2009年8月29日土曜日

第37回 青森県自治体医学会

平成21年8月29日、第37回 青森県自治体医学会が開催されました。
青森県の県市町村の自治体がやっている、各病院から多くの研究発表や、チーム医療をテーマにシンポジウムが開催されました。
この病院にくるまえの、あちこちうろうろしていた時代にお世話になった先生がたにご挨拶できたのが嬉しかったです。10年ぶり以上でお会いする先生もいらっしゃいまして、...失礼ながら少々歳を感じてしまったのも事実であります。...ということは、当然、私も歳をとったようにみえるのでしょうね。(笑)
私はいつもの「Virtual 3Fr Guiding Catheter」を発表しました。現時点の冠動脈インターベンションでは、血管に対して世界で一番細いものを青森から発信していますとアピールしてきました。
でも、消化器系の先生方がほとんどでしたので、あまりウケなくって少々がっかり。まぁ、そんなものでしょう。

終了後は、自分にご褒美で街でアイスラテをのみました。
一人でぼーっとしながら、冷たい物を飲むのは久しぶりです。いいですね、ちょっとゆっくりするのも。

昨日、全国各地で大活躍中のある先生とお話をしたときに、一度講演や実技を見せたからといって、必ずその地域に自分の何かを落として来れる訳ではないという話題になりました。
ヒットというものは、一万回の素振りをして、何度も何度もバッターボックスに立って、三振もして、...やっと一本打てるものなのですよね。しかし、それが必ず点になるわけではなく、仲間と地味に積み重ねて、初めて効果が出るものなのですよね。
毎日素振りと、三振覚悟でいつも思いっきりスイングする事を欠かさないように日々がんばりたいと思います。

2009年8月26日水曜日

Medical View Point

Medical View Point (MVP) Vol.30 No.9に、「経橈骨冠動脈インターベンションからスレンダーPCIへ」という特集で記事が組まれております。
「巻頭言」
湘南鎌倉総合病院の齋藤滋先生
「TRIをより容易に:Ikariカテーテルの開発」
東海大学 伊苅裕二先生
「もっと侵襲の少ないTRIを:スレンダーPCIの導入」
青森県立中央病院 吉町文暢
「5FrガイドによるAd Hoc PCI」
自治医科大学 勝木孝明先生
「スレンダーPCIによる慢性完全閉塞の治療」
兵庫医科大学 舛谷元丸先生
「究極に細いガイディングカテーテルの開発」
湘南鎌倉総合病院 竹下聡先生

みなさま、是非御覧頂ければと思います。
ご興味のある方は、お近くの興和株式会社MRさんまでお問い合わせ下さい。
この会社ね!
(宣伝料はもらっておりませんので、あしからず)

2009年8月21日金曜日

2nd TRI Working Group Workshop

2009年8月21日、"2nd TRI Working Group Workshop" がTRI Working Group of Korean Society of Interventional CardiologyによってがDong-A大学で開催されました。
思えば、初めて外国でお仕事をいただいたのがここでした。

まずは、お世話になっているKim Moo Hyun先生が座長で、齋藤先生の御講演です。TRIの歴史や現状をとくにradial arteryのサイズや閉塞の観点から詳しくお話下さいました。また、勉強させていただきました。
私は、Slender Club Japanの紹介と、5Fr vs 6Frのディベートをさせていただきました。
Slender Club Japanの紹介は、いつものこんなのに始まって....。
ちょっと笑いをとりました。
つかみはOK !
その後は、Slenderカテーテルの紹介から、5Fr de Kiss, Ikariカテ、シースレス、eel de CTO, 裸の王様と、COOOLなインターベンションを目指している集団ですとお話をしました。

5Fr & 6Frのディベートでは、いつもの内容ではなく、いろいろな文献を紹介させていただきました。
各文献から、5Frは6Frと同じような成績が得られることが証明されて、しかも日本ではIkazuchi 10が使用できるので、5Fr GCでKBTができると説明しました。
<参考文献>
1)Rakhit RD,et al.J Invasive Cardiol. 2002 Nov;14(11):670-4.
2)Gobeil F, et al,J Invasive Cardiol. 2004 Jul;16(7):353-5
3)Dahm JB,et al, Catheter Cardiovasc Interv. 2002 Oct;57(2):172-6.
4)HYEON-CHEOL GWON, et al, J Interven Cardiol 2006;19:141–147
韓国のGwon先生の論文は私はとても好きで、「5Frでも6Frと同じ結果が得られるけど、痛みスコアは低いよ」というものです。
そうなんですよ。患者様への良いサービスとして細いカテは良いと思うのです。
だから、 このスライド!
同じ採血されるんだったらどちらの針で採血されたいですか?

