夕方にはU40の為のセッションがありました。
若い先生方、何も不安になる必要はありません。焦る必要もありません。毎日の仕事をしっかりとこなす事だけが全てだと思います。
くだらない野心に駆られることで焦ってみたり、おじさん達の言葉に不安になる必要もありません。
なによりも、オジサンたちが歳を取ったが故の焦りやこの世が終わってしまうかのような杞憂を若い者に共有してもらう意味も無いと思っています。
毎日、毎日、しっかり仕事をこなすことでバラ色の医者人生が待ってるのだと思います。みなさま、頑張って下さい!
では、後ろ髪引かれる思いですが病院に戻ります。さようなら福岡!
ARIAはまだ続きます。素晴らしいプログラムが沢山あります!

2019年11月16日土曜日

PAC19

PACはACSに関連するカテーテルの研究会です。キーノートレクチャーのあと、症例ベースで話し合うという内容が2日間続きます。伊苅先生と中川先生が主催の興味深い素晴らしい会合です。
勉強になります。若い先生にもお勧めの研究会です。
私もプレゼンテーションとコメンテーターなどをやらせて頂いております。
しかし、少し気になるのは、病名に対して治療をするとか、心不全という症候群に対してその根本原因を確認しないとか、デバイスの使い方が浸透していないとか...そのようなパターンが多少あります。我々の指導が日本中に浸透していないのは反省すべきことかと思います。また、症例ベースでのディスカッションといえども、本当の患者背景や医療提供をする環境も解らないので、研究会では伝わらない内容も多くあると思います。緊急の救命を最優先する状態での治療を後で振り返ってディスカッションするのは難しいですね。しかし、その一部を共有すること、そして自分たちの治療を見直す事はとても大事だと思います。
なにより、心筋梗塞をふくめた急患に立ち向かうカテーテル医師の姿はかっこいいです!働き方改革時代にはマッチしない昭和のオジサンの思想なのかもしれませんが、生命に直結する病態に対してどこまでも頑張る仲間たちを誇りに思います!
今日の夕方までPACは続きます。新宿です。まだ、間に合う方は是非ともご参加を!

2019年11月12日火曜日

ICIC-B

外国からのお客様をお招きして開催されるworkshop、ICICが開催されています。伊苅先生がコースディレクターでのインターベンションコースです。
私の症例は、他院で3回failure だったCTOでした。根性出して頑張りました。たくさんのトラップあり非常に時間も道具もかけましたが、どうにか成功。
終わった後に患者さんから「上手くいったのですか?またまたステント入らなかったのですか?」と聞かれたましたが、「いえいえステントは3本も入れました。今回は上手く行きました!4度目の正直ですがしっかりと仕上がりました」と答えました。喜んでいただいて良かったです。
長時間の手技を助けて下さった伊苅先生、松陰先生、篠崎先生、工藤先生、坂井先生はじめ多くの先生方とカテ室スタッフの皆さまに感謝です!
海外からの先生方、普段はこんな凄いヤツばかりではないので誤解の無いようにお願いします!

2019年11月9日土曜日

伊勢志摩ライブ

伊勢志摩ライブに参加いたしました。
中国遠征していましたので2日目だけでした。
伊勢志摩ライブは術者や司会・コメンテーターの先生が豪華な顔ぶれです。
齋藤先生の御手技は、1本目のGAIAはfalseに入ったのですが、すぐさまBros3でリカバーし、素晴らしいPCIでした。会場がついて行けないほどの内容でした。(私と舛谷先生は会場の席で二人で解説しあいながら見ていたので、よく解っていましたが)。流石です!
その他多くの先生の御手技をみる事ができました。勉強になりました。
私は、distal radial approachのお話しと抗血小板剤のお話しをいたしました。残念ながら企業より「薬剤間の比較スライドになるのでダメ」というスライドが出てきてしまい、思いっきり黒塗りつきのプレゼンといたしました。折角の薬の良いところをお伝え出来なかったのが残念です。
若い先生方の参加や、新規のコメディカルの参加もあり西川先生の人材発掘能力の素晴らしさにはいつも頭が下がります。
西川先生、三重ハートクリニックの先生方、スタッフの皆様、御参加された皆様、お疲れさまでした!ありがとうございました。

