2018年4月30日月曜日

TCTAP 2018

ソウルで開催中のTCTAPに参加しました。
SCJと思いっきりかぶった日程だったのですが、事務局から一日でも参加してくれとの要請あり。韓国の先生方が結構無理な日程を組んでまで沢山SCJに参加して下さったのも含めて、少しだけでもということで、参加させていただきました。
Liveでは...ちょいと苦笑いするだけの時間になってしまいました。やはり、imagingをしっかり見るクセがある日本人の私たちにはとても不思議に思える御手技でして...。隣の中村淳先生とコソコソ・ヒソヒソしていました。
CTOはやるべきか、やらないべきかというディベートも...。症状をメインに考えるのか、LV機能をメインに考えるのか、虚血をメインに考えるのか...そもそも狭心症の典型的な症状をきたす患者は良い方で、心不全が初発の患者はどう考えて良いモノやら?エビデンスを作るために完全なランダマイズスタディをするべきだという研究者の意見もありました...。ここでも苦笑い。
なかなか、難しいですね。
私の意見は、つまった血管があくに越したことは無いと思います。最近の高い初期成功率と長期開通率をみると、やってダメな事は無いと思います。OMTを強くおっしゃいますが、現在CTOへ側副血行路をだしている血管が、たとえ50%程度の狭窄病変があってもそこが心筋梗塞を引き起こす可能性はゼロではないことを考えると、開けておくことで突然死は免れるとは思います。また、動脈硬化は必ず進むのですから、どこかが破綻したときに、あけた血管がそこへ側副血行路を出せば突然死は免れるでしょう。いま、困るものでなくても、将来への投資です。保険の様なモノです。保険で金持ちになるひとは居ませんが、保険をかけていて良かったなぁと思う人がいるのも事実だと思います。
まぁ、そんな事を考えなら渋滞のタクシーに乗っています。

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