もちろん、全例に5Frを使うと言うことではなく、必要に応じて大きなサイズのGCを使用することも必要であるとお話しいたしました。
皆様、納得していただけたようです。
ハングルでご発表されている内容はよく解りませんでしたが、隣に座っていただいたHan先生が「今、こんな事を言っているんだよ」と囁いてくださいまして非常に助かりました。Han先生は韓国紳士です!
日本からは、沖縄の上原先生や、湘南鎌倉総合病院の杉立先生も御参加されておりました。症例発表と、コメンテーターをされておりました。
会は、ちょっと韓国風の怖い質問もでますが、しかし和気藹々の雰囲気でした。
最後の記念写真です。
この写真は、お友達のRha先生がメールで送って下さったものです。ありがとうございます。

このあとは...ウエルカムディナー=焼き肉乾杯大会です。
紳士の先生方ももちろん、ご挨拶としての乾杯地獄です!
ウコンを持ってきていないのですが、逃げるわけにはいきません!(笑)
韓国紳士のご挨拶には、津軽紳士としてちゃんと答えました。
爆弾が出なくって良かった!普通の韓国焼酎でしたので何とかなりました。
楽しい時間を過ごさせていただきました。

韓国は良いですね!
(たぶん)Slenderへの関心はもの凄く高い国の一つだと感じました。
また機会があれば訪問したいと思います。

2009年8月20日木曜日

Maryknoll Hospital

ちょっと飛行機に乗ったら釜山にいます。

釜山のMaryknoll Hospitalにて治療をさせていただきました。
この病院は、約500床の病院です。インターベンションは500件/年でインターベンション医師は4人です。90%はTRIという施設です。
 3例治療をさせていただきました。
MicroChannnelをeelでとらえたり、5Fr de Kissや5Fr de IVUSや、JL反転のRCA治療など、ちょっとだけSlender PCIを披露することができました。もちろん、全部5Frでした。
スタッフ皆様との記念写真です。
外国での治療は緊張します。患者様の背景もムンテラも解らないからです。
たとえば、この患者様がもの凄い偉い人であって、ここで何かあったら私は生きて日本に帰れないんじゃぁないかという恐怖感もあります。
もちろん、自分の好みのデバイスを自由に使用できるわけではありません。しかも、私はradial & Slender縛りです(自業自得!)。さらに、私たちの常識と思っていることがその国の非常識であることも珍しくはないです。言葉も通じません。
だからこそ、武者修行としては最高なのかもしれません。
今日もちょっと頑張りました。

自分へのご褒美に(?)スペシャルドリンク!”高麗人参ジュース”!
味は.....えーと、味は.....高麗人参、最高!(笑)
明日も頑張れそうな気がします!

2009年8月18日火曜日

小さな噴水

インターベンションの時、小さな噴水を見つけてしまいました。
 注意が必要ですね。
(Web上ではちょっと見にくいかもしませんが....)

2009年8月17日月曜日

呼吸器&循環器ケア 8・9月号

日総研より「呼吸器&循環器ケア 8・9月号」が発売になります。
一応、まだ連載が続いております。
表紙には名前がないですが、今回も書いてますよ!(笑)
今回のテーマは「合併症」です。
....難しいですね、人に伝えるために書くのは。
あがってきた原稿や雑誌をみて、つくづく自分の文才の無さに悲しくなります。
しかも、連載というのは本当にきついんです。
いつも締め切りが迫っているという恐怖感...。
作家を仕事にされている方々は凄い精神力ですね!

私以外の先生方の内容もとても素晴らしいモノですので、ご興味ある方は是非お買い求め下さい。
私にメールを下さってもダメです(笑)。

2009年8月16日日曜日

3Frカテーテルの現状と使用法DVD

CVIT2009のランチョンセミナーがDVDになりました。
 3Fr Worldです!
フクダ電子さんにお願いするともらえるらしいです。
ご興味ある方、CVITに参加したけどもう一度見たい方、是非、フクダ電子さんにお問い合わせ下さい。
私にメールを下さってもダメです!(笑)

2009年8月15日土曜日

お盆の日直

皆様、お盆の期間いかが過ごされておりますか?
お休みを取られて帰省されている方も多いかと思います。
 私は、日直でした!
内科としてのお仕事なので、いろいろな疾患を診させていただきます。
研修医のご指導もしなければいけません。(大したことはできませんが..)
お盆の時に体調を崩すのは大変ですので、皆様もお体をお大事にされてください。
お盆の日当直医を少しだけ暇にさせてください。(笑)