2019年11月8日金曜日

中国での現金事情

よくマスコミが中国では現金をつかわないようになったと報道されています。これはかなり本当です!どんなところでもAliPayかWeChatPayです。コンビニで現金で払うと言ったら、とても驚かれたのと同時に、「現金なんて、なんてことしやがるんだ!」という感じでした。マニュアルを見てレジを操作し、うまく行かないので商品のバーコードスキャンをやり直す始末です。屋台でジャンクフードを買うのもAliPayがスタンダード。凄いです。
WeChatは日本のLINEと同じようなアプリです。こちらの方々にWeChatを入れないと連絡出来ないからと言われて強引にインストールされました。(韓国ではCacaoTalk、欧米ではWhatsApp ですが、私自身はLINEも含めてちょいと使うのに躊躇しています。理由は、多分おじさんだからです。(笑))
WeChatPayは中国の銀行口座が必要だと言われましたが、AliPayはアプリの設定で日本円からのチャージが可能。使わなかったチャージ分は払い戻しも可能だとか。もちろん今回は使用していませんが、いつかは海外旅行の際の外貨への両替が昔話になるのでしょう。

今回の中国内の移動はほぼ電車でした。乗車時のセキュリティは、飛行機搭乗時のような体制で荷物のX線検査とボディチェックをされます。駅によっては2回セキュリティを通ります。駅から出る時も荷物だけはセキュリティチェック。世界のテロ事情や過去の悲惨な事件を思うと、日本でも最低限のチェックはされても良いのかなぁと考えさせられます。

中国は色々な意味で世界をリードしています。習わなければいけないところもたくさんあります。
しかし我々日本人の礼節を尽くす紳士淑女たる振る舞いや、ひとに対する丁寧な作法と思いやり、そしてそれらを美徳とする道徳観はどんな状況でも世界に誇れるものであると思います。海外を旅すると日本と日本人の良さを再度認識できます。
今回は長い間留守にしてしまいました。留守を守ってくれる仲間たちに感謝致します。いつもありがとうございます!海外で吸収したものを仲間に還元すべく、また日々頑張ります!

と、言いつつ帰国後の今も旅が継続なのですが...。

2019年11月7日木曜日

宁波市医疗中心李惠利医院 訪問

 宁波市医疗中心李惠利医院(Ningbo Medical Center Lihuili Hospital)を訪問いたしました。(宁波市=寧波市で、中国の漢字です。)
一例目は、LADのCTOで閉塞長が長く、LADのかなり末梢しか側副血行路が見えません。でも、さらりと通過!よかったです。
二例目はRCAのCTO。レトロを一所懸命勧めるのですが、アンテであっさり通過させてステントを2本入れて終わりました。
予定していたのは2例で、両方ともとても時間がかかるだろうと思われていたらしいのですが...まだ昼前です。
近隣の先生方が集まってから講演会をするというので、1時過ぎまで待ちました。
レトロの話しなどをして、また今日の症例のレビューをして...講演時間は30分の予定でしたが、質問攻めで結局2時間になりました、でも、本日御参加された先生の疑問を全部解決できたのではないかと思います。
20時の電車の予定を変更して、明るいうちに余裕で電車に乗ることができました!よかったです。
宁波市医疗中心李惠利医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!

2019年11月6日水曜日

永康人民医院 訪問

永康人民医院(Yongkang People's Hospital)を訪問いたしました。この病院に外国人が来るのは初めてだと言われまして少し緊張です。
まずは病棟にてスタッフ皆様にレクチャーをいたしました。ここで「CTOの一番大事な点は適応だと思います」という話をしたところ、主任術者の赖先生にとても喜んでいただけました。
さて、手技です。
一例目は、RCAのCTOです。2nd attemptの様です。前回の手技で壊れてる場所をそーっとなぞって、順行性にワイヤーを通しました。
二例目もRCAのCTOの予定だったのですが...あら?LADが壊れている?LMTを治療した後なのですが、その際の手技で壊れたのかどうか、いつの間にか自然に解離が起きたのか...ギリギリ流れては居るんですが、屈曲蛇行の強いLADの中間部が subtotalです。まずはこちらの治療を。しかし、なかなか大変!屈曲蛇行の末梢の解離腔がしっかりある部分へのワイヤリングは難しいです。まぁ、何とか頑張りました。
小さいカテラボながら、とても熱心に沢山の治療をおこなっている素晴らしい先生方とスタッフでした。治療前後のディスカッションや、ちょっとした空き時間にも「先週の症例をみてくれる?コメントが欲しいんだ」という姿勢には頭が下がります。また患者の入れ替えの短い時間に笑いでいっぱいになるカテ室スタッフ(中国語なので何を言っているのか解らないのが悔しい!)は良い労働環境で働いていのではないかと思いました。
なんだかんだと、ACSが原因の心不全で結構ギリギリの患者の治療までやって、また電車までギリギリの時間になりました。
慌てて荷物をたたんで、ご挨拶。
永康人民医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様方、本当にありがとうございました!
永康は大きな街では無いのですが、よい雰囲気の街でした。大きな川があってライトアップされていて、遠くに万里の長城(だと思うのですが不確か)がこれもまたライトアップされていて...観光は遠くの景色を見るだけで終了ですがそれだけで満足です。
この街は金属工業が盛んだとのこと。人口60万人程度(数字を聞き間違えているかもしれません)ですが、そのうちの70%は金属工業のために研究や働きにきている人達だとか。
そして、永康という名前は、昔の皇帝のお母さんが具合が悪くなったときに、神様に祈るために作った街で「永遠に健康になって欲しい」という願いを込めてネーミングしたらしいです。お母様は回復して健康に暮らしたとか。