2009年8月12日水曜日

EPSもSLENDER

皆様、電気生理やってますか?
私は得意でも好きでも無いのですが、必要に迫られてやらなければいけないことがあります。
あちこちから沢山リードを入れる必要があるのですが、みなさま、どんなペーシングリード使っています?
以前からあるようですが、4Frのリードがあるのをご存じでしょうか?
5Frと4Frの比較です。
おおっ!細い!
使用しました。
固定感が弱くちょっと難しいカテですが、まぁ、普通にEPできます。
「His小さいんじゃぁないですか?」とプレッシャーをかける丹野部長に、ちょっと真剣に成っている私でした。
まぁ、EPSもSlenderという小ネタでした。

2009年8月11日火曜日

新しいドロップ

カテ室のドロップの種類が増えていました。
 一番右の缶です。
もちろん、ドロップマスター菅原さんの仕業です。
 今回のドロップには自信があるとか!
食べてみて大喜びの丹野部長!
 嬉しそうです。

「ずんだもちドロップ」です!
 仙台名物?
味は...えーっ...以前の味噌系とか肉系とかと比較すると、まぁ良いんですけれど....

そんなワケで公務員の日々は続きます。
 今日も拡げる日々です。
 研修医の先生方も参加しています。

青森はねぶたが終わって、ちょっと天気の良い日が続いております。
 今日は夕日が綺麗でした。
また、明日も頑張るぞぉ!

2009年8月10日月曜日

ちょっと困ったこと

過去に他院で必殺技5Fr de Percuをご披露した際、IVUSを見たら「あれ?ステントが無い?!」というびっくりすることがありました。懐かしい事件です。

あれから?年....

ある会社のあるステントで
こんな事がおきています。
しかも、一回だけでは無いのです!
困ったなぁ。
薬を塗っていないモノに関しては、まったくこんな事は無かったんだけど。
皆様の所ではこんな事はありませんか?

しかも、取り扱いメーカーさんが、私たちの所はU社からM社になったのですが、M社の当科(と、いうより青森県全体?)の担当の方を存じません。M社東北の営業の方も数少ないと思うのですが、どうして良いのかわからずに途方に暮れている私たちでございます。

2009年8月8日土曜日

第4回 日中友好TRIライブデモンストレーション

市立函館病にて第4回日中友好TRIライブデモンストレーションが開催されました。
沢山の中国の先生がいらして、熱心にディスカッションされておりました。
ライブでは齋藤先生のスーパーテクニックと、根性をみせていただきました。
私は、ランチョンの座長とその後のライブのモデレーターをいたしました。
多少、日本の先生方と中国の先生方の見解が違いまして、平行線になる場合もあり、もっともっと友好を深めると供に学術見解も一致させていきたいなぁと感じました。
しかし、中国の先生方はよく勉強されています!
我々も負けないように頑張ります!
最後の記念写真です。
市立函館病院のスタッフの皆様、蒔田先生、いろいろありがとうございました。
お疲れ様でした。

2009年8月7日金曜日

第48回三重冠疾患談話会

三重県四日市にて第48回三重冠疾患談話会が開催されました。

三重ハートセンター西川先生や三重県立総合医療センターの牧野先生、市立四日市病院の一宮先生達が主催されている会で、すでに48回!一年に2回やっても24年間やっているという由緒正しい研究会です。


青森→名古屋→四日市と移動しました。

四日市=工業地帯と子供の頃の社会化で習った知識しかありません。

多くの工場をみると、四日市を実感します。

一応街を少しだけ歩いてみました。

しかし、暑くてすぐにホテルに戻り、スタバのコーヒーを飲んでいました。


さて、談話会です。

最初に、三重の先生方のご発表です。less invasiveなminimum contrastなインターベンションのお話や、ワイヤー断裂のトラブルシューティングなどの症例が熱くディスカッションされました。

司会は金城先生と牧野先生です。

私の出番です。

"What is Slender PCI ?"というタイトルで、いつもの内容を話しました。

最近話題の4Fr straight catheterのお話もしました。

若い先生方に喜んでいただけたかどうかが心配です。

懇親会でも楽しい時間を過ごさせていただきました。

初めての三重県でちょっと緊張しておりましたが、先生方が皆様親切でしたので安心して講演ができました。

ありがとうございました。


さて、四日市名物は「とんてき(豚肉の大きなグローブのような塊を独特のタレで焼いている)」ということで有名店の来来憲さんへいきました。

すでに食事の時間を過ぎているのに満員!そして、目的の「とんてき」品切れ!えーーーーーーーっ!

しかし、来来憲定食という、こま切れ肉の定食があり、味は同じとか。

注文いたしまして、食しました。美味しいです


三重、初めてでした。

素晴らしい機会を与えてくださいましてありがとうございました。

関係者の皆様に感謝いたします。

2009年8月6日木曜日

青森ねぶた祭り

青森ねぶた祭りは毎年、8月2日〜7日まで開催されるお祭りです。
青森の街に人があふれ、活気ある良いときです。
「”ねぶた”ってどういう意味なの?」「かけ声の”ラッセラー、ラッセラー”って何?」ご質問いただいたのですが、全くわかりません。すみません。
しかし、意味はわからずとも良いお祭りだと自負しております。
観光にいらした皆様がリピーターになるというのがその証拠だと思います。

...しかし、祭りが終わると青森は短い夏が終わってしまうのです。
寂しいですね。

2009年8月5日水曜日

4 in 5

最近、new deviceのネタがないんじゃぁないかと厳しいご指摘を受けました。
すみませんです。

そんなワケで今回ご紹介するのは4fr straight catheter!
近トラでも話題になった代物です。
当然4 in 5というのができます。
"4 in 5"って、fall in loveに音が似ていて素敵な感じです!
近日中に一般販売できそうなのが、メディキット社製とテルモ社製のものです。
アサヒインテック社製の物はもう少し時間がかかりそうです。
まぁ、両社の4fr GC自体、もう少しモディファイが必要と思いますが、近日発売は間違えありません!

通常の"5 in 6"以上の手技=いわゆる"Child in Mother"法は3つのメリットがあります。
一つは、カテ自体を太くしてバックアップを得る方法。親カテのone size上のバックアップを得ることができます。
二つめは、short tipのカテを使用しながらlong tipに変身することができます。もしくはAL1がAL2やAl3に変身するというワザができます。
三つ目は、deep engagementが容易にできます。親カテのバックアップに支えられて子カテを進めていきます。

しかし、4 in 5では、一つめ、二つめは難しいです。
5frのカテがそもそも太くないことと、所詮4Frが入ってもそこそこにしかバックアップの力は強くならないです。
long tipに変身するという事は、やはり子カテの堅さも必要になります。しかし、4frはその力は無いと思います。
4FrGCはdeepは得意!何よりも深く入れることができると思います。しかし、アンカーせずにdeepしようとするのはよろしくないと思います。5Fr GCのバックアップが弱すぎる事と、5Fr & 4Frのカテを一度にコントロールしようとするのが難しくなる事で、アンカー無しのdeepは非常に難しいです。

この辺の特性を良くご理解し、コントロールできると、4 in 5はとても強い武器になるように思います。

また、4 in 5ではなく、4 in 6や4 in 7などは非常に有用な気がします。親カテが太いモノをお好みの皆様にもお勧めの一品です。

近トラでは、finecross in 4Fr in 5Fr in 6.5Frというキワモノをしましたが、そもそも私自身は親子カテはコントロールするものが多いので、難しいワザの一つと考えてあまり得意にしておりません。そんな私が無責任に書いた内容ですので、お許し下さい。

2009年8月3日月曜日

SCJ secret meeting & mini LIVE in NEBUTA

Slender Club Japan secret meeting & mini LIVE in NEBUTAが開催されました。

早々とカテ室にいらして、手を出して寝ている人がいる!
 
「これは、本物テンピュールだ!」と確認されておりました!
 あ、寝返りをうっている?
患者様の気持ちを知るためには必要な事ですね。(?)

さて、今回の企画ですが、決してねぶた祭りを見に来たわけではありません。
若い先生のSlenderぶりを見学および励ましにわざわざ青森にいらして、実際の症例や適応に関してのdiscussionをするという研究会です。
今の時期、宿が取れないのであまりオープンにできない会合に成ってしまいました。しかも、皆様全員、交通費も宿泊費も自腹での参加です。本当にすみません。

今日は、ギリギリまで外来をやっていて昼ご飯を食べていないのでお腹いっぱいではない坂本先生の手技です。

皆様からコメントを頂きながら、4Frワザ、virtual 3Frワザなどサクサクこなしておりました。
記念写真です。

皆様お疲れ様でした。

ドロップマスターME菅原さんが、皆様へ美味しいドロップを振る舞っておりました。
良い表情です!(笑)

みなさま、涼しい青森にいらして下さいましてありがとうございました。
お疲れ様でした。