では、次の街へ移動です。

2019年11月5日火曜日

安徽省立医院 訪問

 安徽省立医院(Anhui Provincial Hospital )を訪問いたしました。ここは3,000例/年のPCIをやっている病院とのことです。
一例目はRCAのCTOです。屈曲のある長いCTOでレトロからの方が良いのでは?と言われましたが...いえいえ、ちゃんとアンテでさっくり通しました。長いステント3本も入れました。
現地医師たちの見積もりでは、日本人はレトロで午前いっぱいかけるはずだったらしいのですが、1時間程で終わったので「日本人はすぐにレトロというけど、アンテでちゃんと通るのは凄いなぁ。時間も早くて良いことだ!」と誉めてもらえました。
ここでも「日本人はほぼ7Fr, 8Frというけど、吉町はTRI 6Frで問題ないのか?」の質問にはもちろん「問題ない!いつも5Frだからね」と即答しました。こちらの病院は基本的にTRIなので、さらに喜んでもらえたかと思います!
二例目は、「昨日どこかからの出血があり、今日のPCIはキャンセル」と言われました。DAPTは全世界の脅威だと思いました。
二件でオシマイのはずだったらしいのですが、普段の症例もやって欲しいとのリクエストで、次にLMT症例です。
シングルステントで、POT-rePOTで回旋枝も問題なく、LADの末梢の病変もやって欲しいというリクエストにも答えてあっさり終了。よかったです。
さて、レクチャーです。
元々のリクエストはretrograde approachだったのですが、日本の先生方もよくいらっしゃる病院で多くのCTOレクチャーを聴講していると聞いて、内容変更!
「皆様がびっくりしてくれる低侵襲の治療方法やCTO治療を見せましょう!」ということで、Slender PCIの講演に変更しました。
喜んで頂けたようです!嬉しいです!
午後は診断カテーテルにお付き合いしまして、...時間は余裕の予定だったのですが、いつの間にかギリギリで電車に乗りました。
安徽省立医院の先生方、スタッフの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!「また、来年来て欲しい!」と言われるのは嬉しいですね!
では、次の街へ!電車で4時間ということです。

2019年11月4日月曜日

安徽医科大学第二附属医院 訪問

合肥にある安徽医科大学第二附属医院(The Second Hospital of Anhui Medical University)で治療をさせて頂きました。
ものすごく大きな病院です24階建てのビルが4本あります。循環器内科は年間1,300件のPCIをされているということです。
さて、一例目はLADのスタンプなしのCTOです。なかなかRCAからの側副血行路が選びにくく、またワイヤーが上がってからもマイクロが進まずに難渋。しかし、どうにか良い感じで治療ができました。患者さまも喜んで頂きました。
二例目はLADもRCAもCTOです。double CTOは、PCIの適応としてはどうかと思うのです。教育的にはどうかと思う事と、また、バランスを崩したときには厳しい状態になる事も説明をしました。でも、やって欲しいということで、まずは大きなRCAを開けて、次にそんなに大きくないLADを開けました。患者さまはとっても喜んでくれました。スタッフからも「1時間くらいで開けちゃうんだから、PCIで良いじゃない。」と言われたのですが、そういう問題ではないと私は思います。
三例目はopen vesselでした。long & diffuse/ bifurcationでしたが、ステント数のlimitationを相談しながら3 stentを並べて終了。
「日本人でCTOを治療する人は、最低でも7Frで両方のfemoralを刺せと、もしくは8Fr & 8Fr という特別なカテーテルを使う先生もいるが、吉町は、なぜ6Fr radialで良いの?」
「いや、モノが無いので6Frなんだけど、いつもは5Frなんだよ」
「えっ?何Fr?」
「5Fr」
「ごめんね、この病院には診断カテーテルしか5Frは無いんだ」
「いえいえ、大丈夫。普段のカテーテルは、何Frですか?」
「6Frでほとんど治療をする」
「では、今日も6Fr radialでいいです」
こんな、中国でのいつもの会話も楽しいです。
終わった後、エレベーターで一階に降りると、「さっきの患者の息子なんだ。ありがとう。写真を撮らせてくれ!」と声をかけられました。ちょいと嬉しかったです。
安徽医科大学第二附属医院の先生方、スタッフの皆様方、関係者の皆様方ありがとうございました!